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グレースケール、AI普及でパブリックブロックチェーン需要拡大と分析

2026年8月12日 18:06  Arai Yu

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グレースケールは8月11日、AIの普及がパブリックブロックチェーンへの需要を押し上げるとの分析レポートを公表しました。AIエージェントによる決済や国際送金、計算履歴の検証、分散型AI基盤の整備が需要源になると位置付けており、暗号資産(仮想通貨)市場ではブロックチェーンの使い道が投機以外へ広がる材料とみられます。

レポートはグレースケールのリサーチ責任者ザック・パンドル(Zach Pandl)氏が執筆し、題名は「AIにブロックチェーン技術が必要な理由」です。要点として、AI導入はパブリックブロックチェーンに対し、金融インフラ、計算や本人性・評判の検証レイヤー、開かれたユーザー保有型AIエコシステムの土台という3つの役割を強めると整理しました。

1つ目は「エージェント型金融」です。レポートは、AIエージェントが自律的に取引や支払いを行うには、条件に応じて動くプログラム可能なウォレットや少額決済、即時の越境決済が必要になると指摘しました。人が都度操作しなくても機械同士で精算できる仕組みが整えば、ブロックチェーンは送金や売買の実行基盤として使われやすくなるとみられます。

2つ目は、計算やオンライン上の人間の本人性、AIエージェントの評判を記録する用途です。どのモデルが、どのデータとルールを使って、どの計算を行ったのかを検証可能な形で残せれば、AIの出力に対する追跡性が高まります。開発者や利用企業にとっては、結果だけでなく処理過程の証明手段を持てる点が意味を持ちます。

3つ目は分散型AIの代替基盤です。グレースケールは、ブロックチェーンがオープンでユーザー保有型のAIエコシステムを支える基盤になり得ると位置付けました。特定事業者に機能やデータが集中する構造とは異なり、ネットワーク参加者が共有基盤の上でサービスを構築しやすくなるという見立てです。

今回の分析は、AIとブロックチェーンの接点を「技術の組み合わせ」にとどめず、実際の需要項目に分解した点に特徴があります。AIエージェントを使う事業者には決済と精算の手段、開発者には計算記録の証明、利用者にはより開かれたAIサービスの受け皿という形で、それぞれ異なる効用を示しました。

参考元:公式
画像:Shutterstock