暗号資産(仮想通貨)市場は8月11日から12日午前にかけて、3銘柄がそろって反落しました。日本時間12日夜の米CPI(消費者物価指数)を前に、リスクを手控える動きが優勢です。
ビットコイン(BTC)は6万5000ドルを再び抜けられず6万3000ドル台へ下げ、イーサリアム(ETH)も1900ドルを割り込みました。XRPは一時1ドルを下回った後、持ち直しました。
ビットコイン、6万3000ドル台へ下落|今夜の米CPIを前に利上げ観測が再燃、雇用統計後の上げ分を吐き出す
ビットコイン、6万3000ドル台へ下落

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは11日未明に6万5147ドルをつけたものの、6万5000ドルを4日連続で抜けられず、上値の重さが意識されました。その後はじりじりと水準を切り下げ、12日未明には6万3200ドルまで下げています。
現在値は6万3777ドルで、24時間では0.4%安にとどまります。CPIを前にした持ち高の圧縮に、レバレッジをかけた買いの手仕舞いが重なり、下げが増幅しました。
もっとも、前週のスポットETFへの資金流入は今年最大級で、需要は底堅いとの見方もあり、マクロ主導の一時的な調整との受け止めが優勢です。
イーサリアム、1900ドルを下回る

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムも11日未明の1921ドルを高値に軟化し、12日未明には1855ドルまで下げました。現在値は1881ドルで、24時間ではほぼ横ばいの0.4%高ですが、維持していた1900ドルは割り込んでいます。BTCと歩調を合わせた下押しで、戻りは限られています。
2000ドルを試す動きはいったん後退し、発表を見極める展開です。BTC次第の連動的な値動きが続いています。
リップル、1ドル前後で攻防

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は12日未明に0.9929ドルまで下げ、心理的な節目の1ドルを一時割り込みました。もっともその後は買いが戻り、現在値は1.022ドルと節目を回復しています。24時間では0.7%高です。1ドルを辛うじて守った形ですが、戻りは鈍く、上値も重いままです。
3銘柄では最も弱い動きが続いています。材料が9月へ後ずれするなか、この水準を保てるかが目先の分かれ目となります。
CPIを前にしたリスク回避と、原油高・中東の再燃
下押しの主因は、今夜のCPIを前にした持ち高の圧縮です。米連邦準備制度が引き締め姿勢をなお示すなか、発表を前に投資家がリスクを減らし、レバレッジ買いの手仕舞いが下げを増幅しました。さらに、米イラン協議の停滞で原油が88ドル前後へ上昇し、インフレ懸念が再び意識された点も重しとなりました。
BTCは6万5000ドルの節目、XRPは1ドルの下値と、意識されるラインが軒並み試されました。CPIの結果が、次の方向を決める分岐点となります。
今夜の米CPIが最大の分岐点
最大の焦点は、日本時間12日午後9時半に発表される米CPIです。物価の伸びが鈍ければ利下げ観測が強まり、支援材料となりやすい局面です。逆に上振れれば、緩和の後ずれ観測からさらなる売りを招きかねません。
上振れ時はBTCが6万3700ドルの支持、ETHは1800ドル、XRPは1ドルの維持が試されます。発表直後は値動きが荒れやすく、目先は結果を見極める必要があります。
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