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ベトナム、規制下のなか史上初の仮想通貨取引所を立ち上げへ

2026年4月27日 16:43  Arai Yu

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ベトナムが、同国初となる規制下の暗号資産(仮想通貨)取引所を2026年4〜6月に立ち上げます。制度は5年間のパイロットとして運用され、認可を受けた取引所に限って営業を認める枠組みです。年間取引高が2,300億ドルに達する世界4位の暗号資産市場を、海外経由から国内の監督下へ移す動きとして位置付けられます。

CAEX(Vietnam Prosperity Crypto Asset Exchange)はこの制度参加に向け、OKX VenturesとHashKey Capitalから10兆VNDを調達しました。ドル換算では約3.8億ドルで、厳格な資本要件を満たす規模です。ベトナムの暗号資産市場に、海外の業界資本が本格的に流入した事例としても重みがあります。

海外流出していた巨大市場を国内の監督下に戻す狙い

ベトナムの暗号資産取引はこれまで、海外取引所を通じたオフショア取引の比重が大きかったとされます。新制度では、国内で認可を受けた事業者に取引を集約し、監督や規制を及ぼしやすくする設計が採られます。

対象となるライセンスは5件に限定されます。5年間のパイロット期間中は、承認を受けた事業者だけが規制市場での運営を担う見通しです。

この枠組みの意味は、単に取引所を新設することにとどまりません。年2,300億ドル規模の取引が国内制度の外側で動いていた状態から、資本規制や利用者保護、取引監視が届く場所へ移されることになります。暗号資産市場を「禁止するか容認するか」ではなく、「監督可能な形で取り込むか」に政策の軸足が移った格好です。

ベトナムは暗号資産取引量で世界4位に位置する一方、制度整備は後追いでした。今回のパイロットは、そのねじれを埋める最初の本格措置といえます。

CAEXが3.8億ドル調達、参入条件の厳しさも映す

制度の具体化と並行して、CAEXの資金調達が進みました。CAEXはVPBank系の暗号資産取引所で、OKX VenturesとHashKey Capitalが出資を公表しています。発表日は2026年4月10日です。

調達額は10兆VNDで、約3.8億ドルに相当します。これは単なる成長資金というより、制度参加に必要な資本要件を満たすための性格が強いとみられます。参入のハードルが高いことを示す数字でもあります。

ベトナムでは、規制市場の立ち上げと同時に、海外取引への依存を抑える政策も進められています。国内取引所の整備とオフショア取引の抑制を組み合わせることで、巨大な取引需要を国内に囲い込む流れが強まっています。