米連邦準備制度理事会(FRB)のクリストファー・ウォラー理事が、米国の中央銀行のデジタル通貨に反対する意向を表明している。
同氏は他国のCBDCがドルの優位性を脅かすことを恐れてデジタルドルを導入するのは見当違いだと述べている。
米国にデジタルドルは不要
FRBのクリストファー・ウォラー理事は、金曜日に行われたハーバード大学での講演で、デジタル通貨の構想への反対の意見を述べている。
同氏は、ドルの優位性を支える要因は技術的なものではなく、米国債やその他の債券の潤沢な供給と流動的な市場、そして米国経済と政治システムの長年にわたる安定性であると主張している。
そのため、これらの面で米国に匹敵する国は他になく、他国がCBDCを導入しても優位性が変わることはないと考えているようだ。
また同氏はデジタルドルが詐欺や盗難、マネーロンダリングに対処して既存の技術よりも決済を改善するというCBDC支持者の議論に懐疑的な見解を持っている。
国際的なレベルで、国境を越えた決済を改善するための有意義な取り組みが数多く行われていますが、その大半はCBDCによるものではなく、既存の決済システムの改善によるものです。
一方でドルと連動する方式のステーブルコインに関しては、ドルを弱めるのではなく、むしろ強めると見ているようだ。
ステーブルコインの需要は、発行者が保有するドル建ての準備資産に対する需要を高めるため、海外におけるドルの優位性を低下させるのではなく高める可能性があります。
同氏の意見とは対照的に、FRBのパウエル議長は今年6月にデジタルドルが国際的地位を維持するのに寄与する考えを示している。
また9月には米国財務省から報告書が発表されるなど、米国内ではデジタルドルの研究を進める方針となっている。
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この記事はTHE BLOCKの「Fed governor says the U.S. doesn’t need a digital dollar」を参考にして作られています。