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ビットコイン、11週ぶり7万9000ドル台に到達|トランプ大統領のイラン停戦無期限延長がリスクオンを加速

2026年4月23日 09:13  4月23日 09:47  Arai Yu

※この記事には広告・PRが含まれます

ビットコイン(BTC)は日本時間4月23日8時時点で約7万8550ドル付近で推移しています。前日比で約3.7〜4.5%の上昇となり、NY時間午後には一時7万9000ドルを突破して2月初旬以来約11週ぶりの高値を記録しました。

トランプ大統領が米イラン間の停戦を無期限延長すると発表したことが最大のきっかけとなり、地政学リスクの後退を受けてリスク資産全体に買いが広がりました。

値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート

直近24時間の値動きを振り返ると、4月22日の日本時間夕方にあたる時間帯ではBTCは7万6100〜7万6500ドルで推移しており、この価格帯が安値圏として機能しました。

その後、トランプ大統領がTruth Socialで停戦延長を発表したことを受けて、欧州時間からNY時間にかけて買いが加速しました。日中は7万8000ドルが上値抵抗として意識される場面もありましたが、NY午後にこのラインを突破すると一気に7万9000ドル台まで上昇しています。

24時間高値は7万9000ドル超、24時間安値は7万6154ドル付近でした。短期的には7万8000ドルのブレイクが重要な転換点となっており、市場では8万ドルの心理的節目が次の焦点として意識されています。

相場を動かした背景

トランプ大統領、米イラン停戦を無期限延長

トランプ大統領は4月22日(日本時間)、米イラン間の停戦を無期限延長すると表明しました。当初は同日に期限を迎える予定でしたが、イラン政府が「深刻に分裂している」ことを理由に統一提案をまとめる時間が必要と説明しています。一方で、米海軍によるイラン港湾への海上封鎖は維持するとも述べました。

この発表を受けて、市場では停戦失効から空爆再開に至る最悪シナリオが遠のいたとの見方が広がり、リスク資産全体に買いが入りました。BTCは2月末の米イラン紛争開始以降、ナスダック100と高い相関を示すリスク資産として取引されており、停戦延長はBTC価格の上昇を直接的に後押しした形です。

米イラン停戦延長でBTC上昇、ウォーシュ発言の重しを吸収

FRB議長候補として上院公聴会に臨んだケビン・ウォーシュ氏の発言も市場に影響を与えました。ウォーシュ氏はトランプ大統領から利下げ要請を受けていないと明言し、中央銀行の独立性を強調しています。これにより利下げ期待がやや後退し、4月22日の早い時間帯にはBTCが一時的に上値を抑えられる場面もありました。ただし、停戦延長の好材料がこの影響を上回り、結果的にBTCは上昇に転じています。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート分析

日足では、3月から4月前半にかけて継続していた6万5000〜7万5000ドルのレンジを上抜けしました。100日移動平均線を回復しており、50日MAは上昇に転じています。一方、200日MAは3月下旬以降まだ下向きで推移しており、長期的には弱さが残る構造です。

RSI-14は65前後で過熱感には至っていないものの、上昇余地は限定的になりつつあります。上値メドは200日EMA付近の8万4000ドル、下値メドはフィボナッチ0.382の7万4400ドルが意識されます。

4時間足チャート分析

4時間足では強気の構造が維持されており、50日MAが上昇中で短期的な上昇トレンドを支持しています。チャートパターンとしては丸底(ラウンディングボトム)が形成されつつあり、テクニカル的なターゲットは8万2000ドル付近と計算されます。RSIは64で買われすぎの水準にはまだ距離があります。

押し目のメドは7万7300ドルで、これを割ると7万5000ドルが次のサポートとして意識されます。

1時間足チャート分析

1時間足では明確な上昇トレンドが継続しており、MA20・MA50のいずれも上で推移しています。7万8000ドルを突破した後、同水準がサポートに転換しつつある動きが見られます。

サポートは7万7300ドル(清算ヒートマップでロング清算が集中するライン)と7万6800ドル(短期保有者コスト基準)、レジスタンスは7万9000ドルの直近高値と8万ドルの心理的節目です。本日は8万ドルを試す展開か、7万8000ドルのサポート維持を確認する展開かが焦点となります。

