steemitとは

 

 steemitはブロックチェーン技術を元にしたソーシャルメディアプラットフォームのことで、2016年にNed ScottとDaniel Larimerによって設立されました。Ned Scottは北米の多くの食品輸入企業を所有するGellert Global Groupで事業運営をした経験があり、Daniel Larimerはビットコイン2.0の一つであるBitsharesの創設者と、社会的にも有名な二人が創設したことによって注目が集まっていました。

最大の特徴はブログ記事や写真を投稿することで報酬を受け取ることができるシステムで、自分の興味あることについて記事を書きながら収入が入るというのはユーザーにとって大きな魅力となっています。

 

 steemitの仕組み

 

 steemitで用いられる三つの仮想通貨

 steemitにおいて記事を書くと報酬がもらえますが、すぐに銀行口座に現金が振り込まれる!といったことではなく、実際には三つの仮想通貨が支払われることになります。以下でその三つの仮想通貨について書いていきたいと思います。

①Steem

steemit内で用いられる基本の通貨がこのsteemです。発行上限額が決まっておらず、1年で発行料が倍に増えているのが現状で、その高いインフレ率から長期的な保管に不向きな通貨です。

②Steem Power(SP) 

 Steem Power(以下SP)はsteemit内専用の通貨で、アカウントを開設するとはじめにもらうことができます。

インフレ率が高いsteemの短期的売買を抑制するために導入されているようで、SPを持つことで利子として新規発行のSPが受け取れるようになり、これを狙ってsteemからSPに換金(パワーアップ)する人が多いようです。反対に、SPからsteemへの換金(パワーダウン)は13週間かけて1/13ずつ交換されていく非常に遅いペースで行われます。

そのためsteemが新規発行されるにつれてSPが増えていくのは不自然なことではないでしょう。すると、SPを使ったsteemit内でのリアクションが活発に行われることになるので、良質な記事がユーザーの目につきやすくな効果が起こることが期待されています。

 ③Steem Dollars(SMD)

 SMDは常に1SMD=$1のレートで固定されており、ドルの変動によって価値が決められます。SPは他者に送金が出来ない反面SMDは送金可能なので、報酬を法定通貨に変えたい場合はこのSMDに変換することになります。

SMDもSPと同様に保管していることによって新規発行のSMDをもらえるので中期保管向けの通貨となっています。

steemitのトークンの仕組み

 基本的にはSteem,SP,SMDの三つの通貨の相互作用によって成り立っています。

steemはsteemit外部の取引所で扱っている上にSPとSMDへの換金も即時的に行われることから汎用性が高く、持っているに越したことがない通貨ですが、先ほども述べたようにインフレ率が高いため長期的な保管によって将来的に価値が下がってしまう恐れがあります。

一方、SPから他の二つに換金するのは手間がかかります。まず、SPからSteemに変換するパワーダウンは13週間という非常に長い時間がかかってしまいます。また、SPからSMDに換金する方法はありません。

こう書くとSPはかなり扱いにくい通貨の印象ですが、そんなことはなくむしろSPは持っているだけでかなり価値があります。というのもSPを多く持っていることによってコンテンツの投票権の比重が重くなり同時にキュレーターとしての報酬額も大きくなるのでより多くの報酬をもらえるようになるからです。

SMDについてはsteemの取引所にて売買するか、1SMD=$1のレートでsteemに交換することができます。交換する際には1週間かかり、その中間の3.5日後のレートで換金されます。

SMDからSPに換金する方法は二つあります。一つ目はBlockTradesで換金すること(このセクションの最後にリンクがあります!)英語のサイトなのは難点ですがクリック操作のみなので簡単にできます。

二つ目はウォレットから換金することでこれは一般の仮想通貨の換金にも使われている方法です。

以上のことからSPは他の二つの通貨に変えにくいですが、steemit内では戦闘力のバロメーターのような通貨なので、そのまま保管しておいた方が良いものになっています。


BlockTradesでSMDを換金する

 steemitで報酬を得るためには?

 報酬をもらう方法としては大きく分けてAuthor rewardsCuration rewardsの二種類があります。

Author rewards

ブログを書くことによって著者に支払われる報酬のことです。読者からのupvote(いいね)、downvote(逆いいね)、コメント、resteem(Twitterでいうリツイート)などを加味して報酬額が定まります。一つの投稿に対し、著者に75%、キュレーターに25%の報酬が分配されるので、ここでSPを多く持っているほどもらえる報酬額が多くなります。(ここでいうキュレーターとは記事に対してupvoteなどのリアクションをする人のことを指します。)デフォルトではSP半分、SMD半分という形で支払われますが、オプションで100%SPという形の支払いもあります。


 ②Curation rewards

 投稿された記事に対してのupvote、コメント、resteemなどのリアクションによってもらえる報酬です。このリアクションは自らが持っているSPが多いほど「一票の価値」が上がります。また、新規記事に対して早くリアクションすればするほど、もらえる報酬の額は大きくなります。Author rewards,Curation rewards共に記事が投稿されてから1週間後に支払われるので、この期間のリアクションによってもらえる報酬の額が決まります。

