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ビットコイン、7万8000ドル台で推移|エヌビディア決算の影響は限定的

2026年8月27日 08:57  Arai Yu

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ビットコイン(BTC)は8月27日午前8時時点で7万8728ドルと、前日からほぼ変わらずの-0.01%で推移しました。24時間高値は7万9252ドル、安値は7万7633ドルです。

本日早朝の焦点は、エヌビディア(NVIDIA)の決算でした。売上高・利益とも市場予想を上回りましたが、BTCの上昇は0.5%程度にとどまり、暗号資産市場への影響は限定的です。前日の7月PCE物価指数も予想通りで、米金利をほとんど動かしませんでした。大型材料を2つ通過しても値動きが出ず、市場の関心はウォーシュFRB議長の基調講演と月末オプション満期が重なる金曜に移っています。

値動きの振り返り

BTCは8月26日11時に24時間高値7万9252ドルをつけたあと、じりじりと水準を切り下げ、27日0時に24時間安値7万7633ドルまで下落しました。その後は7万8400ドル台まで戻し、エヌビディアの決算が伝わった6時前後に7万8800ドル台へ上昇。8時30分時点では7万8884ドルで推移しています。

8月26日の日足の値幅は2.09%で、8月22日以降では最も小さい水準です。出来高も1万4414BTCと、前日2万4721BTC、一昨日3万113BTCから半分以下に減りました。恐怖・貪欲指数は65「Greed」と前日の74から低下し、金も1オンス4622.50ドルへ下落。BTCと金がそろって買われた8月25日の構図は続きませんでした。

相場を動かした背景

エヌビディア決算は予想超え、ビットコインへの影響は限定的

エヌビディアは米国時間8月26日の市場終了後、日本時間では27日早朝に第2四半期決算を発表しました。売上高は962億ドルで市場予想の922億7000万ドルを上回り、1株利益と第3四半期の売上高見通しも予想を超えています。ジェンスン・フアン最高経営責任者は「AIは転換点に達した。いまや計算資源が売上そのものであり、需要は加速している」と述べました。

もっとも株価の反応は一本調子ではなく、発表直後に下落したあと買い戻される動きとなりました。粗利益率の見通しが74%と前四半期の75%から低下し、今サイクルで初の悪化となった点が、直後の売りにつながったとみられます。市場では、この銘柄の決算は直後の値動きだけでは判断しにくく、その後の経営陣による説明会の内容の方が重要との見方も出ています。

BTCへの波及は限定的でした。決算が伝わった6時前後に7万8400ドル台から7万8800ドル台へ上昇したものの、その後は7万8700〜7万8900ドルで推移しています。株式市場のリスク選好を高める材料が、暗号資産の値動きにはほとんど伝わりませんでした。

PCEも予想通り、材料は金曜に集中

前日の7月PCE物価指数も方向感を生みませんでした。米商務省経済分析局(BEA)によると、PCE価格指数は前月比+0.2%、食品とエネルギーを除いたコアも+0.2%。前年比ではPCEが+3.7%、コアが+3.3%で、いずれも予想と一致しました。米10年債利回りは8月25日の4.64%から26日は4.66%とほぼ変わっていません。

中身では、個人所得が前月比+0.4%と上振れた一方、物価の影響を除いた実質個人消費は0.0%と6月の+0.4%から伸びが止まりました。コアが前年比3.3%で高止まりしていることから、市場では追加利上げの可能性を意識する見方も出ています。参加者が動かない理由は、材料が金曜に集中しているためとみられます。27日開幕のジャクソンホール会議ではウォーシュFRB議長の基調講演が28日に予定され、同じ28日には約64億ドル規模の月末オプション満期が重なります。

ビットコイン(BTC)テクニカル分析

日足チャート

日足では、価格が20日線6万8969ドル、50日線6万6108ドル、100日線6万6195ドル、200日線6万9210ドルをすべて上回り、強気の並びを維持しています。ただしMACDのヒストグラムは+1395.4と、前日の+1582.9、一昨日の+1656.1から2営業日連続で縮小しました。上値メドは8万1273ドル、下値メドは直近安値7万7633ドルです。

