暗号資産(仮想通貨)市場は8月30日から31日午前にかけて反落しました。30日夜はセイラー氏が購入再開を示唆したことで買われましたが、31日朝に米軍のイラン空爆が伝わると売りが広がり、上げ幅を帳消しにしています。ビットコイン(BTC)は7万7000ドルまで下げました。イーサリアム(ETH)は1.4%安、XRPは4.0%安です。
ビットコイン、7万7000ドル台へ反落|セイラー氏の購入示唆も買いは続かず
ビットコイン、上げを失い7万7000ドルへ

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは7万8014ドルで始まり、30日午後9時から出来高を伴って買われました。31日午前1時55分に7万9400ドルの高値を付け、上昇率は1.8%です。ところが31日午前8時15分から売りが加速し、15分で0.9%下げます。この時間帯の出来高は直前の4倍以上でした。
午前8時45分にはちょうど7万7000ドルまで下げ、現在値は7万7651ドルです。期間では0.5%安、高値からは2.2%の下落です。上昇分はすべて失われました。安値を付けた後はやや買い戻され、7万7000ドル台を保っています。
イーサリアム、高値から4.8%下げる

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムは2448ドルで始まり、31日午前1時40分に2534ドルの高値を付けました。上昇率は3.5%と3銘柄で最大です。しかしBTCと同じ時間帯に売られ、午前8時45分に2387ドルまで下げました。現在値は2414ドルで、期間では1.4%安です。高値からの下落率は4.8%と、上げ幅を上回る下げになっています。2500ドルの節目は回復したものの、維持できませんでした。
リップル、4%安と最も大きい下落

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は3銘柄で最も下げがきつくなりました。1.4007ドルで始まり、31日午前3時30分に1.4335ドルまで上げています。その後は他の2銘柄と同時に売られ、午前8時45分に1.3352ドルの安値を付けました。現在値は1.3446ドルで、期間では4.0%安です。高値からは6.2%下げており、下落率は3銘柄で最大でした。
下落の背景|ホルムズ海峡の空爆
売りのきっかけは、米軍によるイラン空爆の報道です。30日、ホルムズ海峡のラーラク島でロケット発射装置2基を破壊しました。革命防衛隊が海上機雷を積んだロケットを海峡に撃ち込む準備をしていたためで、約1か月ぶりの軍事行動です。
イランは報復を宣言し、原油は31日午前7時の取引再開直後から上昇し、WTIは85ドル台です。原油高と暗号資産安という、地政学リスクが高まったときの典型的な組み合わせです。米軍は先週、海峡の航路から機雷の除去を終えたばかりでした。
今後の展望|イランの報復と月内の購入開示
イランが報復に動けば、原油高と暗号資産安が続きやすくなります。買い材料としては、セイラー氏が率いるStrategyの購入開示が31日夜以降に見込まれます。示唆どおりなら約10週間ぶりの買い増しになります。週内には9月1日のISM製造業景気指数、4日の米雇用統計も控えます。
注目すべきラインは、BTCが7万9400ドル、ETHが2534ドル、XRPが1.43ドルの回復です。
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