概要と経緯
- 2025年7月16日(水)、米下院は仮想通貨関連の3法案(GENIUS Act、CLARITY Act、Anti‑CBDC Surveillance State Act)の審議入りのための手続きを可決しました。手続可決のための再投票は 217対212 という僅差でした。
- この可決により、最終採決へと進む運びとなり、7月17日(木)以降にStablecoinに関するGENIUS Actなど主要法案の本審議へ入る見通しです。
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「Crypto Week」に潜む攻防
- 今週は下院共和党によって「Crypto Week(暗号通貨週間)」と銘打たれ、Stablecoin規制の道筋を定めるGENIUS Actや、資産区分を明確化するCLARITY Actに加え、CBDC(中央銀行デジタル通貨)を規制するAnti‑CBDC Surveillance State Actの審議が計画されていました。
- しかし、保守派(特にHouse Freedom Caucus)からCBDC条項の強化を求める圧力が高まり、最終的にはこれを手続き可決の条件として付帯。さらにAnti‑CBDC法案は国家防衛権限法(NDAA)へ追加する形で進められることになりました。
市場への即時反応
- この手続き可決を受けて仮想通貨市場は急反応しました。
ビットコインは直近24時間で0.5%の下落と若干の軟化を見せたものの、イーサリアムは+9.5%、XRP+7.7%、ソラナやドージコインも+6%前後で上昇しました。
週次ではイーサ(+23%)、XRP(+28%)と大きく伸長しています。 - また、Circle Internet(USDC発行企業)はGENIUS Act期待で株価が一時+17%と急騰しました。
法案の中身をチェック
GENIUS Act
- Senate(上院)は2025年6月17日に68対30の賛成で可決済です。
Stablecoin発行者の準備金や監査、連邦・州二重の監督体制を義務化する内容です。
CLARITY Act & Anti‑CBDC の動き
- CLARITY Actは仮想通貨を法的にどの資産として扱うかを明確化する目的があります。
- Anti‑CBDC Surveillance State Actは、政府発行CBDCが監視道具化しないように法的制限を課す内容で、これがNDAAへ付帯することで実質的な可決ルートが整備されています。
今後の見通し
- 下院は7月17日(木)以降、GENIUS Actの本審議および採決へ進む予定。可決されれば上院で再協議され、最終的にトランプ大統領署名へ至る構図です。
- 一方で、共和党内の保守派議員による手続き抵抗もあり、手続き・付帯条項の細部調整に注目が集まります。
まとめ:規制整備への転換点
今回の手続き可決は、米国が仮想通貨分野に対し「法的・制度的枠組み」を築く象徴的な第一歩です。
特に、Stablecoin管理やCBDCへの懸念解消にフォーカスが当たっているのが特徴です。
市場も反応し、投資家の期待感が高まっています。
法整備と安定性の両立へ
GENIUS ActらはStablecoinのリスク管理と透明性向上が目的で、これにより、大口の機関投資家の参入障壁が低下し、流動性の向上と価格安定が期待されます。
監視・プライバシーの議論継続
Anti‑CBDC法案の動きは、中央銀行デジタル通貨が金融プライバシーを侵食する可能性への警鐘です。
NDAAへの付帯によって可決の確度が高まりましたが、実運用では今後も議論が続きそうです。
市場にとっての転機
イーサやXRPの急騰は、投資家心理がポジティブに転換した証です。
特にStablecoinの法的確立と資産区分の明確化は、将来的なDeFiやWeb3の発展にも良い影響を与えるでしょう。
課題も山積
法案はまだ可決段階ではなく、上院–下院–大統領署名のプロセスを経る必要があります。
また、分裂する共和党の中での調整が最終合意のネックとなる可能性があります。
