ビットコイン(BTC)は9月14日午前8時時点で7万6674ドルと、前日から0.77%下落しました。24時間高値は9月14日6時の7万7450ドル、24時間安値は9月13日20時の7万6500ドルです。
相場を覆っているのは今週のFOMCです。11日のCPIでコアが予想を上回ったことで、16日の会合における25bpの利上げがほぼ確実視され、市場は約90%の確率を織り込んでいます。ゴールドマン・サックスは金曜遅く、据え置きとしていた予想を撤回しました。
週末には中東で新たな攻撃があり、原油は月曜の取引開始とともに108ドル台へ上昇しています。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
24時間の出来高は6684BTCと、この2週間で最も少ない水準でした。9月13日15時から水準を切り下げ、20時に24時間安値7万6500ドルをつけています。23時から14日6時にかけては7万7450ドルまで戻しました。
動いたのは14日7時台です。この1時間で7万7316ドルから7万6668ドルへ下げ、出来高687BTCと24時間で最大となりました。原油先物が月曜の取引を開始した時間帯にあたります。ただし687BTCは平日の同じ時間帯を大きく下回る薄さで、値幅も限られています。
前回記事以降で最も大きかったのは11日のCPI当日です。21時台の4時間で7万6047ドルまで下げたあと7万9890ドルへ急騰し、日足の値幅は5.05%に達しました。BTCは週間で5%超下落したと報じられています。恐怖・貪欲指数は61「Greed」へ低下し、コインベース・プレミアムは-36.46ドルとマイナス幅が広がりました。
相場を動かした背景
16日のFOMCで利上げを9割織り込み、ゴールドマンも予想を撤回
11日発表の8月のCPIは、コアが前月比0.3%と予想の0.2%を上回りました。ヘッドラインは前月比0.4%、前年比3.4%でいずれも予想通りです。ガソリンが3.9%上昇して全体の上昇の3分の1超を占めた一方、コアの前年比は2.4%と7月の2.5%から低下しています。
この結果を受け、16日のFOMCで25bpの利上げが事実上確実視されています。ゴールドマン・サックスは金曜遅く、据え置き予想を撤回しました。同行は「今回のCPIで8月のコアPCE予想を0.26%へわずかに引き上げたが、インフレ観は変わっていない。市場が約90%の確率で利上げを織り込むなかで据え置きにした場合の市場の反応を、FOMCは避けたいと考えるだろう」としています。バンク・オブ・アメリカは25bpに加え、年末までさらに50bpの引き締めを見込んでいます。
政策金利の誘導目標は現在3.5%から3.75%で、決定は現地16日の水曜です。会合を前にトランプ大統領は13日、「どの国も米国より低い金利であるべきではない」と述べました。FRBが今週利上げするかは分からないとしたうえで、インフレや経済のデータが何を示していようと、米国は「世界で最も低い金利を払うべきだ」と主張しています。会合は中間選挙の数週間前にあたり、利上げが有権者の生活費への懸念を強める可能性があるとロイターは指摘しています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では価格7万6674ドルが200週線6万5174ドルを17.6%上回る一方、50週線7万9663ドルは2989ドル上方にあります。7日に確定した週足終値が50週線に31ドル届かなかったあと、距離は3週ぶりの水準まで広がりました。MACDのヒストグラムは+2405.1とプラス圏です。
日足チャート

日足では、価格が50日線7万1190ドル、100日線6万7209ドル、200日線7万0170ドルを上回る一方、20日線7万8483ドルを1809ドル下回っています。MACDのヒストグラムは-792.4で、5営業日連続でマイナス幅が拡大しました。
8日に成立したゴールデンクロスは、50日線と200日線の差が1020ドルへ広がりました。ただし価格は逆行が続いており、CoinDeskは今回のシグナルについて、上昇の多くはシグナルが現れる前に起きているとの見方を報じています。上値メドは20日線7万8483ドル、下値メドはバンド下限7万5963ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格7万6674ドルが20期間7万7150ドル、50期間7万8270ドル、100期間7万8439ドルを下回り、200期間7万4554ドルのみが下方にあります。一方でMACDのヒストグラムは+30.4とプラスへ転換しました。下げの勢いは弱まっています。
