ビットコイン(BTC)は8月19日午前8時時点で6万4630ドルと、前日からほぼ横ばいで推移しています。8月17日からの反発を受けて200週移動平均線(約6万4224ドル)を回復し、この2営業日はその上で高値を保ち合っています。
市場の関心は、本日8月19日(米国時間)に開かれるホワイトハウスの暗号資産サミットに集まっています。トランプ大統領や規制当局の幹部が出席し、暗号資産の規制枠組みを定めるCLARITY法案の推進が主眼と報じられており、親暗号資産政策のシグナルとして期待する声が優勢です。反発を支えているのは米現物BTC ETFへの資金流入で、8月17日には約3か月ぶりの大きさとなる純流入を記録しました。明日未明にはFOMC議事録の公表も控えます。
値動きの振り返り

BTCは8月18日、6万4000〜6万4600ドルの狭いレンジで推移しました。8月18日深夜(米国時間)に24時間高値の6万5059ドルまで一段高したものの、6万5000ドルの節目は維持できず、6万4600ドル台へ押し戻されています。24時間安値は6万4028ドルでした。
現在値は6万4630ドルで、回復した200週移動平均線を2営業日連続で上回って推移しています。当面は6万5059ドルが戻りを抑える上値、6万4000ドルから200週線が下値の支えとして意識されます。出来高は約1万1661BTCで、イベントを前にした様子見から膨らみは限定的です。
相場を動かした背景
ホワイトハウス暗号資産サミットへの期待
市場が最も注目しているのが、本日8月19日(米国時間)に予定されるホワイトハウスの暗号資産サミットです。トランプ大統領のほか、SECのアトキンス委員長、CFTCのセリグ委員長、暗号資産業界の幹部が出席すると報じられています。議題の中心は、資産の分類や規制の管轄を定めるCLARITY法案の推進で、これまでの執行中心の姿勢から枠組み整備へ移る動きとして受け止められています。
市場では、規制の明確化が機関投資家の参入を後押しするとの期待が優勢です。ただし、具体的な進展が示されればBTCの支援材料となる一方、内容がセレモニーにとどまれば失望売りにつながるリスクも指摘されています。ビットコインの戦略備蓄(SBR)に関する具体的なリークは、現時点では確認されていません。
ETF・機関需要の回復
反発を実際に支えているのは、ETFへの資金流入です。米現物BTC ETFは8月17日に約2億9755万ドルと、約3か月ぶりの大きさの純流入を記録しました。当初の速報値2540万ドルから確報で大幅に上方修正されたもので、内訳はブラックロックのIBITが1億6023万ドル、フィデリティのFBTCが1億1190万ドルと、大手2本が中心です。8月18日も3870万ドルの流入が続きました。
加えて、JPモルガンが第2四半期にIBITの保有を3億5570万ドルへ増やしたことや、シティが機関投資家向けのBTカストディを始めると報じられ、機関投資家のシフトが意識されています。直近週(8月10〜14日)の純流出約3億8500万ドルから、需給が明確に反転しました。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
まず中長期の位置づけを確認します。週足では20週線が6万8885ドル、50週線が8万1561ドルといずれも大きく上方にあり、下降トレンドの途上にあります。長期の支持線である200週移動平均線は約6万4224ドルにあり、現在値6万4630ドルはこれを約0.6%上回りました。先週割り込んだこの線を回復し、2営業日連続で上回って保った点は、回復の定着に向けた前進です。維持できるかが、戻りを伸ばせるかの中期的な分岐点となります。この位置関係を前提に、短中期の各時間軸をみていきます。
日足チャート

日足では、現在値が20日線(6万3910ドル)と50日線(6万3810ドル)をともに上回り、短期の地合いが改善しました。100日線(6万6420ドル)と200日線(6万9081ドル)は上方にあり、戻り売りの壁として意識されます。MACDはヒストグラムが-58.0からプラス(+18.4)へ転換し、勢いが上向きました。
上値メドはボリンジャーバンド上限の6万5391ドル、下値メドは20日線の6万3910ドル、その下が50日線の6万3810ドルとなります。
4時間足チャート

