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ビットコイン、6万5000ドル台を回復、原油急落が支え|今週はFOMCと月末オプション満期が焦点

2026年7月27日 09:01  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は週末にかけて底堅く推移し、27日朝の時点でおよそ6万5400ドルと、24日(金)終値の6万4140ドルから約1.9%戻して週明けを迎えました。24日に付けた直近安値6万3740ドルからの切り返しで、下値の堅さを確認する動きです。

土日の薄商いのなかでも6万4000ドル割れを回避し、6万5000ドル台を回復した点は、先週半ばに広がったリスク回避ムードがいったん和らいだことを示しています。

値動きの振り返り

先週のBTCは、21日に一時6万6956ドルまで買われた後、22日以降は上値の重さが意識される展開でした。特に23日から24日にかけては米国時間にかけて売りが強まり、6万3740ドルまで水準を切り下げています。この局面では原油高と米長期金利の上昇が重なり、株式を含むリスク資産全体が圧迫されました。

流れが変わったのは週末です。24日の下ヒゲを起点に25日・26日と緩やかに水準を回復し、27日朝にかけて6万5000ドル台半ばへ戻しました。週末は現物・先物ともに出来高が細るため一方向に振れやすい地合いですが、今回は下押しではなく戻りが優勢となり、6万4000〜6万5600ドルのレンジで底堅さが目立ちました。

相場を動かした背景

原油急落でインフレ警戒後退、株安とのせめぎ合い

週末の反発を後押ししたのは、原油相場の急落です。WTI原油は先週の1バレル92ドル台から84ドル台へ、ブレント原油も100ドル台から92ドル前後へと、いずれも1割近く水準を切り下げました。

先週半ばにBTCを含むリスク資産を圧迫したのは中東情勢を背景とした原油高でしたが、その地政学プレミアムが週末にかけて巻き戻されたとみられ、インフレ再燃と追加引き締めへの警戒がひとまず後退した格好です。原油安が進めばインフレ圧力の緩和につながりやすく、リスク資産にとっては追い風として意識されました。

一方で、株式市場の重さは残っています。24日の米国市場では半導体指数(SOX)が4.25%安と大きく下落し、ナスダック総合も小幅安で引けました。日経平均も同日に2.7%下落しており、ハイテク・半導体セクターの調整は続いています。金は1オンス4094ドルと堅調、ドル指数は101.3、米10年債利回りは4.68%前後で推移しました。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

日足では、価格が20日線(約6万4400ドル)と50日線(約6万3300ドル)の上に位置し、短期の地合いは改善しています。MACDはシグナルを上回った状態で推移し、ヒストグラムもプラス幅を広げつつあり、目先は買いに傾きやすい形です。ボリンジャーバンドはミッドライン(約6万4400ドル)が下値の目安となります。

もっとも、上方には100日線(約6万9700ドル)と200日線(約7万2200ドル)という大きな抵抗帯が控えており、ここが戻り売りの壁として意識されます。日足の反発はあくまでレンジ内の戻りであり、6万6000〜6万7000ドル台をしっかり上抜けるまでは、上値追いには慎重さが求められます。

4時間足チャート

4時間足は、価格が主要移動平均線をすべて上回り、短期トレンドは上向きに転換しつつあります。MACDはゼロラインの下ながらシグナルを上抜けており、ヒストグラムのプラス転換とあわせて、戻りの初動が続いていることを示しています。

上値のボリンジャーバンド上限は6万5600ドル付近で、この水準を明確に上抜けられるかが目先の勢いを測る目安です。

1時間足チャート

1時間足では、価格が一目均衡表の雲の上に浮上し、転換線・基準線も上向きで、短期の勢いは買い優勢です。ただしボリンジャーバンド上限に張り付く形となっており、ごく短期では過熱感も出ています。

いったん6万4700ドル前後まで押しを入れてから改めて上を試す展開も想定され、この帯を維持できるかが短期の分岐点となります。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉は、Binance単体で約10.5万BTC・想定元本にしておよそ69億ドルと、週末を通じて10.7万BTC台からわずかに縮小しました。急激な積み上がりや投げが見られないことから、過度なレバレッジの偏りは限定的で、反発は主に現物買いと軽い買い戻し主導とみられます。

資金調達率はBinanceで8時間あたり+0.0058%、OKXで+0.0067%、Bybitで+0.0046%といずれも小幅なプラス圏にとどまり、ロング側がやや優勢ながら過熱には至っていません。ロング・ショート比率は約1.62倍と買い方に傾いており、戻り局面での押し目買い意欲がうかがえます。

清算ライン

明確な清算の集中帯としては、下方では6万4000ドル前後と、週末安値の6万3700ドル台が意識されます。ここを割り込むとロングの損切りを巻き込みやすく、下押しが加速するリスクがあります。

上方では、21〜22日の戻り高値である6万6000〜6万6500ドル帯にショートの買い戻しが溜まりやすく、この水準を明確に突破すれば踏み上げ的な上昇につながる可能性があります。

当面は6万4000ドルと6万6000ドルに挟まれたレンジの、どちらを先に抜けるかが方向性を決める展開です。

ETF

週末は米市場が休場のためフローは発生せず、価格の反発は機関投資家の資金流入を伴わない形で進んだことになります。

したがって、週明け以降にこの流出が続くのか、それとも再び流入へ転じるのかが、反発の持続性を見極めるうえで重要な手がかりとなります。

本日のデイトレ材料

今週最大の注目は、28〜29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)です。政策金利の据え置きが基本線とみられるものの、声明や記者会見でインフレや追加引き締めに踏み込んだタカ派的なトーンが示されれば、リスク資産全体の重しとなり得ます。FOMC通過までは様子見の姿勢が強まりやすく、値動きが一段と荒くなる可能性に留意が必要です。

さらに、31日(金)にはデリビットで約14.9万BTC・想定元本にして約97.6億ドルという大規模な月次オプションの満期を控えています。FOMC直後かつ月末というタイミングでの大量満期は、値動きを増幅させやすく、週後半にかけてのボラティリティ要因として意識しておきたいところです。

まとめ

週末のBTCは、原油急落を支えに6万5000ドル台を回復し、テクニカル面でも短中期の各時間軸で移動平均線を回復するなど、地合いの改善が確認できました。長期の下値支持である200週線を維持している点も、下値の堅さを裏付けています。

一方で、2日連続のETF資金流出や半導体株の調整、通商リスクといった重しは残っており、恐怖強欲指数も26と「恐怖(Fear)」の領域にとどまっています。週足ベースでは依然として下降トレンドの途上にあり、今回の反発はレンジ内の戻りの範囲を出ていません。

今週はFOMCと月末の大型オプション満期という2つのイベントが控え、方向感が大きく振れやすい局面です。目先は6万4000ドルの下値サポートと、6万6000〜6万6500ドルの上値抵抗のどちらを先に抜けるかに注目しつつ、イベントを前にした過度なポジション傾斜は避けて臨みたいところです。

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