暗号資産(仮想通貨)市場は8月20日から21日夕方にかけて全面高となりました。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨はタカ派で、雇用や景況感の指標も強く、米長期金利は上昇しています。それでも3銘柄はそろって買われ、ビットコイン(BTC)は7万6000ドル台に乗せました。イーサリアム(ETH)は2割高、XRPは28%高です。
ビットコイン、7万3000ドル台まで急騰|ETFは5月以来の最大規模
ビットコイン、7万6000ドル台に乗せる

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは20日午前0時すぎから買われ、30分ほどで6万9000ドル台に届きました。その後もじりじりと値を伸ばし、21日午後4時15分に7万6916ドルを付けています。5月以来の水準で、現在値は7万6300ドル、期間では15.7%高です。
FOMC議事要旨や米指標は、いずれも金融引き締めを意識させる内容です。それでも売りに押される場面は限られ、高値圏を保ったまま上値を追う流れが続きました。
イーサリアム、2割高で2400ドルに迫る

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムは20日早朝に大きく買われ、2時間で1割近く水準を上げました。21日午後4時15分には2398ドルの高値を付け、現在値は2381ドルです。期間では20.8%高と、BTCの伸びを上回りました。
値動きの大きいETHは規制への期待が高まる局面で買われやすく、米商品先物取引委員会(CFTC)が分散型金融を自国の制度に取り込む方針を示したことも支えになりました。
リップル、28%高で独歩高

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)は3銘柄で最も出遅れていましたが、20日夜から一気に水準を切り上げました。21日午前2時40分に1.3441ドルの高値を付け、期間では27.8%高と3銘柄の首位です。この時刻は、CFTCが初めて開いた諮問委員会の開始から40分後にあたります。
ただ天井を付けた直後に失速し、1時間で6%超下げる場面もありました。買いが一巡した現在値は1.3203ドルです。
上昇の背景|債務40兆ドルとCFTC
今回の買いは、金融政策では説明できません。20日午前3時に公表されたFOMC議事要旨には、インフレが下がらなければ引き締めが必要になるとの見方が並び、3名が利上げを主張して反対票を投じました。米長期金利も上がっています。
買いを促したのは別の二つです。一つは財政への不安で、ベッセント財務長官は連邦債務が40兆ドルを超えたことに触れ、国債の買い戻しを増やす考えを示しました。もう一つは規制の前進で、CFTCのセリグ委員長は法整備が滞っても独自にルールを作ると明言しました。
今後の展望|29日未明のウォーシュ講演
次の節目は27日から29日のジャクソンホール会議です。議事要旨で利上げ論が表に出た直後だけに、29日未明のウォーシュFRB議長の講演が焦点になります。引き締めに踏み込めば上値は重くなり、慎重なら安心感が広がります。
目先はBTCが7万6000ドル、ETHが2400ドル、XRPが1.32ドルを保てるかが目安です。値幅が大きいだけに、過熱感には注意が必要です。
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