Bybit、Binance、Bitgetが6月12日ごろ、xStocks経由で予定していたトークン化SpaceX株「SPCX」の提供キャンペーンを中止し、申込者に資金を全額返金しました。xStocksが裏付けとなる株式の割り当てを確保できなかったためです。SPCXはIPO後に初値135ドルから26%超上昇したと報じられており、株価急騰が供給確保の難しさを表面化させました。
裏付け株式が届かず、取引所各社が販売を止めた理由
Bybitは公式Xで、「xStocksが裏付け資産を引き渡せなかったため、SpaceXの割り当てを受け取れなかった。申込資金は100%自動返金する」と公表しました。利用者は株式を受け取らず、払い込んだ資金だけが戻る対応となりました。
同様の対応はBinanceやBitgetにも広がりました。Bitget Walletは中止理由を「予期しない市場環境」と説明しており、実際にはxStocks側で必要な株式を確保できなかったことが共通の要因とみられます。
今回の中止は、暗号資産(仮想通貨)取引所が独自に販売判断を撤回したというより、トークンの裏付けとなる現物株式が届かなかったことで、商品そのものを成立させられなくなった事例です。トークン化株式はブロックチェーン上で売買できても、裏側では対応する株式や権利を確保できなければ発行できません。その弱点が、IPO直後の需給逼迫という最も分かりやすい形で表れました。
xStocksは、こうしたトークン化株式の発行基盤として機能する一方、供給の出発点はあくまで実際の株式市場です。ブロックチェーン上では即時性や少額取引の利便性を打ち出せても、原資産の入手に失敗すれば、オンチェーンの商品設計は止まります。今回の返金対応は、トークン化の仕組みが技術だけで完結せず、伝統的な株式の割り当てや流通条件に強く縛られていることを示しました。
参考元:decrypt
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