先月までビットコインが大きく上昇していたのは投資家の需要が高まったためだった。
適格投資家向けビットコイン投信ではプレミアムが30%近くまで増加した。
ビットコインの注目度上昇
2月に見られたビットコインの上昇は大口投資家の相場操縦によるものではなく、投資家の旺盛な需要から発生したものだったことが分析から分かった。
米資産運用会社グレースケールの提供する適格投資家向けビットコイン投資信託Grayscale Bitcoin Investment Trust(GBTC)は2月には1株あたり約13.48ドルで取引されていた。
GBTC 1株=0.00096698 BTCのため、1BTCあたりの価格に直すと1万3000ドル(約140万円)を超えていたことになる。
現物のビットコイン価格は1万500ドル(約113万円)ほどまでしか上昇しなかったことから、GBTCの需要が高まり、約30%のプレミアム(価格乖離)が発生していたことになる。
1月のプレミアムは約7%だったことを考慮すると、2月のプレミアムは非常に高く、適格投資家はこぞってビットコインを買い集めていたことが分かった。
3月現在のプレミアムは13%前後まで落ちたが、ビットコイン価格が下落する場面ではプレミアムも剥がれやすくなることを考えると依然として高い水準にあり、適格投資家の需要は落ちていない。
(引用元:LongHash)
売買タイミングの指標のひとつに

グレースケール社の暗号資産(仮想通貨)投資信託を売買できるのは金融機関などプロの投資家のみだが、その価格はYahoo FinanceやTrading Viewなど各種金融情報サイトで確認することができ、プレミアムの大きさを示すインジケーターも開発されている(例えばGBTC Premium)。
暗号資産(仮想通貨)に投資する上で障壁となる秘密鍵の管理やハッキング対策などを行わずに済むことから、この投資信託には常態的にプレミアムが発生しているが、その大きさには波があり、機関投資家の需要や相場の過熱具合を計る指標に使うことができる。
2月の売買動向から見えてくるのは、適格投資家は8000ドルから1万500ドルの間でビットコインは「買い」だと認識しているということだ。
暗号資産(仮想通貨)市場では依然として個人投資家が大きな力を持っており、プロの投資家が常に正しいとは限らないが、彼らは大きな資金力を持っていることから、市場や市場参加者の心理に与えるインパクトは小さくない。
グレースケール社の投信の売買動向は投資のタイミングを計る材料として多くの投資家に意識されるだろう。
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