ビットコイン(BTC)は10月27日午前8時時点で8万2ドルと、前日同時刻から0.58%安です。24時間高値は27日0時20分の8万845ドル、24時間安値は26日12時50分の7万9369ドルでした。
AI大手のアンソロピックが上場申請を行い、米国ではAI株高が広がりました。一方、BTCはAI株高に追随せず、米国市場の取引開始後に8万ドル割れとなっています。FOMCを前に、8万ドルを挟んだ攻防が続いています。
本日21時30分には9月の米耐久財受注が発表され、29日3時にはFOMCの結果が公表されます。
値動きの振り返り

BTC/USDT 30分足チャート
BTCは26日8時台に7万9846ドルまで下げ、10〜12時台にかけてさらに下落し、12時50分に24時間安値7万9369ドルをつけました。13時台に8万ドル台を回復し、21時台までは8万72〜8万575ドルで推移しています。
22時20分から下げ始め、22時40分に7万9451ドルまで下落しました。22時台の出来高は1865BTCと24時間で最も多く、続く23時台も1538BTCと多くなっています。その後は買い戻され、0時20分に24時間高値8万845ドルをつけました。
1時台以降は7万9795〜8万554ドルで推移し、8時は8万2ドルでした。24時間の出来高は1万5631BTC、値幅は1.83%です。ETHは1.22%安、XRPは0.59%安、SOLは1.19%安で、コインベース・プレミアムは-136.99ドルと前日の-96.88ドルからマイナス幅が広がりました。
相場を動かした背景
アンソロピックの上場申請でAI株高、BTCは追随せず8万ドル割れ
AI大手のアンソロピックが26日に新規株式公開を申請し、上期の売上高は163億ドル、純損失は807億ドル、手元資金は1124億ドルと開示しました。上場は11月中旬が予定されていると報じられ、26日の米国市場ではAI株高が広がりました。フィラデルフィア半導体株指数は2.82%高、ナスダック総合指数は0.82%高、S&P500は0.70%高です。一方、BTCはAI株高に追随せず、米国市場の取引開始後の22時40分に7万9451ドルまで下げて8万ドル割れとなりました。米国の取引所の価格が海外より低いことを示すコインベース・プレミアムは-136.99ドルまで悪化しており、一部では資金がAI株に向かい、暗号資産に重しになっているとの見方も出ています。
同じ22時20分ごろ、ストラテジーは今週のBTC購入を見送り、優先株の買い戻しに2億500万ドルを充てたと開示し、同社株は4.24%安となりました。一方、ストライブは6182BTCを購入して保有が4万3000BTCとなり、ギャラクシーは週足が5週続けて50週線を上回ったことなどを根拠に、BTCの弱気相場は6月に終わったとの分析を示しています。
BTCは0時20分に8万845ドルまで戻したものの、その後は再び8万ドル前後での攻防となっています。29日3時のFOMCを控え、10月の利上げ確率は10.3%です。原油はイランとの合意への期待から北海ブレントが110ドルを割ったと報じられ、WTIは101.34ドルで推移しています。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
週足では、先週の足が8万154ドルで確定し、約2.4%安の陰線となりました。26日9時に始まった今週の足は始値8万154ドル、高値8万845ドル、安値7万9369ドルで推移しています。価格は20週線7万3132ドル、50週線7万5808ドル、200週線6万7480ドルを上回り、100週線8万9382ドルが上方にあります。RSIは54.4、MACDのヒストグラムは先週の確定値1800.2から1384.5に縮んでいます。
日足チャート

日足では、価格が20日線8万2068ドルと50日線8万1847ドルを下回り、100日線7万5645ドルと200日線7万3029ドルを上回っています。RSIは41.2です。MACDラインは-429.1でシグナル-54.8を下回り、ヒストグラムは25日の足で確定した-346.2から、9時に確定する26日の足では-374.4とマイナス幅が広がっています。
ボリンジャーバンドは7万9909〜8万4226ドルで、幅は5.26%です。安値は24日7万9221ドル、25日7万9846ドル、26日7万9369ドルと、7万9000ドル台で下げ止まる動きが続いています。一方、高値は24日8万1214ドル、25日8万1034ドル、26日8万845ドルと切り下がっています。
50日線と200日線の差は8818ドルで、ゴールデンクロスの状態が続いています。上値メドは50日線8万1847ドル、その上は20日線8万2068ドルで、下値メドはバンド下限7万9909ドル、その下は24日の安値7万9221ドルです。
4時間足チャート

