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ビットコイン、7万9000ドル台まで上昇|米国のイラン攻撃による下げを吸収

2026年9月1日 08:33  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は9月1日午前8時時点で7万8450ドルと、前日から0.14%の上昇にとどまりました。24時間安値は8月31日8時台の7万7000ドル、24時間高値は9月1日4時の7万9250ドルです。

8月31日朝に米国とイランが約1カ月ぶりに交戦したと伝わり、BTCは7万7000ドルまで売られました。もっとも下げは続かず、その後は7万9250ドルまで戻しています。8月の月間騰落率は+24.76%で、2024年11月以来の上昇率と報じられました。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

BTCは8月31日8時台に24時間安値7万7000ドルまで下落しました。この1時間の出来高1800BTCは24時間で最大です。その後は断続的に切り返し、14時に7万8000ドル台を回復、19時には7万8710ドルまで戻しています。

21時から22時にかけていったん7万7675ドルまで押したものの、23時から再び買われ、9月1日4時に24時間高値7万9250ドルをつけました。24時間の出来高は1万6618BTCと、前日の8469BTCから倍増しています。一方で恐怖・貪欲指数は62「Greed」と前日の69から低下し、米国の現物需要を示すコインベース・プレミアムは-30.84ドルとマイナス幅を広げました。

相場を動かした背景

イラン情勢の再燃を吸収し、8月は+24.76%

米国とイランは約1カ月ぶりに交戦し、原油は2.5%超上昇して引けました。トランプ大統領はイランのカーグ島が「木っ端微塵に吹き飛ばされた」とするAI生成の動画を投稿し、イラン当局者はこれを一蹴しています。バンス副大統領は、この投稿がイランへのメッセージだったと述べました。イランメディアはホルムズ海峡でサウジアラビアの石油タンカーが停止させられたと報じましたが、サウジ側の確認はありません。湾岸株は下落しました。

BTCは8時台に7万7000ドルまで売られたものの、そこから約2.9%戻して7万9250ドルをつけています。原油高と株安というリスク回避の動きのなかで、BTCが下げ切らなかった点が特徴です。8月は始値6万2888ドルから終値7万8458ドルへ+24.76%となり、6月の-20.43%、7月の+7.27%からの回復が続きました。

Strategyが2カ月ぶりに4603BTCを購入

Strategyは8月31日朝の発表で、先週4603BTCを3億6970万ドルで取得したと公表しました。平均取得価格は8万0318ドルで、6月下旬以来約2カ月ぶりの週次購入です。セイラー会長が8月30日にXへ投稿した「We’re Back」が、開示によって裏づけられました。

資金は普通株の売却6億0280万ドルで調達し、残りは優先株STRCの買い戻し1億5180万ドルと現金準備に充てています。保有は84万5050BTC、取得総額637億3000万ドル、平均取得価格7万5412ドルとなりました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

週足では価格7万8450ドルが200週線6万4862ドルを約20.9%上回り、20週線7万0120ドルも上回っています。焦点は50週線で、新しい週に入って8万1085ドルから8万0335ドルへ低下し、現在値との差は約2.4%まで縮まりました。週足MACDのヒストグラムは+2315.8とプラス幅を広げています。ただし終値で50週線を上回れておらず、下降トレンドからの戻りという位置づけは変わりません。

日足チャート

日足では、価格が20日線7万2489ドル、50日線6万7617ドル、100日線6万6280ドル、200日線6万9460ドルをすべて上回り、強気の並びを維持しています。ただしMACDのヒストグラムは+304.8と、8月28日の+1306.3、31日の+472.9から縮小が続いています。上値メドは週足50週線8万0335ドル、その上が8月28日高値8万1479ドル。下値メドは24時間安値7万7000ドルです。

4時間足チャート

4時間足は、価格7万8450ドルが20期間7万8120ドルを上回る一方、50期間7万8611ドルはわずかに下回っています。100期間7万3923ドル、200期間6万8947ドルは大きく下方です。MACDのヒストグラムは+34.5とプラスへ転換しました。上値メドはバンド上限7万8979ドル、下値メドは20期間7万8120ドル、その下がバンド下限7万7262ドルとなります。