Author rewardsを多くもらうにはupvote,コメント,resteemを多くもらえば良いということは言うまでもないでしょう。Curation rewardsを多くもらうためには投稿してから間もない記事にリアクションをすることが重要です。その記事が1週間後に多くのリアクションを得ていれば、最終的にもらえる報酬は多くなります。

 

 steemitの登録方法

 

 steemitの登録手順

 まずはsteemitのサイトにアクセスします。

steemitに登録する

サイトにアクセスした後については以下の手順を踏みます。


①アカウント名を入力する

このアカウント名は三文字以上の英数字(ひらがな漢字不可)であることが必要なようです。Continueボタンを押すと次に進みます。


②メールアドレスを入力する 

 steemitに登録したいメールアドレスを入力します。Continueボタンを押すと入力したアドレスにメールが届き、記載されているURLに接続してアドレス認証を別途する必要があります。


③電話番号を入力する

 

 電話番号を登録するのですが、SMSでの認証コードを受診する必要があるので固定電話やPHSでの登録ができず、携帯電話番号でないといけません。おそらく一人で複数のアカウントを持って不正な報酬が発生しないようにするためでしょう。


④パスワード発行

電話番号認証が終わるとsteemitからパスワードが送られてきますが、紛失しても再発行が効かないので絶対に無くさないように注意しないといけません。 このパスワードも50文字以上と非常に長いので電子端末にバックアップを取るのが良いでしょう。

 steemitを使用する際の注意点

日本語で投稿する際には#japaneseタグをつける 

steemitの記事にはハッシュタグがついており、Instagramと同じようにタグから投稿が検索できるシステムとなっています。

#japaneseがないと日本人のユーザー認識されません。steemitは海外のサイトであるため日本人が見ないと日本語の記事は全く読まれない可能性があります。


downvote機能を知っておく

steemitでは記事を書くことで報酬がもらえますが、ただ闇雲に記事を書けば良いというものではありません。steemitの目的は質の良い記事を書いてGoogleなどの競合に勝る検索エンジンの構築が目的です。そのため質の低い記事にはdwnvote(逆いいね)をすることができます。downvoteが多く集まるとアカウントの信頼度が低くなり、記事が表示されなくなったりしてしまうので注意して記事を書く必要があります。


投稿は削除ができない

一度投稿したものは削除することができません。投稿して1週間までは編集することができますが、それでも削除をすることはできなくなっています。そのため、画像の添付など著作権が絡んできそうな問題には十分注意しなければなりません。


むやみにリアクションをしない

 記事に対するリアクションをすることでCuration rewardsがもらえますが、リアクションが多いほど報酬が多くなるというわけではありません。リアクションする記事が多くなるごとに、SP保有量に応じた「一票の価値」が小さくなってしまうからです。これはリアクションする投稿を精選することで質の高い記事だけを残そうというsteemit側の意図だと思います。


 steemitに関するQ&A

 

 steemitのwhitepaperの概要はどのようになっているか

以下に2017年8月に発行されたsteemのwhitepaperのリンクを載せます。

ここに書いてあることの概要としてはContribution(steemの社会への貢献)、Consensus(steemについての一般認識)、Tramsaction Fees (手数料)、Performance and Scalability(パフォーマンスとスケーラビリティ)、Initial Allocation & Supply(初期の割り当てと供給)といったことが書かれています。

steemのwhitepaperはこちら

同じソーシャルメディアのALISはICOを行なっているがsteemはどうやって資金調達をしているの?

 ALISは日本発祥のソーシャルメディアであり、steemitと同様ブログを書くことによって報酬がもらえるシステムをとっていることで知られています。

ALISは2017年9月に約一ヶ月間ICOを行い13000ETH(約4億6000万円)程度の資金を調達しました。それに対してsteemはこれまでICOを行なっておらず、外部からの資金調達方法も報道していません。あくまで推測ですが、Steemit,Inc.自身が保有するSPのキャピタルゲインによって収益を図っていくのではないかと思います。

 steemitで記事に画像を添付するには?

 https://www.fastpic.jp/から画像を添付することができます。大まかな流れとしては

1.載せたい画像を選択し、「今すぐアップロード」をクリック

2.「直リンク」に表示されたURLをコピー

3.steemitの記事の「Submit a Story」→「Editor」をクリック

4.Normalと書かれたボタンの左の写真のようなマークをクリック→「直リンク」のURLを貼る→チェックマークをクリック

で画像の添付が完了します。


steemitまとめ

 

steemitは記事を書くだけで報酬がもらえるという一見革新的なシステムですが、トークンの仕組みがしっかりしていることICO規制による悪影響がないことから社会に普及していってもおかしくないサービスであるように思います。steemだけでなくSMDも外部の取引所に上場する可能性があり、実現すれば通貨流通がさらに加速して規模が拡大していく可能性も秘めています。SPの保有量によって報酬が決まるというライトユーザーにとって不利な条件があるものの、「ブログを書く」という趣味の一環として初めてみるのはいかがでしょうか。