暗号資産市場は7月8日から9日午前にかけて続落しました。中東でトランプ大統領が対イラン停戦の「終了」を宣言し米軍が空爆を再開するなど地政学リスクが再燃し、リスク回避の売りが広がりました。
加えて6月FOMC議事要旨のタカ派で金利の高止まり観測が強まり、利回りを生まないビットコインの重しとなりました。ビットコインは6万2000ドル台へ下げましたが、売りは整然とした調整の範囲です。
ビットコイン、6万2000ドル台へ反落|米イラン緊張の再燃でリスクオフ、FOMCの金利逆風も影響か
ビットコイン、二重の逆風で6万2000ドル台へ続落

ビットコインは7月8日から売られ、7月9日未明には安値となる6万1550ドルまで下落しました。イランの地政学リスクとタカ派のFOMC議事要旨が重なり、6万4000ドルで2度跳ね返された後の水準を下げました。現在は6万2035ドルと24時間で約1.3%安です。
投げ売りではなく整然とした調整の範囲で、安値からはやや戻しました。ただ個人投資家のロングが増えており、支持帯割れでの手仕舞いには注意が要ります。6万4000ドルの回復が上値のカギです。
イーサリアム、1716ドルまで下げ軟調

イーサリアムも続落しました。7月9日未明に一時1716ドルまで下げた後、現在は1735ドルと24時間で約0.9%安です。ビットコインと同様、中東情勢を巡る売りと金利上昇が重しとなりました。
1800ドルは6月上旬に下抜けた節目で上値抵抗として意識されやすく、この日も届きませんでした。議事要旨の公表後も戻りは限定的で、1800ドルの奪回が上値の目安です。
リップル、歴史的な売られ過ぎ圏で下げ渋り

リップルは7月9日未明に一時1.0768ドルまで下落した後、現在は1.089ドルと24時間で約0.7%安と、下げは3銘柄で最も小さくなりました。7月6日のMiCAライセンス取得後の売りが続いていましたが、30日MVRVや日足RSIは歴史的な売られ過ぎ圏を示しており、安値圏では下げ渋りました。
サポートは1.05〜1.06ドルで、1.10ドル台の回復が底打ちの目安です。
イラン戦争再燃とFOMCのタカ派、二重の逆風
今回の続落は、地政学と金利の二重の逆風によるものです。イランがホルムズ海峡で商船を攻撃し、トランプ大統領は停戦の終了を宣言、米軍が空爆を再開しました。イランはホルムズ海峡の封鎖もちらつかせ、原油(ブレント)は一時7%超高の80ドル前後へ上昇しました。
もう一つの逆風が6月FOMC議事要旨です。政策先行きで意見が二分し、早期利下げにゴーサインが出ず、金利の高止まり観測が強まりました。米10年債利回りも4.585%へ上昇し、金利を生まないビットコインの重しとなりました。
中東情勢とCPI、3銘柄の注目ライン
当面は中東情勢が最大の変動要因で、ホルムズ海峡の封鎖が現実味を帯びれば原油高と金利上昇の重しが強まりかねません。翌週7月14日の6月消費者物価指数(CPI)も本命で、鈍化すればリスク選好が戻りそうです。警戒されるのは利下げでなく追加利上げです。
注目ラインは、ビットコインが6万4000ドルの奪回と6万1000ドルの維持、イーサリアムが1800ドル、リップルが1.10ドル台の回復です。
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