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イーロン・マスク氏のX、仮想通貨に精通したデザイン責任者を起用|Xマネー決済UIを強化

2026年3月26日 14:20  3月26日 14:21  Arai Yu

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イーロン・マスク氏率いるXが3月25日、暗号資産(仮想通貨)分野で実績を持つベンジー・テイラー氏をHead of Designに起用したことが分かりました。

米国で2026年4月に開始予定の決済サービス『X Money(X マネー)』を控える中、送金や預金、カード利用を含む金融機能の使い勝手を左右するデザイン面の強化が進んでいます。

Taylor氏は、自身のX投稿でXへの参加を明らかにし、「Xでデザインを率いることを光栄に思う」と述べました。投稿では、マスク氏やXのHead of Productを務めるニキータ・ビア氏らと緊密に連携すると説明しており、X内の中核チームに加わる形であることがうかがえます。

X Money、Aave・Base出身のデザイナー採用へ

今回の採用で注目されるのは、テイラー氏の経歴です。
同氏はLos Feliz Engineeringを創業し、self-custody型ウォレット『Family』を開発しました。Familyは2023年にAave Labsに買収され、その後テイラー氏は2025年10月までAave LabsのChief Product Officerを務めました。Coinbaseのレイヤー2基盤『Base』でもHead of Designを担当していました。

self-custody型ウォレットは、利用者自身が資産管理を担う仕組みです。送金、受け取り、秘密鍵管理といった操作でつまずきやすく、画面設計や導線の良し悪しがそのまま利用継続率に響きます。テイラー氏は、こうした複雑な金融・暗号資産サービスを一般利用者向けに整理する領域で経験を積んできた人物と言えます。

X Moneyで現時点に確認されているのは、米国でのpeer-to-peer送金、銀行預金、デビットカード、キャッシュバックの提供です。発表ベースでは法定通貨中心の設計で、暗号資産決済やブロックチェーン統合の具体策は示されていません。

ただ、金融機能を日常アプリに載せるうえでは、残高確認から送金、入出金、カード利用までを一つの流れとして迷わず使えることが重要です。暗号資産ウォレットやDeFi周辺で培った設計経験は、そのまま決済サービスの操作性向上につながる可能性があります。

X Money始動直前に重要人材採用、4月導入へ前進

X Moneyは2026年4月に米国でのローンチが予定されています。サービス開始を目前に控えた3月25日の採用は、機能追加そのものよりも、実際に使われるプロダクトとしての仕上げ段階に入っていることを示す動きとして受け止められます。

採用を主導したビア氏も、自身のX投稿でテイラー氏を歓迎しました。
テイラー氏が手がけたFamilyについて、「これまで見た中でも特によく設計されたプロダクトの一つだった」と評価し、迎え入れるまで6カ月かかったと明らかにしました。Xが単に著名人を招いたのではなく、金融機能を含むアプリ体験の改善に直結する人材として重視していたことが読み取れます。

参考元:CoinDesk
画像:shutterstock