バイナンスの調査部門バイナンスリサーチが8月20日に公表した株式の週次ファンドフローデータで、利用者がメモリ関連株を売却する一方、暗号資産(仮想通貨)関連株を買う動きが確認されました。週間の株式資金フロー全体では4,200万ドルの純流出となり、3週連続の流出超過となっています。
対象となったのは8月20日時点までの12週間のデータです。バイナンスリサーチは最新週について、利用者が下落したメモリ関連株を売り、仮想通貨関連銘柄を買ったと説明しています。株式全体では資金が流出したものの、売却資金の一部が別の株式へ振り向けられた可能性を示す動きです。
今回のデータで特徴的なのは、資金流出がテクノロジー株に偏っていた点です。全体では4,200万ドルの流出だった一方、テクノロジーセクターを除いた資金フローは1,980万ドルの流入となりました。
両者の差から単純計算すると、テクノロジーセクターでは約6,180万ドルの純流出が発生したことになります。つまり、株式全体から一様に資金が引き揚げられたというより、メモリ関連株を含む一部のテクノロジー銘柄への売りが週間フローを大きく押し下げた構図です。
ただし、テクノロジー株すべてが売られていたわけではありません。メモリ関連株には売却が出た一方、仮想通貨関連株には買いが向かっており、同じテクノロジー領域の中でも投資先を選別する動きがみられました。
このため、今回の4,200万ドルの資金流出は単純なリスク回避だけでは説明しにくく、メモリ関連株の下落を受けてポジションを縮小しながら、仮想通貨関連株へ資金配分を移す動きが起きていた可能性があります。
一方、今回公表された資料では、売却されたメモリ関連銘柄の具体的な企業名や売却額、下落率までは明らかにされていません。また、買われた仮想通貨関連銘柄についても個別企業や資金流入額の内訳は示されていません。
そのため、メモリ関連株から仮想通貨関連株へどの程度の資金が直接移動したかまでは判断できません。ただ、メモリ株への売りと仮想通貨関連株への買いが同じ週に確認されたことから、バイナンス利用者の間でテクノロジー株の保有先を入れ替える動きが進んでいた可能性があります。
画像:Shutterstock
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