仮想通貨取引所コインベースの株価が、上場以来の最安値を記録した。
「FTX危機」を受け、仮想通貨取引所よりもコールドストレージを選ぶトレーダーが増加するという懸念が、株価を下落させているひとつの原因とみられる。
米コインベース、株価が最安値を記録
2021年に注目の上場を果たした仮想通貨取引所コインベースの株価が、過去1年間で90%近く下落し、過去最安値を記録した。
株価は21日に40.62ドル(約5737円)まで下落しており、この日は10%、今月だけで30%以上の値下がりとなった。
暴落の背景には、現在進行形で仮想通貨業界全体に打撃を与えている、いわゆる「FTX危機」の影響があるとみられる。
株価は昨年4月、コインベースがNasdaqに上場した日には400ドル強の価格で取引されていたが、それからは横ばい~下落が続いているため、これが最高値となっている。
ビットコインの価格は2021年11月に700万円以上まで上昇したが、今年に入ってからは弱気相場が続いており、これに連動するようにコインベースの株価も下落している。
証券会社のOANDAで上級マーケットアナリストを務めるEdward Moya氏は、「取引所における取引に対する投資家の猜疑心」が値下がりの背景にあると指摘する。
大手仮想通貨取引所は、取引所における取引に対する投資家の猜疑心が高まる中で、株価が他の上位仮想通貨の一部のように安定することを、投資家にまだ納得させていない。
また、FTX危機によって仮想通貨に対する投資家の需要が低下したため、コインベースが発行する債券の価格も下落している。
Moya氏はコインベースのこれからについて、「厳しい道のりを歩むことになる」と評価した。
コインベースはFTXへのエクスポージャーが少ないが、最近の弱さのほとんどは、多くの仮想通貨トレーダーが取引所に資産を保管する代わりにコールドストレージを選ぶ可能性があるという懸念から生じている。
コインベースは、投資家が同社の準備金量と他の仮想資産へのエクスポージャーについてさらなる明確さを得るまで、厳しい道のりを歩むことになる。
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