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 ビットコイン、7万7000ドル台へ反落|セイラー氏の購入示唆も買いは続かず

2026年8月31日 08:45  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は8月31日午前8時45分時点で7万7634ドルと、前日から0.81%下落しました。午前8時台に売りが出て、24時間安値7万7514ドルまで水準を切り下げています。24時間高値は同日1時の7万9400ドルです。

週末の材料は、Strategy会長のマイケル・セイラー氏の投稿でした。8月30日にXへ「We’re Back」と書き込み、2カ月ぶりのビットコイン購入を示唆したと受け止められています。BTCは投稿後に7万9400ドルまで買われましたが上げ幅は続かず、31日朝には7万7000ドル台へ押し戻されました。8月28日にはウォーシュFRB議長のタカ派講演を受けて7万6888ドルまで急落しており、8万ドル台の回復には至っていません。

値動きの振り返り

BTCは8月30日17時まで7万7962〜7万8311ドルの狭いレンジで推移しましたが、21時以降に買われて31日1時に24時間高値7万9400ドルをつけました。その後は水準を切り下げ、8時15分まで7万8300〜7万8500ドルで推移しています。

流れが変わったのは8時20分以降です。7万8404ドルから急速に売られ、8時35分に24時間安値7万7514ドルをつけました。足元は7万7634ドルで、1時間足のボリンジャーバンド下限7万7628ドルの水準にあります。出来高は8469BTC(約6.6億ドル)と薄く、少額の売買でも値が飛びやすい状態です。恐怖・貪欲指数は69「Greed」、BTCドミナンスは59.62%。ETHは1.62%安、XRPは2.67%安と、アルトコインの下げがより大きくなっています。

相場を動かした背景

セイラー氏が2カ月ぶりの購入を示唆

Strategy会長のマイケル・セイラー氏は8月30日、Xに「We’re Back」と投稿しました。同社が6月22日以来2カ月ぶりにビットコインを購入したことを示唆したものとみられると報じられています。投稿後の8月30日21時以降にBTCは7万8166ドルから7万9400ドルへ上昇しており、薄商いの週末で買い材料となったとみられます。MSTR株は127.31ドルで7.34%高となりました。

同社は5月以降、バランスシート補強のためBTCの一部を売却していましたが、直近は売却を止め、MSTR株の売却でドル準備を増やしています。優先株配当の手当てが約4年分あることから、新規に調達した資金はBTC購入に向かう見込みと伝えられました。

ウォーシュ議長のタカ派講演が上値を抑える

8月28日のジャクソンホール講演で、ウォーシュFRB議長は「65カ月続いた高インフレの責任は、まさに中央銀行にある」と発言し、当面の最優先はインフレだと述べました。CME FedWatchの9月利上げ確率は前日の35%から42%へ上昇し、2年債利回りは4.20%から4.34%へ14ベーシスポイント上昇しています。BTCは同日高値8万1479ドルから7万6888ドルまで約5.6%下落し、米現物BTC ETFも2億0190万ドルの純流出となって9営業日続いた流入が途切れました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

週足では価格7万7634ドルが200週線6万4574ドルを約20.2%上回り、20週線6万9885ドルも上回っています。焦点は50週線8万1070ドルで、8月28日の高値8万1479ドルで一度上抜けたものの、同じ日のうちに7万6888ドルまで急落して押し戻されました。現在値はこの線を約4.2%下回っており、下降トレンドからの戻りという位置づけは変わりません。

日足チャート

日足では、価格が20日線7万1744ドル、50日線6万7323ドル、100日線6万6262ドル、200日線6万9399ドルをすべて上回り、強気の並びは維持しています。ただしMACDのヒストグラムは+472.9と、8月28日の+1306.3から大幅に縮小しました。上値メドは8万1479ドル、下値メドは8月29日安値7万6888ドル、その下は20日線7万1744ドルまで水準が離れます。

