仮想通貨取引所OKCoin創設者、香港証券取引所に進出か

中国3大暗号資産(仮想通貨)取引所の1つ、OKCoinの創設者、Star Xu氏が、香港証券取引所に裏口上場を模索している可能性が浮上した。

裏口上場とは、非上場企業が既存の上場企業を買収し、事実上の上場を果たす方法である。主に、正式な上場審査を回避することを目的に行われることが多い。

今回Xu氏は、香港証券取引所​に上場している、建築関連会社LEAP Holdings Group Ltd.の60%の株式を購入することを決定した。

OKC Holdings Corporationを通じて株式の取得を行い、実際に買収が行われた場合、買収総額は約6,200万米ドルにのぼるとみられる。

香港上場企業の過半数の株式を購入することで、香港証券取引所​​の厳しい上場審査基準をくぐり抜け、事実上の上場を果たそうとしている。

OKCoinの動向に対する香港証券取引所の対応は

現在、株価に多大な影響を与える恐れがあるため、香港証券取引所​​​はLEAP Holdings Group Ltdの株式取引は一時停止の措置を取った。

2018年8月28日に、暗号資産(仮想通貨)の取引高でも世界有数の暗号資産(仮想通貨)取引所Huobiも、Pantronics Holdingsの株式の73%以上​を取得し同様の裏口上場を行っている。

翌々日に、Pantronicの株式取引が再開された際に、株価は買収前から94.8%値上がりし、大きな期待感が漂った。

この事例から、香港証券取引所​​​では裏口上場の動きを警戒しており、上場規制を一層強化していく見込みである。

現在、暗号資産(仮想通貨)のマイニング機器を製造している大手企業、Bitmain、Canaan、Ebangも香港証券取引所​​​​での上場を目的にIPOを申請しているが、未だ承認されていない。

しかし一方で、上場規制の発表は2018年6月に行われていた中で、HuobiによるPantronicの買収が認可されたことを踏まえると、今回のOKCoinによる買収も最終的には認められると考えられている。

暗号資産(仮想通貨)に対する規制を強める中国国内で、自社の領域を広げることは非常に困難である。

これからも中国の暗号資産(仮想通貨)関連企業が海外進出を進める動きは続きそうだ。