リップルとSWIFTの決戦はいかに

東南アジア最大の銀行であるDBS Bankの新しいレポートによると、国境を越えた支払いを行う上で、リップルは最も安価な方法であるのに対し、SWIFTは最も高価な方法であるということが明らかになった。

同レポートでは、世界中の人々は国際的な支払いを行う際、支払いコストを最も重視しているという調査結果が明らかになっている。

リップルの送金の場合、56億円の国際送金でも手数料が34円ほどに抑えられたというデータもあり、SWIFTと比較すると格段に送金コストが安いという点が魅力的である。

対してSWIFTは手数料が高い。

SWIFTでは、送りたいお金+為替手数料+銀行手数料というように為替計算や銀行を介している間で人の手が必要となってくるため、平均して手数料に2000円から6000円ほど料金が発生してしまうのだ。

また、送金手数料が高いという点以外にも、様々な改善すべき課題が唱えられてきた。

例えば、SWIFTで国際送金を行う際は、相手の口座に着金するまでに非常に長い時間を要する。

SWIFTは約50年ほど前から利用されている古いシステムで、送金申請から着金までに多くの仲介機関を介す必要があるのが難点だ。

それに対しリップルは、ILP(Interledger Protocol)をベースに、送金のルートを可視化するとともに、複数の仲介機関を介する必要がなくなるため、SWIFTと比較して送金に要する時間が短くて済むのだ。

実際、リップルの送金処理能力は1秒間で1,500件、送金に要する時間は3秒だと言われている。

リップルはSWIFTの直接的なライバルとして、これまでも熱い競合を繰り広げてきた。

リップルは様々な大手金融機関にもその技術を採用されつつあり、国際送金の主要手段としての名声をたしかなものにしつつある。

今後SWIFTが新たなるブロックチェーン技術を採用し、既存の課題を解決してリップルの勢いを止めるのか。

SWIFTとリップルの熱戦には今後も目が離せない。

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