アメリカの中央銀行にあたるFRBは、ステーブルコイン(価値が安定するように設計された仮想通貨)の構造的脆弱性を強調した。
先月のテラUSDの崩壊や、昨今の不安定な仮想通貨市場の状況を受けての指摘とみられる。
ステーブルコインが金融安定にリスクをもたらすと懸念
米連邦準備制度理事会(FRB)は17日に発表した金融政策報告書で、ステーブルコインの構造的脆弱性について言及した。
特定のステーブルコインの価値の崩壊や、他のデジタル資産市場における昨今の歪みはそのような構造の脆弱性を示唆している。
「特定のステーブルコイン」というのは、先月400億ドル(約5.4兆円)規模の大暴落を起こした「テラUSD」及び「ルナ」を指していると思われる。
また、今月13日の仮想通貨レンディング大手セルシウスの出金停止騒動など、仮想通貨市場が大混乱に陥っていることも事実だ。
報告書は、ステーブルコインには「裏付け」がないとして、本当に価値を安定的(ステーブル)に維持できるかについては疑問が残るとしている。
安全で十分に流動的な資産に裏付けされておらず、適切な規制基準の下にないステーブルコインは、投資家に、そして潜在的に金融システムに対してリスクをもたらす。
FRBは昨年11月、ステーブルコインが金融安定にもたらすリスクについての報告書をすでに作成しており、ステーブルコインの不安定性に対しますます懸念を深めたかたちとなる。
テラUSDの崩壊を受け、ジャネット・イエレン米財務長官やパット・トゥーミー米上院議員など複数の有力者が、ステーブルコインのリスクや規制の必要性・緊急性について言及している。
混乱が続く仮想通貨市場は、政策立案者の注目を引き続き浴び続けることになるだろう。
\無料アプリを使って/