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DeFi大手のAave、ケルプDAO不良債権に対応|1.6億ドル相当の資金を確保

2026年4月27日 15:59  Arai Yu

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分散型金融(DeFi)大手Aaveは、Kelp DAOのエクスプロイトで発生した約2億ドルの不良債権を補填するため、約1億6000万ドル相当の資金を確保しました。必要額の約80%に達し、調達はETH建てで進んでいます。最大の拠出はMantleとAave DAOによる55000ETHで、Aave創業者のStani Kulechov氏も個人で5000ETHを拠出しました。

Aaveは4月18日、Kelp DAOのrsETH市場を凍結し、新規の預け入れと借り入れを停止しました。問題の拡大をまず止めたうえで、外部パートナーとDAO資金を組み合わせて穴埋めを進める対応に移っています。

Kelp DAOのrsETHブリッジで不正利用が発生

発端は、Kelp DAOのrsETHブリッジで起きた不正利用です。Aaveのインシデント報告によると、3月末から4月18日にかけてLayerZero統合の脆弱性が悪用され、裏付け資産のない116500 rsETHが発行されました。

この無担保のrsETHがAave上で使われた結果、回収できない借入が積み上がり、約2億ドルの不良債権が発生しました。被害総額は約2億9200万ドルにのぼり、そのうちAaveが直接抱えた穴が約2億ドルだった形です。

DeFiの貸付プロトコルでは、預けられた資産を担保に別の資産を借りる仕組みが一般的です。担保の裏付けそのものが崩れると、清算しても貸し倒れを埋めきれず、不良債権として残ります。今回の事案は、スマートコントラクトの不具合が単独のトークン問題にとどまらず、貸付市場全体の信用コストに波及する構図を示しました。

Aaveはエクスプロイト発覚後、rsETH市場を凍結しました。新規の資金流入や追加借入を止める措置で、銀行でいえば問題口座の取引を即時停止する対応に近いものです。損失を消す措置ではありませんが、被害の拡大を防ぎ、補填策を整理するための初動として機能しました。

DeFi Unitedが補填を主導し、創業者も5000ETHを拠出

資金確保は、Aaveのサービスプロバイダーが主導する『DeFi United』の枠組みで進みました。4月26日時点で集まった額は約1億6000万ドル相当となり、必要な2億ドルの約8割に達しています。

内訳では、MantleとAave DAOが合計55000ETHを拠出し、金額換算で約1億2700万ドルとなりました。ETH価格を約2346ドルで計算した規模です。単独で大半を埋めた格好で、DAOトレジャリーと関連エコシステム資金が、危機時の緩衝材として機能したことが分かります。

参考元:CoinDesk