日本円ステーブルコイン「JPYC」の総流通量が7月9日、オンチェーンデータ上で20億JPYC(20億円相当)を突破したとみられます。6月26日に10億JPYCを超えてから約2週間で、10億円相当増えました。増加の大半はKaiaチェーン上で発生しており、円建てステーブルコインの利用が特定チェーンとウォレット施策を通じて急速に広がっています。
JPYCは1JPYC=1円相当で扱われる日本円建てステーブルコインです。価格変動の大きい暗号資産(仮想通貨)と異なり、円に連動する設計のため、ブロックチェーン上での送金や決済、サービス利用時の支払い手段として使いやすい特徴があります。
今回の流通量増加は、JPYC infoで公開されているオンチェーンデータで確認されたものです。オンチェーンデータは、ブロックチェーン上に記録された発行・移転・保有状況をもとに流通量を把握する仕組みで、特定のサービス内だけでなく、複数チェーン上の動きを見る材料になります。
Kaiaチェーンで流通拡大、Unifi施策も追い風
急拡大を主導したのはKaiaチェーンです。Kaia上のJPYC流通量は、6月26日時点の約4.2億JPYCから7月9日時点で約13.1億JPYCに増え、増加分は約8.9億JPYCとなりました。全体の増加額の約9割を占めます。
Kaiaは、アジア地域の利用者接点を意識したブロックチェーンとして知られています。JPYCの増加がKaiaに集中したことは、円建てステーブルコインの利用が、取引所やウォレットだけでなく、日常的に使われるアプリ内の導線と結びつき始めていることを示しています。
利用拡大に関係する施策として、LINEアプリ内ウォレット「Unifi」では6月30日から、JPYCを預け入れたユーザーを対象に年利率5%の特別イベントが実施されています。ウォレット内でJPYCを保有する動機が生まれたことで、Kaiaチェーン上の流通量増加につながった可能性があります。
LINEアプリでJPYC対応開始|Unifiで日本円ステーブルコイン送金・決済が可能に
参考元:Jpyc-info
画像:Shutterstock
