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 ビットコイン、初の量子耐性取引がメインネットで成立

2026年8月27日 12:36  Arai Yu

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StarkWareは8月26日、量子耐性を持つ初のビットコイン取引がBitcoinメインネットで正常に採掘されたと明らかにしました。取引IDは305a24ffea912b9cf428f29ebf952321c96dab5bab284fc0d0801562f5abab07で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのコンセンサスルールを変更せずに実行されました。

この取引は、StarkWareのアプリケーション部門ゼネラルマネージャーを務めるアビフ・レヴィ(Avihu Levy)氏が設計したQSB方式を使ったものです。レヴィ氏は2026年4月に関連論文を公開しており、その後、StarkWareのエンジニアであるトメル・ギラディ(Tomer Giladi)氏が実装を仕上げました。

仕組みは、楕円曲線暗号に依存する通常の署名に、ハッシュ関数ベースの追加ロックを重ねる形です。

Binohashを基にした署名グラインディングを用い、量子コンピュータがShorのアルゴリズムで楕円曲線暗号を破る事態に備えつつ、保護の中核をRIPEMD-160ベースのハッシュへ移します。StarkWareによれば、この方式の安全性は約118ビットの二次原像耐性に依存すると説明しています。

今回の特徴は、Bitcoinのプロトコル変更やソフトフォークを前提にしない点です。既存のlegacy Scriptの制約内で動作し、201オペコード、10,000バイトの範囲に収まるよう設計されました。一方で取引形式は非標準のため、通常の中継経路ではなく、MARA Slipstreamを通じてマイナーに直接送られ、採掘されました。

実行コストは、オフチェーンで必要になるGPU計算を含めて数百ドル規模とされます。イーライ・ベン・サッソン(Eli Ben-Sasson)最高経営責任者は、これがレヴィ氏の「情熱プロジェクト」だったとしたうえで、「今日の成功した取引がビットコインにもたらすのは、ソフトフォークが起きる前でも保有資産を保護できるという安心感だ」と述べました。

参考元:公式
画像:Shutterstock