デリバティブ動向

OI・清算動向

BTC先物の未決済建玉(OI)は約629.4億ドルで推移しています。直近24時間のBTC先物清算額は約2.14億ドルで、仮想通貨全体では約4.54億ドルに達しました。清算の大半はショートポジションからのもので、350M超のショートが強制決済されたとの報道もあります。

ファンディングレートは46日間連続でマイナスが続いていた中、今回のショートスクイーズによりベアリッシュなポジションが大規模に巻き戻されました。この清算が7万8000ドルから7万9000ドルへの急騰を加速させたとみられます。

スクイーズ後は売り圧力が一時的に低下しますが、急激な上昇の後は利確売りが入りやすい点にも注意が必要です。

注目清算ライン

上方向では8万ドル付近にショート清算の集中があるとみられ、このラインを超えた場合は追加のスクイーズによる急騰の可能性があります。下方向では7万7300ドルにロング清算ラインが存在し、割り込むと約7100万ドルのロング清算が発動するリスクがあります。

短期トレーダーにとっては、8万ドル到達時の反応と7万7300ドル割れの回避が重要な判断ポイントとなります。

ETF動向

米現物BTC ETFは4月21日時点で6日連続の純流入を記録しました。単日の純流入額は+1184万ドルで、BlackRockのIBITが+3930万ドル、Morgan Stanleyの新規ETF(MSBT)が+1080万ドルと流入を牽引しています。

一方、Fidelity FBTC(-660万ドル)、ARK 21Shares ARKB(-1450万ドル)、Grayscale GBTC(-1750万ドル)からは資金が流出しており、ファンド間のローテーションが確認されています。週間ベースでは約9.96億ドルの流入を記録し、累積純流入額は約570.8億ドルに達しました。

Morgan StanleyのMSBTは取引開始からわずか6日で1億ドルを超える流入を集めており、機関投資家の参入拡大を示しています。ETFを通じた安定的な需要が価格の下支えとして機能しており、この流入トレンドの持続性が今後のBTC価格の方向性を左右するとみられます。

本日のデイトレ注目材料

本日4月23日(木)は米国で複数の重要経済指標が予定されています。

最も注目度が高いのは日本時間22:45に発表されるS&P Global Flash PMI(4月速報値)です。製造業・サービス業・総合の3指標が同時に発表されます。3月のPMIでは製造業が52.3と拡大圏を維持した一方、サービス業は弱含みでした。今回の4月速報は停戦後の企業活動を初めて反映するデータとなるため、市場の注目度は高くなっています。予想を上回れば米経済のレジリエンスが確認されリスクオンの継続が見込まれますが、下振れすればスタグフレーション懸念が再浮上し、BTCの上値が重くなる可能性があります。

日本時間21:30には新規失業保険申請件数が発表されます。前週は20.7万件と堅調な結果でした。また23:00には新築住宅販売件数も予定されています。

ウォーシュFRB議長候補の公聴会は前日に実施済みですが、関連報道や市場の反応には引き続き注意が必要です。ウォーシュ氏はタカ派として知られており、利下げに慎重な姿勢を明確にしていることから、FRB人事の行方はBTCのマクロ環境に中期的な影響を与える可能性があります。

テクニカル面では、上方向の焦点は8万ドルです。フィボナッチ0.5水準の7万8855ドルをすでに突破しており、心理的節目の8万ドルでの攻防が本日最大の注目点となります。明確に上抜ければ200日EMAの8万4000ドルが次のターゲットです。下方向の焦点は7万7300ドルで、割り込むと7100万ドル規模のロング清算が誘発されるリスクがあります。

まとめ

本日のBTC相場は、イラン停戦無期限延長を受けた11週ぶりの高値更新の勢いが継続するか、8万ドルの心理的節目で利確売りに押されるかが焦点です。Flash PMIの結果とホルムズ海峡の地政学情勢を確認しながら、8万ドルの攻防に注目したい局面となっています。

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