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「テスラ社のビットコイン購入は異常、ヘッジとして十分に機能しない」頭を悩ます専門家

2021年2月10日 20:22  2月6日 16:37  【編集長】合原和也

※この記事には広告・PRが含まれます

テスラ社のビットコイン(BTC)大量購入に頭を悩ませる専門家たち…そのリスクとは一体?

先日、ElonMusk氏が率いる米テスラ(Tesla)社が計『約15.5億ドル(=約1,580億円)』相当ものビットコインを大量購入したことで、過去数日間のビットコイン市場は先例のないほどの盛況を記録した。

しかし、多くの仮想通貨トレーダーや業界関係者がテスラ社によるビットコイン市場参入を歓迎する一方で、テスラ社のビットコイン多額購入に頭を悩ませる専門家も多々存在している。
一部の財務専門家は、ビットコイン相場の“ボラティリティ”に不安を示すとともに、テスラ社の大規模なビットコイン購入に対して批判的な意見をぶつける。

「テスラ社のビットコイン購入は“異常”かつ“危険”だ」ボラティリティリスク不安視、株価暴落に懸念も

テスラ社が多額のビットコインを購入したことで、一部の財務専門家は頭を悩ませている。

ニューヨークに拠点を置く資産運用大手TreasuryPartnersのマネージングディレクターを務めるJerryKlein氏は、テスラ社によるビットコイン市場参入に対して批判的な姿勢を表明するひとりだ。
先日Financial Timesの取材に応じたJerryKlein氏は、「企業の現金をビットコイン市場に投入する必要性は感じられない。」との持論を展開した。

また、ノースカロライナ州ダーラムに位置するDuke大学のCampbell Harvey氏も、テスラ社のビットコイン購入に関して非常に懐疑的だ。Financial Timesによると、この点についてCampbell Harvey氏は以下のように主張している。

「テスラ社のビットコイン購入は、『異常』かつ『危険』なものです。市場の不確実性に対するヘッジとしては十分に機能しないでしょう。」

その他にもテスラ社のビットコイン購入に批判的な専門家らは、特に「ビットコインのボラティリティ」について懸念しているようだ。
米仮想通貨メディアcointelegraph.comは、以下のように報じた。

「テスラ社のビットコイン購入に対して否定的な見解を示している人々はビットコインのボラティリティを懸念している傾向が強く、これが潜在的に株主を危険にさらす可能性があると主張します。2018年に発生した極端な弱気相場や、2020年3月に起こった約50%規模のダンプなど、ビットコインの歴史的なクラッシュを指摘する専門家もいます。」

「ビットコインは最高のパフォーマンス資産、現金こそ株価値の下落を招く」MicroStrategy社CEOは断固反論姿勢

しかし、上記のような機関投資家によるビットコイン市場参入に対する批判的な意見を一掃したのが、MicroStrategy社CEO(最高経営責任者)のMichael Saylor氏だ。MicroStrategy社は、“機関投資家によるビットコイン市場参入”の流れを形成したパイオニアのひとつで、現時点でNASDAQ上場企業としては最大量に相当する『70,000BTC』以上を保有しているとされている。

そんなMicroStrategyCEOMichael Saylor氏は、昨日CNBCのインタビューに応じた。テスラ社のビットコイン購入に批判的な意見が飛び交っていることを指摘された同氏は、以下のように自身の見解を展開した。

「“ドル”を“ビットコイン”に変換している企業は、受け取った不良資産(=現金)を最高のパフォーマンスを披露する資産(=ビットコイン)へと変換しています。ビットコインの価格は過去10年間毎年230%程度もの上昇を記録してきました。(中略) わたしは、年間15-20%の安定した減価よりも、年間230%規模の実に変動的な上昇を強く望んでいます。」
「現金の保有は、過去10年間で株主価値の75%もの損失に相当します。しかし、ビットコインへの投資は6ヶ月ごとにおよそ2倍ものボラティリティの上昇をもたらしています。」

Michael Saylor氏が自信をもってテスラ社のビットコイン購入を支持するのも、2020年8月以来、複数回にわたってビットコインを購入し続けてきたMicroStrategy社が計約200%もの利益を創出してきた経験があるからだろう。

(Source:https://cointelegraph.com/news/tesla-s-1-5b-bitcoin-purchase-leaves-treasury-experts-scratching-heads)

Michael Saylor氏が力強く主張するように、実際のところビットコインは過去10年間で最も高いパフォーマンスを発揮してきた資産だ。(上記表参照) 20203月に訪れたビットコイン価格の暴落も、同年末までに約8倍の価格にまで回復している。

またMichael Saylor氏は、テスラ社が15.5億ドル相当ものビットコイン購入を報告した際、その動きを強く称賛していた。

さらに、先日MicroStrategy社はビットコイン投資に関する企業向けカンファレンス『MicroStrategyWorld2021』を開催し、大成功をおさめたことでも仮想通貨業界から非常に大きな注目を集めていた。

テスラ社は世界中の業界をリード、その利益は『1兆ドル規模』に=Michael Saylor氏が“ElonMusk砲”を加速させる

ビットコインのボラティリティを懸念しテスラ社による市場参入を批判する専門家と、機関投資家によるビットコイン市場参入の流れを牽引してきたMicroStrategyCEO Michael Saylor氏。これら両者の議論は今後もより一層活発化していきそうなところだ。

そして最後に――2020年12月、Michael Saylor氏はテスラ社のビットコイン購入について以下のように語っていた。

「株主に1000億ドルの利益をもたらしたいなら、テスラ社のバランスシートを“USD”から“BTC”へと変更してください。S&P 500の他の企業はあなたたちのリードに追随し、やがて1兆ドル規模の利益になるでしょう。」

テスラ社のビットコイン市場参入が、その他世界的大手企業によるビットコイン購入の動きや仮想通貨市場の拡大の重要な“エンジン”となっていくのだろうか? Michael Saylor氏が背中を押す“ElonMusk砲”の勢いは、ますます加速していく一方だ。

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この記事は、cointelegraph.comの「Tesla’s $1.5B Bitcoin purchase leaves treasury experts scratching heads.」を参考にして作成されています。