4時間足は、現在値が20・50・100・200の主要移動平均線をすべて上回り、短期トレンドは上向きです。MACDのヒストグラムはプラス幅を維持しており、上昇の勢いが続いています。
現在は6万5000ドル手前での高値保ち合いです。上値メドは24時間高値の6万5059ドル、下値メドは200時間平均の6万4231ドル、さらに50時間平均の6万3607ドルとなります。
1時間足チャート

1時間足では、現在値が主要移動平均線をすべて上回り、一目均衡表の雲(約6万3663〜6万3845ドル)の上に位置し、短期は買い優勢です。雲が下値の支持に転じています。ただしMACDのヒストグラムはわずかにマイナスで、一段高後の小休止を示しています。
当日の下値サポートは6万4469ドルの20時間平均、次いで6万4000ドルの節目と200週線圏です。上値レジスタンスは24時間高値の6万5059ドルとなります。
デリバティブ動向
OI清算
先物の建玉(オープンインタレスト)は、Binanceで約10万6409BTCです。8月15日の11万1988BTCから減少した後、8月18日の10万6396BTCとほぼ横ばいで、反発局面のデレバレッジを経て低い水準で安定しています。直近24時間で目立った清算は確認されていません。
ロング・ショート比率は約1.35〜1.39倍と、8月17日の約2.2倍、18日の約1.5倍からさらに低下しました。安値圏で強まっていた買い持ちの偏りは解消し、バランスした水準です。資金調達率はBinanceで0.004〜0.009%、OKXで0.005%と小幅なプラスで、過熱感はありません。
清算ライン

上方では6万5059ドルの24時間高値、その上の6万5500ドルが買い戻しを誘いやすい水準です。下方では6万4000ドルの節目と200週線、さらに6万3810ドルの日足50日線が支えとして意識されます。ポジションの偏りが小さいため、当面は本日のサミットと明日のFOMC議事録という外部材料が値動きの起点になりやすい点に注意が必要です。
ETF
米現物BTC ETFは、8月17日に約2億9755万ドルと3か月ぶりの大きさの純流入を記録し、18日も3870万ドルの流入が続きました。8月17日はブラックロックのIBITが1億6023万ドル、フィデリティのFBTCが1億1190万ドルと、大手2本が牽引しました。
直近週(8月10〜14日)の純流出約3億8500万ドルから明確に反転しており、機関需要の回復が反発の裏付けとなっています。一方でコインベース・プレミアムは-47.92ドルとマイナスが続き、米国の現物需要が完全に戻ったとまでは言えません。
本日のデイトレ注目材料
本日の最大の焦点は、米国時間19日に開かれるホワイトハウスの暗号資産サミットです。CLARITY法案の推進をめぐる具体的な進展があれば、規制の明確化を好感した買いが入りやすくなります。逆に、内容がセレモニーにとどまれば、期待が先行していた分の失望売りが出る可能性もあります。日本時間では今夜から明日未明にかけて結果が伝わる見通しです。加えて、日本時間20日午前3時には7月のFOMC議事録が公表されます。7月会合で利上げ支持の反対票が3人出た背景や、インフレと成長をめぐる議論が焦点で、そのトーン次第でドルや金利を通じてBTCにも影響が及びます。週内は20日に新規失業保険申請とフィラデルフィア連銀景況指数、21日にPMI速報が控えます。
上抜けシナリオとしては、サミットで具体的な進展が示され、6万5059ドルを上抜ければ、6万5391ドルの日足バンド上限、その上の6万6000ドルが視野に入ります。下抜けシナリオでは、サミットが失望に終わり、200週線6万4224ドルと6万4000ドルを割り込むと、6万3810ドルの日足50日線、さらに6万3000ドルを試す展開が想定されます。短期トレーダーが当日見るべきラインは、下値の6万4000ドルと、上値の6万5059ドルです。
まとめ
19日のBTCは、回復した200週線の上で高値を保ち合いながら、本日のホワイトハウス暗号資産サミットを待つ展開となりました。8月17日の3か月ぶりの大きさのETF流入が示すように、機関需要の回復が反発を下支えしています。
方向を決めるのは、サミットの中身と明日未明のFOMC議事録です。規制の前進が確認されれば6万5059ドルの上抜けを試し、期待外れなら200週線を割り込んで再びレンジ内へ戻る展開です。まずは、イベントを前に回復した200週線を維持できるかどうかが、最初の試金石となります。
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