7月9日、メタプラネット(3350)の株価は前場を225円前後で推移し、前引けは前日比−1円(−0.44%)と小反落しました。日経平均が1323円高と大幅に反発する中での逆行安となり、前場の出来高は461万株と極端に細る薄商いで、221〜229円の狭いレンジでの膠着が4営業日目に入っています。
背景には、米国がイランの標的に空爆を実施したことで中東の地政学リスクが高まり、ビットコイン(BTC)がリスクオフの流れで6万2000ドル前後へじり安となっている状況があります。株式市場全体が急反発する一方でBTC連動銘柄の同社株が逆行して下げたことは、株価がBTC市況に強く連動する特性を改めて示す動きといえます。
BTC、6万2000ドル台へ反落|米イラン緊張の再燃でリスクオフ、FOMCの金利逆風も影響か
当日の値動き
前日8日は221円で寄り付いた後229円まで戻す場面がありましたが、上値の重さは変わらず終値226円と前日から横ばいで引けました。9日は224円と小安く寄り付き、高値228円まで戻したものの続かず、安値223円を挟んで225円前後での推移となっています。
日経平均が半導体・AI関連株の反発を主導に1323円高となる強い地合いの中でも、同社株は買いが盛り上がらず前引けは225円と小幅安で終えました。前場の出来高は461万株と直近の膠着局面の中でもさらに細り、PTSも225.7円と日中値に沿った水準です。全体相場の急反発に乗れない逆行安は、BTCの軟調が上値を抑えていることを映しています。
メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート
日足では7月1日の年初来安値192円から6日まで4営業日続伸した後、7日に高値239円をつけて失速して以降、221〜229円の狭いレンジでの横ばいが続いています。25日移動平均線が位置する230円近辺が戻り売りの上値抵抗として機能しており、この水準を超えられないまま方向感を欠く展開です。
3カ月リターンは−29.2%、1年リターンは−85.4%と長期の下降トレンドは継続しています。5日移動平均線を挟んだもみ合いとなっており、出来高の減少は積極的な売買が手控えられていることを示します。230円台の抵抗を上抜けるか、221円のレンジ下限を割り込むかが、次の方向性を決める分岐点となります。

メタプラネット(3350)1時間足チャート
1時間足では、8日・9日ともに229円手前で上値を抑えられ、223〜224円で下げ止まる展開が繰り返されています。9日は寄り付きの224円から228円まで戻したものの続かず、上値の重さが意識される形で225円前後へ収れんしています。
短期的には228〜229円が明確な上値レジスタンス、7日以降の下値である221〜223円がサポートとして意識されます。薄商いの中でのレンジ推移が続いており、BTCの動意が乏しいうちは方向感の出にくい展開が続くとみられます。
メタプラネットのビットコイン損益とmNAV
BTC保有量は4万3000BTC、平均取得単価は1533万1546円、取得総額は6593億円です。最新の買い増しは2026年6月30日付の2823BTCで、本日時点で新たな買い増し発表はありません。円建てBTC価格が1006万8032円と1000万円台を割り込む寸前まで低下したことで、Bitcoin NAV(評価額)は4329億円、未実現損益は−2263億円(−34.3%)と前営業日(−2205億円・−33.4%)から含み損がさらに拡大しました。
企業価値ベースのmNAV(EV mNAV)は0.89倍と1倍割れが続き、時価総額2883億円・企業価値3854億円がBitcoin NAV4329億円を下回る状態が続いています。1株あたりNAV(希薄化前)は337.88円で、株価225円はなお3割超のディスカウント水準です。負債残高754億円と優先株残高236億円を合わせたレバレッジ比率は17.4%、BTCイールド(年初来)は+9.61%となっています。
今後の株価の焦点
短期的には7日以降の下値である221〜223円がサポート、228〜229円と25日移動平均線が控える230円近辺が上値レジスタンスとなります。221円を割り込むと200円の心理的節目、さらに年初来安値192円が下値目処となる一方、230円台を出来高を伴って回復できれば戻り相場の再開が意識されます。
材料面では、中東情勢の緊迫がどこまで長期化するかが最大の変数です。米イラン間の軍事衝突が拡大すればリスクオフでBTCと同社株の上値が一段と重くなる一方、事態が沈静化すればBTCが6万4000ドルの節目に再挑戦する展開も見込まれます。米国の現物ETFフローや週内の米マクロ指標も引き続き注目されます。
加えて、円建てBTC価格が1000万円台を維持できるかも焦点です。この水準を明確に割り込むと含み損の一段の拡大が意識されます。0.89倍にとどまるmNAVの1倍回復に向けては、BTCの反発か新たな買い増し材料が引き続き待たれる展開です。
