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【相場分析】今週のビットコイン価格の展望|バイナンス史上最大ハッキングで急落、200MA割れなら6万ドル台へ暴落警戒

2026年11月2日 18:19  2026年11月2日 18:19  【編集長】合原和也

※この記事には広告・PRが含まれます

こんにちは、コインパートナーです。11月2日週のビットコイン(BTC/USDT)相場分析と展望をお伝えしていきたいと思います。

 先週のビットコイン(BTC/USDT)は、8万ドルの節目を守り切れずに下落しました。10月29日夜(米国時間)に発生したバイナンスの約63億ドル規模のハッキング事件が市場心理を冷やし、さらに週末にかけての米ハイテク株安も重なって、一時7万6300ドル台まで売られています。現在は7万8000ドル付近まで戻しており、週間では3%前後のマイナス、4週連続の陰線となりました。

 テクニカル的には、4時間足でMA(移動平均線)のデッドクロスが発生し弱い形となる中、先週の記事で「押し目の本命ポイント」としてお伝えした並行チャネルのセンターライン(中央ライン)に到達し、反発しています。日足でも200MAがサポートとして機能しており、センターラインと200MAが重なるこの価格帯は多くのトレーダーに意識されています。今週もこのゾーンからの押し目ロングが有効と考えています。

 一方で、200MAを明確に割り込んだ場合は、チャネル下限の6万ドル台までの下落が視野に入る点には警戒が必要です。今週は11月3日(火)に米中間選挙、6日(金)に米10月雇用統計と、ボラティリティが高まりやすいイベントが控えています。サポートゾーンで踏みとどまれるかどうかが、今週の最大の分岐点です。

ビットコインテクニカル分析

BTC/USDT4時間足チャート

4時間足では、月初の8万7000ドル台の高値から上値を切り下げる展開が続き、先週はついに8万ドルのレンジ下限を割り込みました。短期MAが長期MAを上から下に抜けるデッドクロスも発生しており、4時間足レベルでは明確に弱い形になっています。

ただし注目したいのは、その下落が止まった位置です。チャート右側の黄色い丸で囲った箇所を見ると、7月の安値から引いた上昇チャネルのセンターライン(チャート点線)にピタリと到達し、そこから反発しているのが分かります。先週の記事で押し目ロングの本命ポイントとしてお伝えしていた、まさにその水準です。

平行チャネルのセンターラインは、上限・下限と同じように多くのトレーダーが意識するラインです。デッドクロスで売りが加速した局面でも、このラインで下げ止まったことは買い手が待ち構えていた証拠と言えるでしょう。

もっとも、センターラインが一度で完璧に機能するとは限りません。チャートの3月や4月を振り返ると、価格がセンターラインを一時的に割り込んだ後、すぐにライン上へ戻して上昇していった場面が確認できます。今回も同じように、一時的にセンターラインの下へ振り落とされる可能性は十分にあります。しかし、その後にライン上へ戻せば再上昇に向かう可能性は高いと見ています。

そのため、センターラインを少し割れた程度で慌てて投げるのではなく、その下にある7万5000ドルの水平線(チャート黄色ライン)を明確に割り込むかどうかを最終的な判断ラインとして見ておきたいところです。

上値については、4時間足の各MAが集まる8万ドル〜8万2000ドル付近が当面の壁になります。デッドクロス後のMAは上値のフタとして機能しやすいため、8万ドルを明確に回復するまでは戻りの鈍い展開を想定しておきましょう。

BTC/USDT日足チャート

日足では、7月の安値を起点とした上昇チャネル(チャート水色ライン)の中を推移しており、8月中旬に長期の下降チャネルを上抜けて以降の流れは、まだ崩れていません。

最も重要なのが、日足200MA(チャート赤ライン)がサポートとして機能している点です。先週の安値はこの200MAに接近したところで下げ止まり、そこから反発しています。200MAは長期トレンドの強弱を測る代表的な指標で、価格がこの上にある限りは「長期上昇トレンドの中の調整」と捉えることができます。

しかも現在の200MAは、4時間足でも確認したチャネルのセンターラインとちょうど重なる位置にあります。さらに少し下には5月から何度も意識されてきた7万5000ドルの水平線もあり、複数の根拠が集まるこの価格帯は、多くのトレーダーが買いを狙っている重要なサポートゾーンです。