4時間足では、価格が20期間線8万497ドル、50期間線8万1614ドル、100期間線8万2062ドル、200期間線8万3125ドルをすべて下回っています。50期間線は200期間線を1511ドル下回り、デッドクロスの状態です。RSIは39.4です。
26日21時からの足は7万9451ドルまで下げたあと8万845ドルまで上げ、8万428ドルで引けました。出来高は5198BTCと直近4本で最も多く、上下に長いヒゲを残しています。MACDはライン-446.1がシグナル-458.5を上回り、ヒストグラムは17.1、12.7、12.4と小幅なプラスで推移しています。
ボリンジャーバンドは7万9621〜8万1373ドルで、幅は2.18%です。上値メドは20期間線8万497ドルとバンド上限8万1373ドルで、下値メドはバンド下限7万9621ドルと24時間安値7万9369ドルです。
1時間足チャート

1時間足では、価格が20時間線8万158ドル、50時間線8万376ドル、100時間線8万772ドル、200時間線8万1649ドルをすべて下回っています。一目均衡表では転換線8万214ドルが基準線8万107ドルを上回っていますが、価格は雲8万532〜8万579ドルの下にあり、遅行スパン8万2ドルも26本前の8万493ドルを下回っています。
MACDラインは-86.4でシグナル-74.8を下回り、ヒストグラムは35.4から-11.6に転じています。RSIは46.0です。ボリンジャーバンドは7万9674〜8万642ドルで、幅は1.21%です。
サポートはバンド下限7万9674ドル、22時40分の安値7万9451ドル、24時間安値7万9369ドル、24日の安値7万9221ドルです。レジスタンスは基準線8万107ドル、転換線8万214ドル、雲8万532〜8万579ドル、24時間高値8万845ドルです。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉はBinanceで9万5410BTCと、24時間で2128BTC増えました。8万ドルを割った22〜23時台に計1515BTC増えた一方、0時台には1961BTC減っています。
暗号資産全体の清算は24時間で2億497万ドルで、うち買い持ちが1億3699万ドルと66.8%を占めました。資金調達率は26日9時が0.0017%、17時が0.0079%、27日1時が0.0100%と小幅なプラスです。
清算ライン

ロング・ショート比率は2.264と高い水準にあり、買い持ちの口座が多い状態が続いています。上位トレーダーの建玉比は22時の1.698から23時に1.892へ急上昇し、8時は1.955でした。
下値では、7万9369ドルと24日の安値7万9221ドルを割り込むと、積み上がった買い持ちの手じまいや清算が出やすくなる可能性があります。上値では雲8万532〜8万579ドルと24時間高値8万845ドルが意識されます。
ETF
米現物BTC ETFの10月26日分は主要銘柄が未報告です。19〜23日の週は3億120万ドルの流入で、2週間ぶりに流入が上回りましたが、10月は23日までの累計で3億1350万ドルの流出となっています。
オプションは本日17時の満期が3021BTC、想定元本2.41億ドル、プット・コール比率は0.76で、マックスペインは8万ドルです。30日17時には13万5669BTC、想定元本108.26億ドルの月末満期を控え、プット・コール比率は0.55、マックスペインは7万8000ドルです。
本日のデイトレ注目材料
本日の焦点は、29日3時に結果が公表されるFOMCを控えたAI株とBTCの動きです。10月の利上げ確率は10.3%で、29日5時にはアルファベットとマイクロソフトが決算を発表します。AI株高が続く一方でBTCが8万ドルを保てるかが注目されます。
21時30分には9月の米耐久財受注(予想前月比0.6%増)が発表され、17時には3021BTCのオプション満期を迎えます。29日21時30分には7〜9月期の米GDPと9月のPCE、30日には日銀の会合結果とアマゾンの決算、月末のオプション満期が続きます。
上抜けシナリオでは、雲8万532〜8万579ドルを上抜ければ24時間高値8万845ドル、さらに4時間足のバンド上限8万1373ドルを試す展開です。下抜けシナリオでは、7万9369ドルを割り込むと24日の安値7万9221ドル、さらに7万9000ドル割れが視野に入ります。当日見るべきラインは、上値8万579ドルと下値7万9369ドルです。
まとめ
27日のBTCは8万2ドルと、前日同時刻から0.58%安でした。アンソロピックの上場申請で米国のAI株高が広がるなか、BTCは追随せず、米国市場の取引開始後に8万ドル割れとなりました。
日足は20日線と50日線を下回り、高値の切り下がりが続く一方、安値は7万9000ドル台で下げ止まっています。コインベース・プレミアムは-136.99ドルまで悪化しています。
短期の焦点は、8万579ドルの上抜けか7万9369ドル割れかです。29日3時のFOMCと、AI株に向かう資金の流れが変わるかどうかが、8万ドル攻防の分かれ目になる可能性があります。
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