メタプラネット(3350)は9月16日の前場を234円で終え、前営業日終値251円から17円安の6.77%安となりました。235円で寄り付いたあと一度も前日終値に届かず、安値232円は8月19日以来の水準です。
売りの発端は米上院にあります。16日午前3時、クラリティ法案の審議入りが49対50で否決され、BTC(ビットコイン)が7万4968ドルまで下げました。株価はその流れを織り込んで16円安で始まっています。
ビットコイン、クラリティ法案の否決で7万5000ドル割れまで下落|FOMCは利上げを94.5%織り込み
当日の値動き

9時に237円まで戻したものの続かず、15分ほどで当日安値232円まで下げました。あとは234円から237円の5円幅で動かず、前引けは234円です。
ただ売りが殺到したわけではありません。前場の出来高978万株は前営業日の前場を下回っており、同じ規模の急落だった9月8日の1日3451万株とは対照的です。投げ売りというより買い手が引いた下げといえます。
メタプラネット(3350)テクニカル分析

メタプラネット(3350)日足チャート
5日移動平均251.4円と75日移動平均245.1円をともに割り込みました。25日移動平均270.6円とは36円の開きがあります。PBRは0.88倍と、前日の0.97倍から低下しました。

メタプラネット(3350)1時間足チャート
9時6分の237円が当日高値、9時20分台の232円が安値です。前場は5円幅に収まり、前日終値251円を試す動きはありませんでした。
メタプラネットのビットコイン損益とmNAV
BTC価格が1179万9646円まで下げ、4万3000BTCのBitcoin NAV(評価額)は5074億円となりました。未実現損益はマイナス1519億円(マイナス23.0%)で、前日のマイナス1405億円から含み損が広がっています。EV mNAVは0.86倍から0.81倍へ縮み、1株あたりNAV(希薄化前)371.91円に対し株価234円は0.63倍です。
メタプラネット株は直近1カ月、円建てBTCのおおむね2.5倍で動いてきました。本日の1.76%安から計算すると5.6%安で、実際の6.77%安とほぼ重なります。外れていたのは9月上旬で、1日から8日は株価25.2%安に対し円建てBTCは4.48%安。この差の売り手が、8月3日から9月8日に1842万8700株を売却した筆頭株主の米キャピタル・リサーチだったと15日の開示で判明しました。売り終えた9日以降、株価は下振れ分を取り戻しています。
メタプラネット筆頭株主、約48億円規模の株式を売却|主要株主から外れる
今後の株価の焦点
次の分かれ目はあす未明のFOMCです。25bpの利上げはすでに94.5%が織り込まれているため、決定そのものより、同時に公表されるドットチャートが来年まで利上げを続ける絵を描くかどうかが効きます。米10年債利回りは15日に4.996%と5%目前まで来ており、ここから一段と上がれば、無配で負債720億円と優先株236億円を抱える同社には調達面の逆風になります。
18日には日銀が1.00%から1.25%へ利上げに動くとみられています。円高に振れると、ドル建てのBTCが同じ値段でも円換算のNAVは目減りします。当面は75日移動平均245.1円を取り返せるかどうかで、割り込んだままなら本日の安値232円、その下は8月19日の216円が下値のめどです。
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