日足RSIは39付近で、シグナルライン(43付近)を下回っています。売られすぎの水準(30以下)までは距離があり、日足の勢いはまだ弱い状態です。反発しているとはいえ、200MAでの反発が本物かどうかは、今週の値動きで改めて確認する必要があります。現時点では「サポートで反発している」段階であり、上昇の再開が確認されたわけではない点は押さえておきましょう。

今週の注目指標

今週は米国の政治イベントと雇用統計が重なる週です。なお、米国は11月1日に夏時間が終了したため、米経済指標の発表時刻は日本時間で1時間遅くなっている点に注意してください。

・11月3日(火):米中間選挙 投票日(大勢判明は日本時間4日(水)昼〜夕方頃の見込み)
・11月6日(金)22:30:米10月雇用統計

先週の振り返り:FRBは据え置きもタカ派、PCEは3.6%に加速

今週の指標を読む前に、先週の金融政策イベントの結果を確認しておきましょう。

10月28日のFOMCでは、政策金利が3.75〜4.00%に据え置かれました。ただし投票は10対2で、2名のメンバーが利上げを主張して反対票を投じています。ウォーシュFRB議長も「インフレは高すぎる」との姿勢を崩しておらず、12月会合での利上げ確率は8割を超える水準まで高まっています。翌29日に発表された米9月PCE物価指数も前年比+3.6%(8月は+3.4%)と市場予想通りながら加速しており、インフレの粘着性が改めて確認された形です。

また10月30日の日銀会合も、政策金利を1.25%程度に据え置きました。金融政策イベントは一巡したものの、「12月の米利上げはほぼ既定路線」という逆風の中でビットコインは推移しているという前提を押さえておきましょう。

バイナンス史上最大のハッキング事件

先週の下落の最大の引き金となったのが、世界最大の暗号資産取引所バイナンスのハッキング事件です。

バイナンスによると、日常の出金に使うホットウォレットから約63億ドル相当の暗号資産が盗まれ、2025年2月のBybit事件(約15億ドル)を大きく上回る過去最大の被害となりました。FBIは北朝鮮系のハッカー集団「TraderTraitor」による犯行と断定しています。先週の記事でAIを悪用したサイバー攻撃のリスクについてお伝えしましたが、それが最悪の形で現実になったと言えます。

事件を受けてバイナンスは一時入出金を停止し、ビットコインは7万6300ドル台まで急落しました。24時間で約15億ドル規模のポジションが清算され、その多くがロングだったと報じられています。米国の現物ビットコインETFからも10月30日に約6億4000万ドルの資金が流出しました。

ただし、その後の対応は比較的落ち着いています。約30億ドル分の資産はステーブルコインの凍結などによりブロックチェーン上で動かせない状態になっており、バイナンスは損失を自社で全額負担すると表明しました。11月1日(日)にはビットコインを皮切りに段階的な出金再開を開始し、パニック的な売りの連鎖には至っていません。

次に、11月3日(火)には米中間選挙の投票が行われます。物価高が大きな争点となっており、選挙結果は今後の経済政策や暗号資産関連の法整備の進み方にも影響を与えます。

ビットコインにとって重要なのは、どちらの結果が出るかよりも「結果が出るまでの不透明感」です。開票が進む日本時間4日(水)は、速報のたびに株式市場やドルが大きく動く可能性があり、米ハイテク株と連動しやすい現在のビットコインも振らされやすくなります。結果が判明して不透明感が晴れれば、その後は方向感が出やすくなるでしょう。選挙をまたぐポジションは、ロットを抑えておくのが無難です。

米10月雇用統計:12月利上げの行方を左右

今週の経済指標で最も注目度が高いのが、11月6日(金)22:30発表の米10月雇用統計です。

前回9月分は非農業部門雇用者数が+2.9万人、失業率4.2%と、労働市場の減速を示す内容でした。インフレは粘着的だが雇用は弱いという難しい組み合わせの中で、今回の雇用統計は12月の利上げ判断を占う重要な材料になります。

