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ゴールドマン・サックス、1000億ドル米国債ファンドを仮想通貨決済網で提供

2026年9月29日 15:55  2026年9月29日 15:55  Arai Yu

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ゴールドマン・サックスの米国債ファンド「Financial Square Treasury Instruments Fund(FTIXX)」が、機関投資家向けの暗号資産決済ネットワーク「Lynq」で利用可能になった。運用資産は約1000億ドルで、米国内の適格な機関投資家が取引の合間に生じる待機資金を運用できる。

取引は米証券取引委員会(SEC)登録のブローカー・ディーラー、tZERO Securitiesを通じて行う。FTIXXはLynqに導入された初の外部運用会社のファンドとなり、利用には審査や契約など所定の手続きが必要だ。

今回の特徴は、FTIXX自体をブロックチェーン上でトークン化していない点にある。ブラックロックの「BUIDL」やフランクリン・テンプルトンの「BENJI」と異なり、従来型のファンドを維持したまま、Lynqを新たな流通・アクセス経路として追加した。

Lynqを利用する企業は、暗号資産の売買や決済の間に滞留する資金をFTIXXに振り向け、米国債を中心とした運用で利回りを得られる。次の取引で資金が必要になれば再び引き出すことができ、機関投資家の資金効率を高める狙いがある。

LynqはAvalancheを基盤とする許可制のL1ネットワークで、B2C2、ウィンターミュート、ギャラクシー、ファルコンX、Crypto.com、ファイアブロックスなど30社超の機関投資家・暗号資産企業が参加する。ネットワーク上の資産は8900万ドルを超えている。

今回の接続により、暗号資産市場の機関投資家は、デジタル資産向けの決済インフラを利用しながら、既存の大規模な米国債ファンドにもアクセスできるようになった。トークン化せずに伝統金融の商品を暗号資産の決済基盤へ組み込む事例として、従来金融とデジタル資産市場の接続がさらに進む形となる。

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