ビットコインは2025年10月に史上最高値12万6000ドルを記録した後、年末にかけて大きく調整し一時8万ドル割れまで下落。11月から12月にかけてETFからは約45億ドルもの資金が流出しました。
しかし1月2日以降、ETFへの資金流入が加速し、1月5日時点では9万3000ドル付近まで回復。年始から力強い反発を見せています。

機関投資家の参入と規制整備を背景に、2026年は「安定成長の年」になるとの期待が高まっています。
主要機関は2026年のビットコイン価格をどう予想しているのでしょうか。
主要機関の2026年ビットコイン予想
バーンスタイル:2026年末15万ドル、長期化した強気相場へ
Bernsteinは2026年末までに15万ドルに到達すると予測しています。同社は「4年周期を脱却し、長期化した強気相場に入った」との見解を示しており、機関投資家の粘り強い買いが個人投資家のパニック売りを相殺していると分析しています。
2025年末の30%下落時も、ETFからの資金流出は全体の5%未満に留まりました。個人投資家がパニック売りをする一方で、機関投資家は短期的な下落に動じず保有を続けている点を強調しています。
ビットワイズ:2026年に史上最高値更新、4年周期は終焉
BitwiseのCIOマット・ホーガン氏は「2026年に史上最高値を更新する」と予測。従来の4年周期は機能しなくなったと主張しており、その理由として半減期の重要性が4年ごとに半減していることや、金利環境が仮想通貨に追い風であることを挙げています。
同氏は「ビットコインの価格変動率は、エヌビディアの株価よりも小さくなる」とも予測。これはビットコインが投機対象から投資対象へと成熟したことを示す指標だとしています。
グレイスケール:2026年前半に最高値更新、機関投資家時代へ
Grayscaleは2026年前半に史上最高値を更新すると予測。ドル安、利下げ、そして「価値の保存手段」としてのマクロ需要の増加に注目しています。特に2026年3月に採掘される「2000万枚目のビットコイン」が、上限2100万枚という希少性を改めて意識させるきっかけになると指摘。
同社も「市場が機関投資家時代へ移行する中で、4年周期を破る」との見方を示しています。
参考元:2026 Digital Asset Outlook: Dawn of the Institutional Era
スタンダード・チャータード:2026年末15万ドル、2030年50万ドル
Standard Charteredは2026年末15万ドル、2030年には50万ドルという長期見通しを維持しています。短期的にはETFや企業の買いが鈍化すると見つつも、長期的には制度整備と機関投資家の参入が価格を押し上げるとの見解です。
参考元:StanChart cuts Bitcoin price forecast for 2026
その他有識者の見解
SkyBridge Capital創業者のAnthony Scaramucci氏は15万ドル到達を予測。BitMEX共同創業者のArthur Hayes氏は中央銀行の流動性供給に注目し大幅上昇を見込んでいます。MicroStrategy会長のMichael Saylor氏はビットコインを企業バランスシート資産として位置づけ、機関保有の拡大を強調。ファンドストラット共同創業者のTom Lee氏は数か月以内に25万ドル到達と、より強気な予想です。
一方で、FidelityのJulien Timmer氏は従来の周期パターンが残る可能性を指摘し、Galaxy DigitalのJim Farrell氏は6万ドル台への調整リスクを警戒するなど、慎重な声も存在します。
国内ではマネックス証券が上値20万ドル、下値7万5000ドルのレンジを予想しています。
転換点を迎えるビットコイン市場
主要機関の予測が15万~20万ドルで揃う中、最も注目すべきは「4年周期の終焉」という新たな市場観です。Bernstein、Bitwise、Grayscaleといった運用会社や業界の重要人物たちが、機関投資家の参入が市場構造を根本から変えつつあると指摘しています。
実際、昨年末の急落局面でもETF流出はわずか5%。個人投資家が動揺する中、機関投資家は冷静に買い支える構造が確立され、中央銀行の流動性供給と企業のバランスシート戦略が激しい乱高下を抑制しているとの見方です。
もっとも、従来の周期パターンが完全に消えたわけではなく、6万ドル台への調整リスクを指摘する慎重派も存在します。
トランプ政権下での規制整備と金融緩和という追い風が吹く2026年。市場が本当に新たな成熟段階に入ったのか、それとも従来のパターンが再び現れるのか。ビットコイン投資家にとって、2026年は重要な転換点となる年になりそうです。