暗号資産(仮想通貨)市場は8月24日から25日午後にかけて、上値を伸ばしました。ビットコイン(BTC)は8万ドルの節目を上抜け、5月中旬以来となる8万1000ドル台まで買われています。イーサリアム(ETH)も2500ドル近辺です。米財務省が対イラン制裁でデジタル資産を対象に加えたうえ、前週からの資金流入が地合いを支えています。
米財務長官、対イラン「前例なき経済作戦」を開始|仮想通貨も制裁対象に
ビットコイン、8万ドル台を回復

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは7万7186ドルで始まり、24日午後1時50分の7万6670ドルを底に水準を切り上げました。24日夜の米国時間に上放れると、25日午前0時30分に8万ドルへ到達しました。いったん押し戻されたものの、25日午前11時40分には8万1272ドルまで買われ、節目を明確に上抜けました。
現在値は8万432ドルで、期間では4.2%高です。8万ドル台での取引は5月15日以来、約3か月ぶりです。安値からの戻りは5%に達しました。この制裁は10日ほど前から予告され、買いは発表を待たずに入っていました。
イーサリアム、2500ドル台に乗せる

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムは2438ドルで始まり、24日未明の2421ドルが安値です。BTCと同じく24日夜から買われ、25日午前0時20分に2532ドルを付けました。現在値は2497ドルで、期間では2.4%高です。2500ドル近辺を保っており、21日に付けた2546ドルの高値が次の目標になります。制裁で名指しされたアドレスにはイーサリアム上のものも含まれ、値動きの形はBTCと重なっています。
リップル、安値から4%戻す

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は1.51ドルで始まり、24日午後5時25分に1.45ドルまで売られました。ただ25日午前11時35分には1.55ドルまで買い戻され、安値からの戻りは4%です。現在値は1.51ドルで、期間ではほぼ変わらずでした。3銘柄では出遅れているものの、24日の安値を割り込む場面はなく、下値は固まりつつあります。値幅は6.7%と最も大きくなりました。
上昇の背景|制裁と資金流入
きっかけは、ベッセント財務長官が24日に発表した対イラン制裁の拡大です。「経済的追放作戦」と名付けられ、約60の個人や企業が指定されました。5分野にはデジタル資産が入り、暗号資産のアドレス30件も名指しされました。制裁を逃れる資金が暗号資産へ向かうとの見方が出ています。地合いを支えるのが資金流入です。
他にも、米現物ビットコインETFには8月17日から21日の週に約19億ドルが入り、2025年10月以来10か月ぶりの大きさとなりました。
今後の展望|27日からのジャクソンホール
目先は25日夜のADP雇用統計、26日夜のPCE物価指数です。最大の焦点は27日から29日のジャクソンホール会議で、日本時間29日未明にはウォーシュFRB議長が就任後初の講演に臨みます。引き締めに前向きなら上値は重くなり、慎重なら買いが続きます。
注目すべきラインはBTCが8万1000ドル、ETHが2500ドル、XRPが1.55ドルを明確に超えられるかです。
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