「CBDCって何?暗号資産(仮想通貨)にどう影響するの?」
CBDCは世界中で注目されていますが、今さらどんなものか聞けないですよね。
そこでCBDCが仮想通貨へのどう影響するのか、初心者にもわかるよう順を追ってお伝えします!
たったこの記事を見るだけで、あなたの疑問・不安が解決すること間違いなしです!
しかし「CBDCが仮想通貨に与える影響だけ知りたい」という方もいますよね?
でしたらこちらまで読み飛ばしてください。
あなたの疑問が解消するはずです!
CBDCとは、国・地域が発行するジタル化された法定通貨で、多くの国が検討・実験段階です。
多くの計画でブロックチェーン技術が用いられるので、付随して暗号資産への関心も高まっています。
そのため暗号資産の投資家たちは、CBDCが暗号資産へどう影響するのか注目しているのです。
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CBDCのメリットをざっくりまとめると
1つ目のメリットは、普通の法定通貨と比べて透明性が高く、脱税などの不正が防げることです。
CBDCでは、発行したお金を追跡できるので、お金の流れが透明化します。
これにより脱税やマネーロンダリングなど、不正を防止し摘発できます。
しかし利用者にとっては、お金の用途を検閲されているように感じてしまうでしょう。
プライバシーへの配慮ができれば、お金の流れが透明化できることは大きな強みになります。
2つ目のメリットは、法定通貨をデジタル化することで、紙幣に関するコストが削減できます。
現在、貨幣の原材料は1枚あたり3~20円、紙幣は20~30円のコストがかかっています。
発行枚数は毎年変動があるもの、毎年の貨幣製造事業の支出は総額約146億円、銀行券製造費は約520億円と莫大な費用がかかると言われています。
(参考:https://magazine.tr.mufg.jp/90130)
ですのでCBDCが実現すると、年間約700億近くかかっていたコストの多くを削減できます。
3つ目のメリットは、税務処理の自動化により税金が削減されることです。
税務処理をプログラムにより自動化できるで、コストが削減できます。
それにともない、税金の削減も期待されています。
税務処理の自動化により、コスト・税金が削減されるのは利点でしょう。
CBDCのデメリットをざっくりまとめると
デメリット1つ目は、ブロックチェーン導入による技術的な問題があることです。
ブロックチェーンを金融インフラへ導入することで、取引の処理速度やネットワーク環境への影響が懸念されていました。
ですのでCBDCの実現は難しいと言われてきました。
しかし中国のデジタル人民元の構想発表がトリガーとなり、各国は開発を急いでいます。
ただ技術的課題はすぐに解決できないので、実用化に少し時間がかかりそうです。
デメリット2つ目は、CBDCが国民に広く普及すれば、民間銀行が衰退してしまう恐れがあることです。
預貯金がCBDCへとシフトすることで、資金仲介システムが不要になります。
また銀行だけでなく、決済仲介業に対しても影響があると予想されています。
CBDCはキャッシュレス化に拍車をかけ、銀行が不要になる時代が来るかもしれません。
2020年現在、80%以上の中央銀行がCBDCについて取り組みを行っています。
しかし先進国では今すぐCBDCが必要とはならないでしょう。
安易にCBDCを発行してしまうと、民間銀行への打撃は計り知れないからです。
ただ、終わりの見えないコロナ禍での需要、ローンチ間近な通貨もあることから、多くの国でCBDC導入は避けられないでしょう。
世界各国の動きをざっくりまとめると
日本銀行はCBDC導入を前向きに検討しています。
2020年1月に、CBDCの研究を進めることを表明した国でグループを発足しました。
このグループは、イングランド銀行、欧州中央銀行、カナダ銀行、スイス銀行、スウェーデン・リクスバンク銀行、国際決済銀行(IBS)とCBDCの活用可能性を評価するために設立されました。
また同年7月20日には、決済機構局内にCBDCに関する検討を進めるためデジタル通貨グループを発足しました。
このように日銀は、CBDC実現のため検討・検証を進めています。
中国のCBDC開発における影響力は絶大です。
2019年末に政府が、実用化目前まで開発が進んでいることを発表したことで、デジタル通貨競争に火をつけました。
CBDCを発行する予定のなかった国・地域が、CBDC・ブロックチェーン技術の研究を始めるほどです。
中国は、デジタル人民元を2021年に一部地域で、2022年には冬季北京オリンピックでの実用を目標に、開発を進めています。
デジタル人民元が発行秒読みであることから、日本を含めた他の国・地域はより一層開発を進めています。
アメリカはCBDCを発行する予定はないと表明しています。
ただCFTC(米国商品先物取引委員会)の前議長クリストファー・ジャンカルロ氏・アクセンチュア の共同プロジェクト、デジタル・ドル・プロジェクト(Digital Dollar Project)が存在し、電子通貨の研究を進めています。
しかしアメリカのデジタル通貨研究は、ドルの絶対的地位を維持するためのものです。
ですのでCBDCへの取り組みは消極的といえるでしょう。
結論から言うと、暗号資産とCBDCは棲み分けができると考えられます。
CBDCとは法定通貨をデジタル化したもの。
対して暗号資産は、ただ通貨としてだけでなく、多くの活用方法があります。
ですので、CBDCが暗号資産に取って代わることはないと考えられています。
また、多くのCBDC計画でブロックチェーンを用いられるので、暗号資産へのハードルが下がる可能性があります。
暗号資産に与える影響をざっくりまとめると
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結論から言うと、CBDCはビットコインに影響をほとんど与えないでしょう。
ビットコイン投資家の多くは、政府の管理・インフレによる価値の希薄化から、財産を守れる隠れ家を求めています。
ですのでお金の使い道を追跡されたり、課税されることを望みません。
しかしCBDCでは、中央銀行が管理するのでお金の流れが監視されてしまいます。
CBDCとビットコインの需要は異なり、ビットコインに悪影響をもたらす可能性は低いでしょう。
リップルは、CBDCからの影響を少なからず受けるでしょう。
CBDCとリップルは、国際送金を効率化するという点で似ているからです。
しかしリップル社のガーリングハウスCEOは「超効率的なXRPは、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)発行後も有用」と述べています。
CBDCは送金速度・処理で課題は多くあり、送金速度だけ見ても現時点でリップルに敵いません。
国際送金市場において、リップルの需要がなくなることは当分なさそうです。
いかがでしたか?
今回はCBDCとは何か、暗号資産(仮想通貨)への影響まで解説していきました。
これでCBDCによる暗号資産(仮想通貨)への打撃はあまりないということが分かったのではないでしょうか?
中国では発行間近で他の国も開発を急いでいますし、大注目のトピックで間違いないでしょう。
また暗号資産への影響も少なからずあるので、今後もCBDCの動向は要チェックです!
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