雇用が予想以上に強い結果となれば、12月利上げの見方が一段と固まり、ドル高を通じてビットコインには逆風です。200MAのサポートを割り込むきっかけになる可能性もあるため注意が必要です。逆に雇用の弱さが鮮明になれば、利上げ観測が後退し、8万ドル回復に向けた買い戻しが期待できます。なお、翌週11月10日(火)には米10月CPIの発表も控えており、インフレ指標と雇用指標が続けて出る流れになっています。

今週の理想の注文ポイント

今週の基本戦略は「200MA+チャネルセンターラインでの押し目ロング」です。4時間足は弱い形ですが、日足では200MAがサポートとして機能しており、中長期の上昇チャネルも維持されています。センターラインを一時的に割り込む動きがあっても、ライン上に戻せば再上昇の可能性は高いと考えています。

ただし、損切りラインは必ず事前に決めておきましょう。200MAと7万5000ドルの水平線を明確に割り込んだ場合は、6万ドル台まで下落余地が大きく広がるため、ロングは潔く撤退することが大前提です。

本命の押し目ロングシナリオ展開
  • エントリー:7万6000ドル付近で買い注文
  • 利益確定:8万ドルで部分利確、8万ドル上定着後は8万2000ドル〜8万4000ドルを目標に保有
  • 損切り:7万4000ドル下抜け定着で損切り
200MA割れ時の戻り売りショートシナリオ展開
  • エントリー:200MAと7万5000ドルを日足終値で明確に割り込んだ後、7万5000ドル付近への戻りで売り注文
  • 利益確定:7万ドルで部分利確、勢いが続く場合は6万5000ドル(チャネル下限手前)を目標に保有
  • 損切り:7万6500ドル上定着で損切り(200MAの上に戻された時点で撤退)

本命の押し目ロングは、7万7000ドルで半分、7万6000ドルで残り半分というように分割で入るのがおすすめです。センターラインを一時的に割り込む「振り落とし」が入った場合でも、平均取得単価を有利にでき、損切りラインの7万4000ドルまで余裕を持って待つことができます。

また、中間選挙の開票が進む日本時間4日(水)と、6日(金)22:30の雇用統計発表直後のエントリーは推奨しません。初動は上下どちらにも激しく振れ、その後に反対方向へ戻すケースが頻繁に起こります。結果を確認し、方向が定まってからのエントリーでも利益は十分に狙えます。

相場一言アドバイス

200MAで反発しても「上昇再開」とは限らない

200MAは長期投資家や機関投資家が注目するラインのため、ここで反発すると「やはり上昇トレンドは続いている」と考えたくなります。しかし、サポートでの反発と、上昇トレンドの再開はまったく別物です。

現在の日足RSIは39付近とまだ弱く、4時間足ではデッドクロスも出ています。反発が本物かどうかは、8万ドルの回復や4時間足のMAの上抜けといった「次の条件」をクリアできるかで判断しましょう。反発しただけで大きなロットを積み増すのではなく、条件を満たすごとにポジションを足していくのが安全な戦い方です。

取引所ハッキングと価格の関係

今回のバイナンス事件のように、大手取引所でハッキングが起きると、ビットコインは短期的に売られやすくなります。投資家心理の悪化に加え、盗まれたビットコインが市場で売却されるのではないかという警戒感が広がるためです。

ただし、今回狙われたのは取引所のウォレットであり、ビットコインのブロックチェーンそのものが破られたわけではありません。過去の大型流出事件を振り返っても、一時的な急落で終わり、中長期のトレンドまで変えたケースは多くありません。ニュースの見出しに慌てて投げ売りするのではなく、チャート上のサポートが守られているかを冷静に確認することが大切です。

同時に、取引所に資産を置いている以上、リスクはゼロではありません。トレードに使う資金だけを取引所に置き、長期保有分は自己管理のウォレットで保管するなど、資産を分散しておく意識を持ちましょう。

政治イベントの週はロット管理を最優先に

選挙のような政治イベントは、経済指標と違って「市場予想」が立てにくく、結果が出るまでの値動きも読みにくいのが特徴です。開票速報のたびに価格が上下に振らされ、損切りだけを狩られて元に戻るという展開も珍しくありません。

今週は中間選挙と雇用統計が続くため、①ロットを普段の半分以下にする、②イベント前に一度ポジションを軽くする、③結果を見てから入り直すのいずれかを徹底しましょう。チャンスはイベント後にも必ず訪れます。資金を守ることが、次のチャンスで勝つための第一歩です。

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