上値メドは20期間7万7150ドル、その上がバンド上限7万7661ドル。下値メドはバンド下限7万6640ドル、次いで24時間安値7万6500ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、一目均衡表の雲が7万7003〜7万7017ドルと極端に薄く、価格はその下に位置しています。転換線7万7059ドル、基準線7万6975ドルで、MACDのヒストグラムは-21.3とわずかにマイナスです。
サポートはバンド下限7万6553ドル、24時間安値7万6500ドル。レジスタンスは基準線7万6975ドル、雲上限7万7017ドル、その上が20時間平均7万7056ドルとなります。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉は、Binanceで10万4890BTCです。24時間で1512BTCの増加となりました。ただし12日には3474BTC減っており、11日のCPIによる乱高下でポジションが一度整理されています。
資金調達率は確定値で9月13日9時が0.0048%、17時が0.0054%、14日1時が0.0064%です。小幅なプラスが続いており、過熱を示す水準ではありません。
清算ライン

ロング・ショート比率は1.647です。週末を通じて1.638から1.694で推移し、個人の買い持ち偏重が続いています。上位トレーダーの建玉比も14日8時に2.27へ上昇し、口座比は1.739です。
会合を前に買い持ちが厚いため、下値を割り込んだ場合はこの層の清算が下げを速める要因になります。上値では基準線7万6975ドル、雲上限7万7017ドル、4時間足20期間7万7150ドルが意識されます。下値ではバンド下限7万6553ドル、24時間安値7万6500ドル、その下が4時間足バンド下限7万6640ドルを挟んで日足バンド下限7万5963ドルです。
ETF
米現物BTC ETFは4営業日連続の流出で、合計4億6270万ドルが抜けました。9月8日が4660万ドル、9日が1億2020万ドル、10日が2億8270万ドル、11日が1320万ドルの純流出です。
特に10日は暫定値の4500万ドルから確定値で6倍超に膨らみ、ARKBが1億6430万ドルの流出でした。この規模は7月13日の4億2470万ドル以来で、9月3日の7億3080万ドルの流入からは完全に反転しています。
オプションでは18日満期の建玉が1万7076BTC、想定元本で約13.1億ドルです。プット・コール比率は0.84とプットが優勢で、最大は7万2000ドルのプットの2414BTC、次いで7万4000ドルの1413BTCとなっています。FOMC直後の満期に下値ヘッジが集まっています。25日の四半期満期は18万5147BTCで、マックスペインは7万2000ドルです。
本日のデイトレ注目材料
本日14日に米国の主要経済指標の発表はありません。焦点は15日から16日のFOMCです。25bpの利上げが織り込まれているため実施時の反応は限定的との見方がある一方、据え置きとなれば上方向に振れる可能性が指摘されています。15日には上院でClarity Actの採決も予定されています。
中東では、延期されたオマーンでの協議が今週開かれるかどうかが原油の方向を左右します。東西パイプラインの復旧時期も焦点です。18日には1万7076BTC規模のオプション満期を迎えます。
上抜けシナリオでは、雲上限7万7017ドルを回復すれば4時間足20期間7万7150ドル、その上のバンド上限7万7661ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、バンド下限7万6553ドルと24時間安値7万6500ドルを割り込むと、日足バンド下限7万5963ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値7万7017ドルと下値7万6500ドルとなります。
まとめ
14日のBTCは週末の薄商いのなかで7万6500ドルまで下げ、24時間の出来高は6684BTCとこの2週間で最少でした。相場を覆っているのは16日のFOMCで、コアCPIが予想を上回ったことで25bpの利上げが約90%織り込まれ、ゴールドマン・サックスも据え置き予想を撤回しています。
週末には中東で新たな攻撃があり、原油は月曜の取引開始で108ドル台へ上昇しました。サウジの東西パイプライン停止は世界供給の4%に相当し、ホルムズ海峡に関する協議も延期されています。
短期の焦点は、雲上限7万7017ドルを回復できるか、それとも7万6500ドルを割り込むかの分岐です。利上げが織り込まれているぶん、値動きを左右するのは決定そのものより会合後の見通しになります。18日満期のオプションがプット優勢で、ロング・ショート比率は1.647と買いに偏っており、結果次第でどちらにも振れやすい状態です。
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