モルガン・スタンレーは11月3日、米証券決済大手DTCCのトークン化サービスを使い、米国株と米国債のトークン化を開始したと発表した。伝統金融の証券をブロックチェーン上で扱う動きが、大手銀行によるトークン化サービスの実利用開始を示す。
同社は、DTCCのサービス開始後に現実資産のトークン化を始めた最初の銀行の一つだと位置付けた。対象資産には米国株と米国債を挙げたが、個別銘柄や数量には触れていない。
デジタル資産戦略責任者のエイミー・オールデンバーグ氏は、「トークン化証券を既存市場インフラに統合する実践的な経験は、市場が進化するにつれて当社のデジタル資産機能の継続的な発展に役立つだろう」と述べた。
DTCCは10月28日、DTSを立ち上げた。DTCが保管する証券を1対1でトークン化し、所有権や投資家保護を維持したまま扱える設計で、Canton NetworkとBesuネットワークに対応する。開始時点で20社が利用契約を結び、モルガン・スタンレーのほかJPMorganやシティグループも含まれる。
対象資産にはラッセル1000指数構成株、主要指数連動ETF、米国債が含まれる。モルガン・スタンレーは別途、代替取引システム(ATS)でトークン化株式を扱う計画も進めており、対応時期は2027年第1四半期としている。
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