ビットコイン価格下落に伴う多方面での負の影響

2019年におけるビットコイン価格の大幅な下落にともない、ビットコインマイナーが手にするマイニング手数料が大幅に減少していることを、Arcane Research社が報告した

同社の報告によると、過去1週間で、ビットコインマイナーの手数料は7.90%減少しており、過去30日間で見ると驚異の35%以上減少を記録しているという。

これは過去1週間、約150,000ドル(約1650万円)分の減少に値し、ここまで大きなマイニング手数料の減少は、2019年3月以来の最低値であると報告されている。

Arcane Research社は、マイニング手数料の大幅減少は、ビットコイン価格の低迷のみならず、過去数か月間のビットコイントランザクション数の減少にも多大な影響を受けた可能性があるとみている。

(出典:Coinmetrics)

上記のチャートによると、ビットコインのトランザクション数は、過去7か月半で30パーセント以上の減少を記録し、2019年5月5日の453,000トランザクションから12月18日の312,000に縮小している

このようなビットコインマイナーにとっては最悪ともとれる事態だが、Arcane Research社は以下のように考察している。

「この統計は、マイニング手数料の減少がネットワーク全体に大きな影響を与えることはないため、ビットコイン価格にとっては悲観的なものではない。マイニング手数料が減少することで、ユーザーは、トランザクションを行う際やウォレット利用の際、より安価に済ませることができる方向に動く可能性が高い。」

マイニング手数料の減少を受けて、業界に浮かぶ主要な懸念点のひとつはマイニング領域からマイナー達が撤退していくことだ。

報告によると、ビットコインマイニング手数料が大幅に減少し続けたために、マイナーは利益をほとんど得られていなかったため、マイナー自身のビットコインを売却するなどして収益を得ていたという。

ビットコイン価格の低迷は、投資家のみならず、多くの側面で負の影響を及ぼしうることが明らかになった。

トランザクション量の減少は、さらなるビットコイン実用化を遅らせてしまうことにもつながりかねない。

今後のビットコイン価格上昇に、より大きな期待が高まる。

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