メインネットイーサリアムとビーコンチェーンという2つのブロックチェーンの統合を伴うイーサリアム(ETH)の次期アップグレード「The Merge」に対する興奮は、知らず知らずのうちにコミュニティ全体の噂に拍車をかけている。
イーサリアム史上最も重要なアップグレードと称されるThe Mergeは、確かにイーサリアムのブロックチェーンにおけるProof-of-Work(PoW)の終わりを告げるものだ。
しかし、コインテレグラフのアナリストは、The Mergeに関して特に目立つ5つの誤解を指摘した。
誤解1:The Merge後、イーサリアムのガス代は安くなる
コインテレグラフのアナリストによると、イーサリアムの悪名高いガス代(取引手数料)が削減されるというのは、投資家の間で流れている最大の誤解の1つだという。
「ガス代の削減はすべての投資家の願いのトップだが、The MergeはイーサリアムのブロックチェーンをPoWからPoSに移行させる合意メカニズムの変更だ。しかし、イーサリアムのガス料金を下げるには、ネットワークの容量と処理能力の拡張に取り組む必要がある。開発者コミュニティは現在、取引を安くするためにロールアップ中心のロードマップに取り組んでいる。」
誤解2:The Merge後、イーサリアムのトランザクションは速くなる
次にアナリストはトランザクション速度向上について指摘した。
「イーサリアムのトランザクションが顕著に速くなることはないと考えてよいだろう。しかし、この噂には真実味がある。Beacon Chainではバリデーターが12秒ごとにブロックを公開することができ、メインネットではおよそ13.3秒になる。イーサリアムの開発者は、PoSへの移行によりブロック生成量が10%増加すると考えているが、そのわずかな改善はユーザーには気づかれないかもしれない。」
誤解3:マージによりイーサリアムのブロックチェーンはダウンタイムが発生する
マージによってネットワークが一時的にダウンするという噂については、コインテレグラフのアナリストは否定的だ。
「The Mergeによってイーサリアムにポジティブな結果がもたらされるとする誤解とは対照的に、計画されているアップグレードによってイーサリアムのブロックチェーンが一時的にダウンするという噂が広まっている。開発者は、ブロックがPoWを使用して構築されたものからPoSを使用して構築されたものに移行するため、ダウンタイムは発生しないと予想している。」
誤解4:投資家はマージ後にstaked ETHを引き出せるようになる
Staked ETH (stETH)はETHと1対1の仮想通貨で、現在Beacon Chainにロックされている。
ユーザーは保有するstETHを出金できるようになることを望んでいるが、開発者コミュニティは、アップグレードがこの変更を促進しないことを認めている。
「stETHの引き出しは、The Mergeの次のメジャーアップグレードで可能になる予定だ。その結果、マージ後少なくとも6-12ヶ月間は資産がロックされ非流動的なままとなる。」
誤解5:ShanghaiアップグレードまでバリデーターはETH報酬を引き出せない
The Mergeの次のメジャーアップグレードは、Shanghaiアップグレードと呼ばれる。
「Shanghaiアップグレード後に引き出しが再開されるまで、stETHは投資家のためにブロックされたままだが、バリデーターは実行レイヤーまたはイーサリアムメインネットから獲得した手数料報酬と最大抽出価値(MEV)にすぐにアクセスすることができるようになる。手数料報酬は新たに発行されるトークンではないため、バリデーターはすぐに利用できるようになるだろう。」とアナリストは語っている。
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