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ビットコイン6万5000ドルに接近、ETF流入が支え|ホルムズ海峡の合意観測で原油安

2026年8月6日 09:09  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は8月6日午前8時時点で6万4601ドルと、前日から0.77%上昇しました。5日は米国時間に買いを強め、6日未明に24時間高値の6万5025ドルまで上昇しています。前日に上値の壁となっていた6万4500ドルを突破し、6万5000ドルの節目に接近しました。

支えとなったのは、米現物ビットコインETFへの2営業日連続の大幅な資金流入です。加えて、ホルムズ海峡の再開に向けた合意が近いとの観測から原油が下落し、リスク資産全体に買い安心感が広がりました。

振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

5日のBTCは、アジアから欧州時間にかけて6万4000〜6万4400ドルでもみ合いが続きました。方向感が出たのは、米国株式市場が開く前後の午後9時から11時にかけてです。この時間帯に出来高が急増し、6万4300ドル台から6万4476ドルへ買われました。

その後も上値を伸ばし、6日未明に6万5025ドルまで上昇したのち、現在は6万4600ドル前後で推移しています。24時間安値は6万3880ドルで、下値は6万3900ドル前後、上値は6万5000ドルがそれぞれ意識されています。米国時間に買いが集中した点は、機関投資家の資金が上昇を主導したことを示しています。

相場を動かした背景

ETF資金の流入が2営業日連続

米現物ビットコインETFは、7月31日に2億6540万ドルの大幅流出を記録したあと、8月3日に1億7010万ドル、4日に2億1150万ドル(改定値)と、2営業日連続で大幅な流入に転じました。4日はブラックロックのIBITが1億7030万ドルを占めています。7月末に相場を圧迫した機関投資家の売りが、買いへと明確に転換した形です。

ホルムズ海峡の合意観測で原油が下落

トランプ大統領は5日、ホルムズ海峡の再開に向けた合意が「水曜にも実現し得る」と述べ、米国とイランが「非常に良い協議」を続けていると説明しました。イランとオマーンの間で枠組み合意が近いと報じられ、ブレント原油は1.2%安の1バレル78.43ドルへ低下。7月末の90ドル超からの大幅安で、インフレ懸念の後退がリスク資産を支えました。

レバレッジに頼らない戻り

先物のロング・ショート比率は約1.14倍まで低下し、3日の約2.0倍から4日連続で下がりました。下値で膨らんでいた個人の買い持ちがほぼ解消され、現物やETF主導の戻りとなっています。一方で恐怖・貪欲指数は27と「恐怖」の領域にとどまり、心理の本格的な改善には至っていません。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

まず中長期の位置づけを確認すると、週足では20週線が6万9246ドル、50週線が8万3392ドルといずれも大きく上方にあり、下降トレンドの途上にあります。もっとも、長期の支持線である200週移動平均線は約6万3779ドルにあり、現在値6万4601ドルはこれを1.3%上回って定着しつつあります。先週割り込んだ長期支持線を回復し、下値を固め直した段階です。この長期の底固めを前提に、短中期の各時間軸をみていきます。

日足チャート

日足では、現在値が20日線(6万4419ドル)を回復し、50日線(6万3296ドル)の上にあります。100日線(6万8394ドル)と200日線(7万697ドル)は大きく上方にあり、戻り売りの壁として意識されます。

MACDのヒストグラムはマイナス幅を大きく縮小し、改善が加速しています。20日線を回復したことで、戻りに弾みがつきやすい形です。上値メドはボリンジャーバンド上限の6万6301ドル、下値メドは20日線の6万4419ドルから50日線の6万3296ドルとなります。

4時間足チャート

4時間足は、現在値が20・50・100・200の主要移動平均線をすべて上回り、短期トレンドは上向きです。MACDのヒストグラムもプラス圏を維持し、戻りの勢いが続いています。

ただしボリンジャーバンド上限が6万4989ドルにあり、6万5000ドル前後が目先の壁となっています。ここを抜けられるかが分かれ目で、下値メドは20線の6万3815ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、現在値が主要移動平均線をすべて上回り、一目均衡表の雲の上にあります。短期は買いが優勢です。

ただしMACDのヒストグラムは小幅なプラスにとどまり、6万5000ドル手前で勢いは一服しています。当日の下値サポートは20時間線の6万4440ドル、その下が雲上限の6万3944ドルです。上値レジスタンスは24時間高値の6万5025ドル、次いで6万5000ドルの節目となります。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉(オープンインタレスト)は、Binanceで約10万7400BTC、想定元本にして約70億ドルと、横ばい圏でやや減少しました。価格が上昇するなかで建玉が膨らんでいないことは、レバレッジ主導ではなく、現物やETFを通じた買いが上昇を支えていることを示します。

ロング・ショート比率は約1.14倍までさらに低下し、需給の偏りは解消されました。資金調達率もBinanceで0.0027%、OKXで0.0070%といずれも低水準で、過熱感はありません。清算総額の実数は未取得です。

清算ライン

下値では6万3880ドルの24時間安値、次いで200週線の6万3779ドルが節目となります。買い持ちの偏りが解消されているため、下押ししても連鎖的な損切りは起きにくい状況です。

上方では6万5000ドルの節目に、売り持ちの買い戻しと大口の売りが交錯しやすくなっています。ここを明確に上抜けられれば、戻りに弾みがつきやすい水準です。

ETF

米現物ビットコインETFは、7月31日に2億6540万ドルの大幅流出を記録したあと、8月3日に1億7010万ドル、4日に2億1150万ドル(改定値)と、2営業日連続で大幅な流入に転じました。5日も280万ドル(速報値)の流入で、資金の回帰が続いています。

大幅な流出から明確な流入トレンドへと需給が転換したことが、今回の戻りと200週線の定着を支える中心的な要因です。大口保有者や長期保有者の具体的な売買数量は未取得です。

本日のデイトレ材料

当面の焦点は、6万5000ドルの節目を明確に突破できるかどうかです。終値で上抜ければ戻りに弾みがつく一方、抜けられなければレンジ上限として意識され、戻り売りに押されやすくなります。

今週は8月7日午後9時30分に、7月分の米雇用統計の発表を控えています。労働市場の減速が確認されれば9月の利下げ観測が強まり、リスク資産の追い風となり得ます。反対に想定より強い結果となれば、利下げ観測が後退して重しとなります。ホルムズ海峡の再開に向けた合意の続報と、それに伴う原油価格の動きも、リスク選好を左右する材料です。

上抜けシナリオとしては、6万5000ドルを終値で上抜ければ、6万6301ドルの日足バンド上限が視野に入ります。下抜けシナリオでは、6万4419ドルの日足20日線を割り込むと、6万3779ドルの200週線、さらに6万3300ドルが下支えとなります。短期トレーダーが当日見るべきラインは、上値の6万5000ドルと、下値の6万3779ドルです。

まとめ

6日のBTCは、米現物ETFへの2営業日連続の大幅流入と、ホルムズ海峡の合意観測による原油安を支えに、6万5000ドルへ接近しました。200週移動平均線への定着も進み、個人の買い持ちが解消されるなかでの、レバレッジに頼らない戻りとなっています。

もっとも、恐怖・貪欲指数はなお「恐怖」の領域にとどまり、6万5000ドルの節目は依然として上値の関門です。まずはこの水準を終値で突破できるかが試金石となります。翌7日には米雇用統計の発表を控えており、ETF流入の継続と合わせて、戻りを伸ばせるかどうかの分かれ目となりそうです。

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