4時間足チャート

4時間足は、価格が20期間7万8631ドル、50期間7万5248ドル、100期間6万9429ドル、200期間6万6804ドルを上回り、トレンドは上向きです。ただしMACDのヒストグラムは-355.0とマイナス圏にとどまり、前日の-261.5からマイナス幅が広がりました。上値メドはバンド上限8万0299ドル、下値メドは20期間7万8631ドル、その下がバンド下限7万6962ドルです。

1時間足チャート

1時間足では、価格が一目均衡表の雲7万8373〜7万9453ドルの内側にあり、方向感が出ていません。MA20の7万8535ドルは上回る一方、MA50の7万9015ドルは下回っています。サポートは基準線7万8442ドル、雲下限7万8373ドル、バンド下限7万7889ドル。レジスタンスはMA50の7万9015ドル、バンド上限7万9182ドル、雲上限7万9453ドルです。

デリバティブ動向

OI清算

先物の建玉は、Binanceで10万5780BTCです。24時間で775BTCの減少となり、前日の720BTC減に続いて2営業日連続で細っています。資金調達率も確定値で8月26日9時が0.0077%、17時が0.0059%、27日1時が0.0071%と、基準の0.0100%を3回連続で下回りました。買い持ちの需要が弱まり、レバレッジ勢が様子見に回っています。大型清算は確認されていません。

清算ライン

ロング・ショート比率は1.072で、24時間を通じて1.00〜1.08の狭い範囲にとどまりました。上位トレーダーの建玉比は2.141倍と、前日の2.256倍からやや低下しています。上方では7万9015ドル、7万9453ドル、8万0299ドルが意識され、下方では7万8373ドル、7万7889ドル、7万7633ドルが支えです。1時間足の雲が厚く、その内側では方向が出にくい状態が続きます。

ETF

米現物BTC ETFの8月25日分は3億1430万ドルの純流入で確定し、ブラックロックのIBITが2億8440万ドルと大半を占めました。これで8月17日から25日まで7営業日連続の流入となり、合計は約25億6970万ドル、8月の月間流入は30億ドルを超えたと報じられています。

8月26日分は暫定値580万ドルですが、IBITやFBTCなど主要銘柄が未報告で確定値ではありません。流入は続いている一方、価格は8万ドル台を回復できていません。

本日のデイトレ注目材料

本日27日は、日本時間21時30分に米新規失業保険申請件数(予想20万8000件、前回20万6000件)、商品貿易収支、卸売在庫速報が発表されます。単体では影響が限られますが、労働市場の弱さが示されれば金利低下を通じて支援材料となる可能性があります。本日開幕のジャクソンホール会議では、ウォーシュFRB議長の基調講演が28日に予定され、同じ28日に約64億ドル規模の月末オプション満期が重なります。材料が集中する金曜に向けて、値幅が広がりやすい点に注意が必要です。

上抜けシナリオでは、1時間足の雲上限7万9453ドルを回復すれば、4時間足バンド上限8万0299ドル、その上の8万1273ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、雲下限7万8373ドルとバンド下限7万7889ドルを割り込むと、24時間安値7万7633ドル、さらに4時間足バンド下限7万6962ドルを試す展開です。当日見るべきラインは、上値7万9453ドルと下値7万8373ドルとなります。

まとめ

27日のBTCは、エヌビディアの決算という大型材料を通過しても7万8000ドル台にとどまり、影響は限定的でした。前日のPCEも予想通りで、米10年債利回りをほとんど動かしていません。値幅2.09%、出来高半減、建玉2営業日連続減、資金調達率の基準割れと、様子見を示す数字がそろっています。

短期の焦点は、雲上限7万9453ドルを回復して8万ドル台を目指せるか、それとも雲下限7万8373ドルを割り込んで7万7633ドルを試すかの分岐です。最大級の材料でも動かなかったことで、金曜のウォーシュ議長の講演と月末満期に値動きが集中しやすくなります。