4時間足チャート

4時間足は、価格7万7634ドルが20期間7万8486ドルと50期間7万8444ドルを明確に下回りました。100期間7万3000ドル、200期間6万8518ドルは大きく下方にあり、中期の上昇トレンド自体は維持されています。MACDのヒストグラムは-54.5とマイナス幅を広げました。上値メドは20期間7万8486ドル、下値メドはバンド下限7万6745ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、価格が一目均衡表の雲7万8328〜7万8457ドルを下抜け、雲が上値抵抗に転じました。主要移動平均線も7万8118〜7万8713ドルにあり、すべて上方です。MACDのヒストグラムは-93.2とマイナス幅を拡大しています。サポートはバンド下限7万7628ドル、24時間安値7万7514ドル、その下が8月29日安値7万6888ドル。レジスタンスは雲下限7万8328ドル、雲上限7万8457ドル、MA20の7万8492ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉は、Binanceで10万6561BTCです。24時間では984BTCの減少ですが、日次では8月28日の10万8762BTCから29日に10万5609BTCへ3153BTC減り、30日は10万7673BTCへ2064BTC戻しました。急落でポジションが解消されたあと、再構築が途中の段階にあります。

資金調達率は確定値で8月28日9時が0.0066%、29日1時が0.0059%、31日1時が0.0071%と、基準の0.0100%を下回る回が続いています。直近24時間の大型清算は確認されていません。出来高が8015BTCと薄いため、少額の売買でも値が飛びやすい点に注意が必要です。

清算ライン

ロング・ショート比率は1.053で、8月30日22時の1.111から低下しましたが1を上回っています。上位トレーダーの建玉比は2.065倍と、ロングへの偏りが続いています。

上方では7万8730ドル、7万9400ドルが意識され、下方では7万8328ドル、7万7962ドル、さらに8月29日安値7万6888ドルが支えです。ロングの偏りが残るため、7万7962ドルを割り込む展開では投げが出やすくなります。

ETF

米現物BTC ETFは8月27日に2億4230万ドルの純流入で確定したあと、28日は2億0190万ドルの純流出に転じました。8月17日から27日まで9営業日続いた流入が途切れ、その合計は約30億4420万ドルでした。

大口の動きでは、10年以上動いていなかったウォレット6つが今月4000万ドル相当を移動した一方、休眠コインの動きは2022年以来最も少ない水準にあると報じられています。

本日のデイトレ注目材料

本日31日は米国の主要指標の発表予定がなく、英国はバンクホリデーで休場のため、欧州時間の流動性が低下しやすい地合いです。日本時間10時30分には中国の製造業PMIと非製造業PMI、同日中にドイツの消費者物価指数速報が予定されており、G20会合は2日目を迎えます。短期の焦点は、セイラー氏が示唆した購入がStrategyの開示で裏づけられるかどうかです。同社は通常、月曜に前週の取得を公表します。

上抜けシナリオでは、1時間足の雲上限7万8730ドルを回復すればバンド上限7万9300ドル、24時間高値7万9400ドルを超えれば4時間足バンド上限8万0222ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、雲下限7万8328ドルを割り込むと1時間足MA50の7万8133ドル、24時間安値7万7962ドル、さらに8月29日安値7万6888ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値7万8730ドルと下値7万8328ドルとなります。

まとめ

31日のBTCは、セイラー氏の購入示唆を受けて7万9400ドルまで反発したあと、7万8390ドルへ押し戻されました。出来高は8015BTCと薄く、買い手も米国勢から韓国勢へ移っています。

一方で8万ドルに戻れない理由は、8月28日のウォーシュ議長のタカ派講演にあります。9月利上げ確率が42%へ上昇し、2年債利回りは14ベーシスポイント上昇、ETFは9営業日ぶりの流出に転じました。短期の焦点は、雲上限7万8730ドルを回復して7万9400ドルを試せるか、それとも7万8328ドルを割り込んで7万6888ドルへ向かうかの分岐です。本日はStrategyの開示が、示唆された購入を裏づけるかどうかが最初の手がかりとなります。