コロナウィルス不況への対策で金融緩和策が相次ぐと、相対的に暗号資産(仮想通貨)の価値は上昇するといえる。
資金需要から暗号資産(仮想通貨)の下落は大きいが、ビットコイン自体の価値は変化していないことに気を付けたい。
金融緩和で貨幣の価値は下がるが仮想通貨の価値は変化しない
市場の混乱で各国当局が緊急の金融緩和に走るのは、暗号資産(仮想通貨)の相対的価値向上につながっている。
コロナウィルスによる経済への打撃を食い止めるために、米国連邦準備制度理事会(通称FRB、米国の中央銀行にあたる)は市場に1.5兆ドルの資金投入を決めた。
先日の緊急利下げに続く金融緩和策だ。
今週だけで二度のサーキットブレーカー発動(一時的な取引停止)がニューヨーク市場で見られたのだから無理もない。
英国のイングランド銀行も今週緊急利下げを発表した。
日銀も政府と緊急会議を開き、新たな金融緩和策を検討している。
こうした、各国の金融緩和は当然、各国通貨の価値下落を意味し、相対的に暗号資産(仮想通貨)の価値の安定具合がいずれ評価されると指摘する専門家もいる。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)デリバティブ市場BitMEX CEOのArthur Hayes氏は次のように語った。
「中央銀行の印刷機が野獣モードに切り替わるにつれて、ビットコインは年末までに10,000ドルから20,000ドルに向けて順調に回復するはずです。」
株式、貨幣、暗号資産(仮想通貨)それぞれの価値の変化を冷静に考えよう
コロナウィルスによる経済活動の停滞により企業の営業活動が影響を受けると、企業の価値は確かに下がる、すなわち、株価は下がる。
株価下落により、企業の資産価値も下がり、さらに企業の価値、すなわち株価は下がる。
経済対策をするために中央銀行が紙幣を増刷すると貨幣の価値は当然下がる。
そして、今回暗号資産(仮想通貨)は株式市場以上に下落しているが、その主な原因は投資家がさまざまな市場で損失を出し、現金を必要としているためである。
大口が手じまいをし、売りが売りを呼ぶ展開になったが、暗号資産(仮想通貨)自体の価値が下がる理由はそれほど存在しない。
ここが株式や貨幣と異なるところである。
Arthur Hayes氏の指摘を楽観的過ぎると感じるのは、心理ではある。
しかし、価値が変化していなくても価格が暴落するのも心理である。
暗号資産(仮想通貨)の本当の価値を冷静に見極めることも必要だと思える。
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