1時間足チャート

1時間足では、価格が一目均衡表の雲7万8200〜7万8428ドルのすぐ上にあり、雲が下値支持に転じました。移動平均線は7万8378〜7万8628ドルに密集しています。MACDのヒストグラムは+14.8とプラス圏です。サポートは雲上限7万8428ドル、雲下限7万8200ドル、バンド下限7万7686ドル。レジスタンスはMA200の7万8628ドル、転換線7万8731ドル、24時間高値7万9250ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉は、Binanceで10万7955BTCです。24時間で1465BTCの増加となりました。日次では8月31日に10万6320BTCへ1353BTC減ったあと積み上がっており、下落後にポジションが再構築されています。資金調達率は確定値で8月31日9時が0.0073%、17時と9月1日1時が0.0100%と、基準水準へ戻りました。

8月31日朝の下落局面での清算額は取得できていません。直近24時間の大型清算は確認されていない一方、建玉が増えるなかでの上値追いとなるため、急変時の値幅には注意が必要です。

清算ライン

ロング・ショート比率は0.979と再び1を割り込みました。上位トレーダーの建玉比は2.089倍で、ロングへの偏りが続いています。口座数では売り持ちが優勢なため、上昇局面では買い戻しが入りやすい構造です。

上方では7万8628ドル、7万9250ドル、8万0335ドルが意識されます。下方では7万8200ドル、7万7686ドル、さらに24時間安値7万7000ドルが支えです。移動平均線が7万8378〜7万8628ドルに密集しており、どちらに抜けるかで短期の方向が決まりやすくなります。

ETF

8月31日分は暫定値790万ドルですが、IBITやFBTCなど主要4本が未報告で確定値ではありません。今月は暫定値と確定値の乖離が大きく、8月26日は暫定580万ドルが確定2億3220万ドル、27日は暫定1290万ドルが確定2億4230万ドルへ上方修正されています。下落局面で機関投資家が買ったかは、確定値を待つ必要があります。

直近の確定値では、8月28日が2億0190万ドルの純流出で、8月17日から27日まで9営業日続いた流入が途切れました。大口ではStrategyの保有が84万5050BTCへ増加しています。

本日のデイトレ注目材料

本日1日は、10時45分に中国のRatingDog製造業PMI(前回50.9)、22時5分にFRBのバー理事の講演、23時に米ISM製造業景況指数(予想55.3、前回55.6)とJOLTS求人件数(前回740万件)が予定されています。

今週の最大の焦点は9月4日21時30分の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は5万8000人増の予想です。7月分は2万3000人減、5月と6月は合計10万3000人下方修正されており、8月分の重要度が高まっています。弱い結果なら利上げ観測が後退し、金利とドルの低下を通じてBTCの支援材料となる可能性があります。9月の利上げ確率は58%と6割を下回り、市場の警戒は行き過ぎとの見方も報じられました。

上抜けシナリオでは、1時間足MA200の7万8628ドルと24時間高値7万9250ドルを上抜ければ、4時間足バンド上限7万8979ドルを超えて週足50週線8万0335ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、1時間足の雲下限7万8200ドルを割り込むとバンド下限7万7686ドル、さらに24時間安値7万7000ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値7万9250ドルと下値7万8200ドルとなります。

まとめ

1日のBTCは、米国とイランの交戦再開で7万7000ドルまで売られたあと7万9250ドルまで戻し、7万8450ドルで推移しています。原油高と株安が進むなかで下げ切らず、8月は+24.76%と2024年11月以来の上昇率で終えました。

もっとも、コインベース・プレミアムは-30.84ドルとマイナス幅を広げ、日足MACDの縮小も4営業日続いています。短期の焦点は、7万8628ドルを回復して週足50週線8万0335ドルへ向かえるか、それとも7万8200ドルを割り込んで7万7000ドルを試すかの分岐です。中東情勢が流動的なため、今週は4日の雇用統計まで地政学と金利の両にらみが続きます。