暗号資産(仮想通貨)市場は4月22日から23日にかけて全面高となりました。
2週間の米イラン停戦が期限を迎える直前、トランプ大統領が停戦の無期限延長を発表したことで、大規模な軍事衝突再開への警戒が後退しリスク資産全般に買い安心感が広がりました。その結果、リスクオフが広がり暗号資産全体の時価総額は24時間で約1.8%増の2.7兆ドルまで回復しました。
ビットコイン・イーサリアム・リップル上昇|仮想通貨市場は米イラン停戦延長の行方に注目
ビットコイン急伸、7万8000ドル台を回復

ビットコインは4月22日に徐々に買いが入り、トランプ大統領が停戦延長を発表したことをきっかけに上昇が加速。7万8000ドルを突破し一時7万8452ドルの高値を付けました。
4月23日10時30分時点では7万8200〜7万8500ドル付近で推移しており、週間では4%超の上昇となっています。100日移動平均線を明確に上抜けたことでテクニカル面の改善も意識されており、上方向では8万ドルの大台が直近の節目として注目されています。
さらにその上には200日移動平均線が位置する8万5900ドル付近が意識されます。下方では7万5000ドル付近がサポートとして機能しています。
イーサリアム、一時2400ドルまで回復

ETHは4月22日に2327ドルで寄り付き、前日の2315ドルから+0.5%と堅調にスタートしました。BTC主導のリスクオンに連動する形で日中に上昇基調を強め、2400ドル付近まで値を伸ばしました。24時間で3%を超える上昇を記録し、2月以来の高値圏に接近しています。
4月23日10時30分時点では2365〜2395ドル付近で推移しています。100日EMAを上抜けたことで中期的な見通しの改善が意識されていますが、2400ドル付近のレジスタンスを明確に突破できるかが次のポイントです。下方では2250〜2300ドル付近がサポートとして意識されます。
リップル、1.45ドルのレジスタンスを再テスト

XRPは4月22日に1.44〜1.45ドル付近で推移し、週間では約7%の上昇を維持しました。1.45ドルのレジスタンスを再び試す場面が見られ、BTCやETHとともに堅調な値動きを見せています。4月23日10時30分時点では約1.44ドルで推移しています。
上方向では1.50〜1.55ドル付近が次のレジスタンスとして意識されており、明確に1.45ドルを突破できるかが焦点です。
停戦延長でリスクオフ後退、ただし海上封鎖は継続
今回の上昇の主な背景は、米イラン停戦をめぐる地政学リスクの後退です。4月8日にパキスタンの仲介で成立した2週間の停戦は22日に期限を迎えましたが、トランプ大統領はパキスタンのシャリフ首相らの要請を受ける形で停戦の無期限延長を発表しました。
これにより大規模な軍事衝突の再開に対する市場の警戒が後退し、暗号資産市場でもリスクオン姿勢が鮮明になりました。
ただし、米国によるホルムズ海峡の海上封鎖は継続中で、イラン側はこれを停戦違反と批判しています。イラン外務省は交渉参加について「最終決定はしていない」との姿勢を示しており、和平交渉の再開見通しは依然として不透明です。
次の注目材料はFOMCとクラリティー法案
市場参加者が次に確認するのは、まず米イラン交渉の進展と海上封鎖の行方です。停戦は延長されたものの、交渉のテーブルにイランが戻るかどうかが今後の地政学リスクの鍵を握ります。
マクロ面では、4月28〜29日に予定されるFOMCが控えており、金融政策の方向性が注目されます。暗号資産固有の材料としては、クラリティー法案(暗号資産市場構造法案)の上院銀行委員会でのマークアップ日程が4月末〜5月初旬にかけて意識されています。
BTCについては8万ドルの大台を超えられるかが目先の焦点で、下方では7万5000ドル付近のサポートが意識されます。ETHは2400ドル突破が次のステップ、XRPは1.45ドルを明確に上抜けて1.50ドル方向へ向かえるかが注目されます。
