米大手取引所Cboeが、S&P500指数に連動するバイナリーオプションを軸に予測市場分野へ参入します。2026年3月に発表した新商品は、従来の二者択一型より柔軟な払い出し設計を備え、2026年第2四半期に上場する予定です。
Charles Schwabはこの商品を数カ月以内に小口投資家向けに提供する計画で、予測市場が暗号資産(仮想通貨)系サービスだけでなく、規制下の伝統金融インフラにも広がり始めています。
3段階払い出しの新フレームワーク
Cboeが3月9日に公表したのは、「Mini S&P 500 Index Prediction Market Contracts」を初弾とする新たな予測市場フレームワークです。対象はS&P500指数で、上場先はCboe Options Exchange、清算は米オプション清算機関OCCが担います。
特徴は「Plus Zone」と呼ぶ払い出し構造にあります。一般的なバイナリーオプションが、条件を満たせば満額、外れればゼロという単純な二択になりやすいのに対し、この商品は0ドル、部分払い、100ドル満額の3段階で決済されます。
仕組みとしては、既存のオプション戦略であるバーティカルスプレッドを、より直感的な形に包み直した設計です。相場がある価格帯に入れば一部が支払われ、一定水準を超えれば100ドル満額になるため、単純な「当たるか外れるか」よりも、価格の到達度合いを反映しやすい商品になっています。
Cboeはこれを証券ベースの商品として展開します。店頭型や海外無登録業者が扱う高リスク商品とは異なり、取引所上場、標準化契約、中央清算という既存のデリバティブ市場の枠組みに載せる点が今回の特徴です。
この動きには前史があります。Cboeは2008年にもSPXやVIXに連動するバイナリーオプションを上場しましたが、当時は流動性不足で撤退しました。今回は、OCC清算の標準商品として再設計し、Schwabという大手リテール証券の販売チャネルを組み合わせることで、過去に欠けていた取引参加者の厚みを補う構図になっています。
参考元:cboe
画像:shutterstock
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