この記事の要点まとめ

  • ビットコインによる分散型経済は既得権益を打破できる可能性がある
  • ビットコインには平和な形で革命を起こす力がある

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仮想通貨ビットコインは世界を統一するための通貨

ビットコインの開発者ジミー・ソング氏は、暗号資産(仮想通貨)は「平和的革命」の先駆けとなる強力なツールになり得るとインタビュー内で述べた。

「ビットコインがもたらした最大の功績は、金の力の分散化にある」と、以下のインタビュー内で発言している(13:40)。

ソング氏によれば、暗号通貨は分散化されているため企業や政府よりも個人のほうが優位に立てるという。

インタビューの中では以下のような発言もしている。

ビットコインのガバナンスについて話しているとき、そして企業、政治家といった巨大権力に打ち勝ったことについて話しているとき、ビットコインはまるで抵抗の象徴となる通貨のようです。

ビットコインは、これらの世界的な動きを統一するための通貨になるべきです。

また始まりの活動として、ソング氏はパリで行われた黄色いベスト運動について述べた。

暗号資産(仮想通貨)が彼ら(黄色いベスト運動家)が抗議している大きな政府、大企業、そしてレガシー銀行の腐敗を打倒するのに役立てることに彼らは気づいていません。
世界中の多くの人が貨幣力の強さについて認識していません。世界を掌握しているのは、財布の紐を管理している人たちです。

仮想通貨が銀行の既得権益を奪う

​ソング氏は、もし黄色いベスト活動家が本当に変革をもたらしたいのであれば、旧態依然とした金融システムの分散化をはじめるべきだと主張している。

彼らが本当にすべきことは、分散化という形によって彼ら自身の手に権力を取り戻すことです。そして、その活動はビットコインから始まります。​

こういった、より平和的な革命がビットコインによって可能になるのです。​

けがをしたり殺されたりする危険がある路上で抗議する代わりに、黄色いベスト運動は大きな政府や大手銀行の束縛から全員を解放するために舞台裏で働くべき​だと述べている。

興味深いことに、パリのイエローベスト運動の活動家の中にも、「ビットコインを買おう!」と書かれたベストを着て活動している人がいた。

黄色いベスト運動と暗号資産(仮想通貨)の関係性についての詳しい内容はこちらを見て欲しい。 

パリで行われている政府へのデモ活動として、週末の12日(土曜日)に銀行の取り付け騒ぎを計画しているが判明した。場合によってはビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)市場に多くのフランス資金が流入する可能性がある。



開発者はビットコインの価格に取り憑かれてはいけない

ソング氏がビットコインの価格についてコメントを求められたとき、「自分たちのような開発者は価格を気にすべきではない」と答えた。

[BTC]が基軸の通貨単位となるのが理想です。現在の価格がどうなっているかということは、そのために必ずしも懸念しなくてはいけないことではありません。 ビットコインの開発に取り組んでいる人々は長期的にそうなることをを信じています。私もそのひとりです。

ただし、ビットコインの価格が上がることによって、実際には多くの開発者が大変気を散らすことになります。価格が上がったとき、私たちはどれだけのビットコインがあるのか​​、そして何が買えるのかを考えてしまいます。ですから強気市場のときに気を散らすのはとても簡単です。
一方弱気市場の間、価格についてそれほど考えたくはありません。代わりに、仕事に取り掛かり、人々に役立つかもしれないあらゆる種類の商品やサービスを構築することができます。これは良いことです。

弱気相場のほうが強気相場より開発が捗るようだ。