元BitMEX CEOでMaelstrom FundのCIOであるアーサー・ヘイズ氏は、米国の7月雇用統計(NFP)で新規雇用者数がわずか73,000人増加と予想を大きく下回ったことに加えて、米国の3Q発効予定の関税法案への懸念を指摘し、BTCが10万ドル水準まで下落する可能性を示唆しました。
また、同氏は同時にイーサリアム(ETH)が3,000ドル程度に調整される可能性も警告しています。
ヘイズ氏の行動:暗号資産売却とステーブルコインへの移行
経済懸念を背景に、ヘイズ氏はETH 2,373枚(約8.3Mドル)、ENA 7.76M枚(約4.6Mドル)、PEPE 388.6億枚(約0.41Mドル)と、合計で1,300万ドル規模の暗号資産を売却し、その後USDCに約2,295万ドルの移動を確認されています。
これにより、市場において明確な防御的ポジション構築と解釈されており、短期的なリスクオフへの備えとも見られます。
WebX Asia基調講演(2025年8月25日・東京)への注目
ヘイズ氏は今回の見通しの詳細を、WebX Asia(東京)で8月25日に行う基調講演で発表予定と前掲しています。同氏は自身のX(旧Twitter)投稿で
“Come see my @WebX_Asia Tokyo keynote Aug 25 for more info. Back to the beach.”
と発信しており、注目が集まっています。
下記ポストはアーサー・ヘイズ氏がBTC急落について言及している元ポストの引用です。
マクロ経済観点での分析
ヘイズ氏の見解は以下の経済要因に基づいています。
米国関税政策の再強化
第三四半期から発効される関税法案による貿易リスクの増大
信用創造の鈍化
主要経済圏での信用拡張が名目GDPの成長を支えきれない局面
弱い雇用統計
7月の新規雇用者数の低空飛行が景気減速のシグナル
これらによりリスク資産から資金が離れていき、BTC・ETHの下落圧力が強まるという論理です。
見解と今後の展望(所感)
短期的な観点では、ヘイズ氏の指摘は十分説得力があります。
特に関税による政策不確実性と信用収縮の組み合わせは、リスク・オフのトレードを誘発し得ます。
ただし、中長期的には、以下のような点に留意すべきです。
- 過去にもヘイズ氏はBTCが70,000〜75,000ドルに調整後、最終的に250,000ドル超を目指すという展開を予想しており “一時調整の後の大きな上昇”という見方を併記しています。
- また、BlackRockなどによるETF導入以降、BTC市場の価格変動性はかつてほど激しくなくなっているという見方もあり、激しい暴落フェーズの再来は難しいとの意見も根強くあります。
まとめ
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| 下限予測 | Bitcoin ≈100,000 USD、 Ethereum ≈3,000 USD |
| 主因 | 米国関税再強化/雇用統計の鈍化/信用拡張の停滞 |
| ヘイズ氏の売却 | ETH、ENA、PEPEを合計約1,300万ドル売却、USDCへ移行 |
| 今後の予定 | 2025年8月25日、東京WebX Asiaで詳細講演 |
| 長期展望 | 一度調整後に反発し、250,000ドル台も視野に |
ヘイズ氏の市場行動(大規模売却・USDC蓄積)と論理構造は、市場心理に与える影響も大きく、短期的な資産価格調整の可能性は高いと感じます。
一方で、最終的なBTC・ETHの長期価格観は依然として強気であり、中長期的な投資スタンスを持つ投資家にとってはむしろ「調整の買い場」とも捉え得る局面です。
WebX Asia基調講演での発言を踏まえ、リスク許容度に応じた姿勢の見直しが望ましいと考えます。
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