米Metaのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者が、予測市場アプリ「Arena」の開発を社内に指示したことが分かりました。アプリはPolymarketやKalshiに似た仕組みを持つスマートフォン向けサービスで、FacebookやInstagramとは切り離した独立アプリとして設計される見通しです。まずは現金ではなく、ビデオゲームのようなポイント制を軸に運用する案が検討されています。
米ニューヨーク・タイムズが23日、関係者2人の話として報じました。Metaやザッカーバーグ氏本人は現時点で公式発表を出しておらず、提供時期や詳細な機能は明らかになっていません。
Arenaは独立アプリとして開発
報道された内容では、ザッカーバーグ氏は小規模なチームに対し、予測市場アプリの構築を指示しました。社内では「Arena」と呼ばれており、Metaの主力SNSであるFacebookやInstagramの機能拡張ではなく、単独で動くアプリとして開発が進められているとされます。
予測市場は、選挙結果や経済指標、スポーツ、社会的な出来事など、将来起きる事象の確率を市場価格に反映させる仕組みです。暗号資産(仮想通貨)分野ではPolymarketの知名度が高く、米国ではKalshiも存在感を強めています。Metaがこの領域に乗り出せば、SNS企業が情報流通の場だけでなく、出来事の見通しを集約する場にも踏み込む形になります。
Arenaは当初、現金を直接賭ける設計ではなく、ポイントを使う形式が想定されています。金銭を伴わない形であれば、規制や決済のハードルを抑えながら、ユーザーの参加データや利用動向を見極めやすい構造になります。一方で、実金を使った賭けの可能性は完全には排除されていないと報じられています。
Metaがこの分野に関心を示した意味は、巨大なSNS基盤を持つ企業が、予測市場を一般向けアプリとして再設計しようとしている点にあります。暗号資産ネイティブなサービスでは、ウォレット接続やオンチェーン取引が利用の前提になることが少なくありません。これに対し、ポイント制の独立アプリであれば、ブロックチェーンや資金移動に詳しくない層でも参加しやすくなります。
参考元:nytimes
