ビットコイン(BTC)は8月28日午前8時時点で8万0247ドルと、前日から2.00%上昇しました。8万ドルを3営業日ぶりに回復し、24時間高値は8万0849ドル、安値は7万8546ドルです。
本日の最大の材料は、日本時間23時に予定されるウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演です。米国勢の現物需要を示すコインベース・プレミアムは+20.48ドルとプラスに転じ、講演を前に買いが先行しました。ただし上値は週足50週線8万1122ドルの手前で止まっており、8万〜8万2000ドルは供給が最も集中する価格帯にあたります。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分チャート
BTCは8月27日16時まで7万8546〜7万9096ドルの小動きでしたが、17時に7万9048ドルから8万0022ドルへ急伸しました。この1時間の出来高1706BTCは24時間で最大です。18時に8万0520ドルをつけたあと7万9173ドルまで押し戻されています。
23時から再び買われ、28日2時に24時間高値8万0849ドルへ到達しました。現在は8万0270ドル前後で推移しています。8月27日の日足は始値7万9024ドル、終値8万0270ドルの陽線で、値幅は2.93%。出来高は1万6676BTCと前日から小幅に増え、恐怖・貪欲指数は71「Greed」へ上昇しました。
相場を動かした背景
ウォーシュ議長の講演を前に8万ドルを回復
ジャクソンホール会議は27〜29日の日程で開かれ、本日28日23時にウォーシュFRB議長が講演します。FF金利は3.50〜3.75%で据え置きが続き、インフレは2%目標を大きく上回ったままです。Risk Dimensionsの最高投資責任者マーク・コナーズ氏は、ウォーシュ氏が特定の金利変更を示唆するより、インフレの測定方法や市場との対話を含むFRBの制度改革に焦点を当てるとみており、「中間選挙前の利上げはない」と述べました。
上昇はいずれも欧米時間に起きており、コインベース・プレミアムのプラス転換と整合します。もっとも、Hashdexの最高投資責任者サミール・カルベージ氏は「ビットコインは9月の決定に反応するのではなく、世界の流動性と長期金利の落ち着きどころに反応する」と指摘しており、講演の受け止めは金利の反応次第となります。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では価格8万0247ドルが200週線6万4587ドルを約24.2%上回り、20週線7万0015ドルも上回っています。焦点は50週線8万1122ドルで、現在値からの距離は約1.1%。8月25日高値8万1273ドルで一度上抜けたものの定着せず、3営業日ぶりに再接近しました。BTCは2025年11月以降この線を下回ったままで、過去2回の回復局面は持続的な上昇相場につながったと報じられています。
日足チャート

日足では、価格が20日線6万9750ドル、50日線6万6473ドル、100日線6万6232ドル、200日線6万9261ドルをすべて上回り、強気の並びを維持しています。ただしMACDのヒストグラムは+1306.3で、25日の+1656.1から4営業日にわたり縮小が続いており、価格上昇にモメンタムが追随していません。上値メドは8万1273ドル、その上がバンド上限8万3504ドル、下値メドは直近安値7万8546ドルです。
4時間足チャート

4時間足は、価格が20期間7万9195ドル、50期間7万6990ドル、100期間7万0354ドル、200期間6万7271ドルを上回り、トレンドは上向きです。MACDのヒストグラムは-70.9とマイナス圏ながら、前日の-355.0から大幅に縮小しました。上値メドはバンド上限8万0488ドル、下値メドは20期間7万9195ドル、その下がバンド下限7万7901ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が一目均衡表の雲7万9241〜7万9998ドルを上抜け、短期は強気に転換しました。前日は雲の内側にあり、支えに転じた形です。MACDのヒストグラムも+13.1とプラス圏です。サポートは20時間平均7万9774ドル、雲上限7万9998ドル、基準線7万9697ドル。レジスタンスはバンド上限8万0848ドルと24時間高値8万0849ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉は、Binanceで10万8789BTCです。24時間で3180BTCの増加と、2営業日続いた減少から明確に反転しました。8月27日19時の10万5352BTCから積み上がっており、8万ドル回復に新規の資金が伴っています。資金調達率は確定値で8月27日9時が0.0046%、17時が0.0100%、28日1時が0.0063%と、基準の0.0100%を下回る回が続きます。大型清算は確認されていません。
清算ライン

ロング・ショート比率は0.924と再び1を割り込みました。前日の1.072から低下しており、8万ドルへの上昇局面で新規の売り持ちが入ったことを示します。上位トレーダーの建玉比は2.077倍で、前日の2.141倍からやや低下しました。上方では8万0849ドル、8万1122ドルが意識され、下方では7万9998ドル、7万9241ドル、7万8546ドルが支えです。売り持ちが残るため、8万1000ドル台を上抜けた場合は買い戻しが上昇を加速させる余地があります。
ETF
米現物BTC ETFの8月26日分は2億3220万ドルの純流入で確定しました。ブラックロックのIBITが2億0080万ドルを占める一方、グレースケールのGBTCは5040万ドルの流出です。これで8月17日から26日まで8営業日連続の流入となり、合計は約28億0190万ドル。4月以来最長の連続記録と報じられています。
8月27日分は暫定値1290万ドルですが、主要3本が未報告で確定値ではありません。流入の継続が8万ドル回復を支えた一方、ETF保有者の平均取得価格に到達したことで戻り売りも出やすくなります。
本日のデイトレ注目材料
本日28日は、日本時間22時にクリーブランド連銀のハマック総裁が講演し、22時45分にシカゴPMI(予想57.9、前回57.6)が発表されます。23時にはウォーシュ議長の講演に加え、雇用統計の年次改定速報(前回-91万1000人)とミシガン大消費者信頼感確報(予想51.0)、1年先インフレ期待(前回4.3%)が重なります。今年のジャクソンホールのテーマは金融イノベーションと決済で、ステーブルコインやトークン化預金への言及があれば反応する余地があります。加えて日本時間17時には月末オプションの満期が確定します。本日満期分の建玉は7万5776BTC、想定元本で約60.8億ドルです。
上抜けシナリオでは、24時間高値8万0849ドルを上抜ければ週足50週線8万1122ドル、終値で上回れば8月25日高値8万1273ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、1時間足の雲上限7万9998ドルと雲下限7万9241ドルを割り込むと、24時間安値7万8546ドル、さらに4時間足バンド下限7万7901ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値8万0849ドルと下値7万9998ドルとなります。
まとめ
28日のBTCは、ウォーシュ議長の講演を前に8万ドルを回復し、8万0849ドルまで上値を伸ばしました。買いは欧米時間に集中し、コインベース・プレミアムのプラス転換が米国勢の需要を示しています。建玉も2営業日ぶりに増加へ転じました。
一方で上値は週足50週線8万1122ドルの手前で止まり、8万〜8万2000ドルには供給の約8%が集中しています。短期の焦点は、講演を受けて8万0849ドルを上抜け50週線に挑めるか、それとも7万9998ドルを割り込んで供給の壁に押し返されるかの分岐です。金利がどこで落ち着くかが、この価格帯を抜けられるかを左右します。
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