ビットコイン(BTC)は8月3日午前8時時点で6万3394ドルと、前日から0.91%の小幅高で推移しています。ただし直近1週間の流れは弱く、7月31日の急落で長期の支持線である200週移動平均線を割り込み、週末もその下で低迷したまま8月入りしました。
きっかけは7月31日の下落です。米国株が上昇するなかでBTCだけが売られる「独歩安」となり、6万5410ドルから6万2466ドルまで急落しました。株式市場との連動ではなく、暗号資産に固有の売りが下げを主導した点が、今回の弱さの特徴です。
値動きの振り返り

7月31日、BTCは日中に約2.9%下落し、6万2888ドルで引けました。この日に200週移動平均線を割り込み、週末の8月1日から2日にかけても6万2275ドルから6万3796ドルの狭いレンジで、同線を回復できないまま推移しています。
直近24時間の高値は6万3796ドル、安値は6万2807ドルです。週末は出来高が細く、大きな方向感は出ていません。現在値6万3394ドルの上には、日足50日線と200週移動平均線が6万3400〜6万3550ドルに集まっており、ここが目先の上値の壁となっています。
相場を動かした背景
7月末のクリプト独歩安と200週線割れ
7月31日は、米国株がS&P500で0.7%高、ナスダックで1.0%高と上昇し、恐怖指数(VIX)も16まで低下する堅調な地合いでした。それにもかかわらずBTCが急落したことから、下落の主因は株安などの外部要因ではなく、暗号資産に固有の売りだったといえます。
背景としては、暗号資産の規制法案であるCLARITY法案の可決期待が後退したこと、コインベースとストラテジーの決算が失望を誘い、コインベース株が10%下落したこと、そして後述するETFの大幅な資金流出が重なったと報じられています。加えて、8月はビットコインが歴史的に弱い月であり、過去4年の平均では約10%下落しているという季節性も、上値の重さにつながりました。
強まる恐怖と、個人のロング集中
センチメントの悪化も鮮明です。恐怖・貪欲指数は前々日に「極度の恐怖」を示す25まで低下し、現在も「恐怖」の27にとどまっています。一方で先物のロング・ショート比率は、7月31日の1.24倍から約2.0倍まで急上昇しました。個人投資家が下値で積極的に買い向かっている状況で、反発のきっかけになり得る半面、ロングに傾きすぎた持ち高が処分されれば、下押しを速める要因にもなります。
ビットコイン(BTC)テクニカル分析
日足チャート分析

日足では、現在値が20日線(6万4480ドル)を下回り、50日線(6万3403ドル)付近にあります。100日線(6万8806ドル)と200日線(7万1167ドル)は大きく上方で、戻り売りの壁として意識されます。
7月31日の大陰線でMACDのヒストグラムは深いマイナス圏へ悪化し、短期の勢いは弱気です。上値メドは20日線の6万4480ドル、下値メドはボリンジャーバンド下限の6万2589ドルです。
4時間足チャート分析

4時間足は、現在値が50・100・200の各移動平均線を下回り、戻り売りが優勢です。ただしMACDのヒストグラムはマイナス圏からプラスへ浮上しており、週末の下げ渋りを映しています。上値メドは50線の6万3956ドル、下値メドはバンド下限の6万2118ドルです。
1時間足チャート分析

1時間足では、現在値が一目均衡表の雲(6万2707〜6万3842ドル)の中にあり、方向感を欠いています。MACDのヒストグラムは小幅なプラスで、弱いながらも下げ渋りの動きです。
当日の下値サポートは6万2807ドル、その下が週末安値の6万2275ドルです。上値レジスタンスは200週線の6万3552ドル、次いで雲上限の6万3842ドルとなります。
デリバティブ動向
OI・清算動向
先物の建玉(OI)は、Binanceで7月30日の約10万4000BTCから約10万9000BTCへ増加し、想定元本は約69億ドルです。価格が下落・低迷するなかでの建玉増加は、下値でのショートと押し目買いの双方が積み上がっていることを示します。
資金調達率はBinanceで0.0077%、OKXで0.0047%と小幅なプラスを維持しています。プット・コール比率はデリビットで0.533と前回の0.44から上昇しており、下落に備えたヘッジが増えています。清算総額の実数は未取得です。
注目清算ライン

ロング・ショート比率が約2.0倍と個人のロングが集中しているため、下値では清算を巻き込みやすい状況です。6万2807ドル、次いで6万2275ドルの週末安値を割り込むと、ロングの損切りで下押しが加速しやすくなります。
上方では6万3552ドルの200週線が最初の関門で、これを回復できればショートの買い戻しを誘いやすくなります。
ETF・需給動向
米現物BTC ETFは、7月29日に3210万ドル、30日に2億3310万ドルの流入があったのち、31日は2億6540万ドルの流出へと急転換しました。週末は米市場が休場のため、フローは発生していません。
7月を通してみれば、月間では流入超を維持したものの、月末にかけて機関の売りが強まった形です。週明け以降にこの流出が続くのか、それとも再び流入へ戻るのかが、下値の底堅さを見極める手がかりとなります。大口・長期保有者の具体的な売買数量は未取得です。
本日のデイトレ注目材料
当面の焦点は、割り込んだ200週移動平均線の6万3552ドルを回復できるかどうかです。回復できなければ、8月の季節的な弱さと相まって、一段安に向かいやすい地合いが続きます。一部では、下値のめどとして6月安値圏の5万8000ドルを警戒する声もあります。
今週の重要指標としては、8月7日に7月分の米雇用統計の発表が予定されています。労働市場の減速が確認されれば、9月の利下げ観測が強まり、リスク資産の追い風になり得ます。反対に、想定より強い結果となれば、利下げ観測が後退して重しとなります。
上抜けシナリオとしては、6万3552ドルの200週線を終値で回復すれば、6万4480ドルの日足20日線までの戻りが見込めます。下抜けシナリオでは、6万2275ドルの週末安値を割り込むと、6万2000ドル、さらに下値では5万8000ドルが視野に入ります。短期トレーダーが当日見るべきラインは、上値の6万3552ドルと、下値の6万2275ドルです。
まとめ
8月に入ったBTCは、7月末のクリプト固有の急落で200週移動平均線を割り込み、週末もその下で低迷しています。株高のなかでの独歩安であり、規制法案の後退やETFの大幅流出といった、暗号資産の内側の要因が下げを主導しました。恐怖が強まる一方で個人のロングは膨らんでおり、需給はやや不安定です。
歴史的に弱い8月の入り口で、長期支持だった200週線をめぐる攻防が続いています。6万3552ドルを取り戻せるかどうかがまず第一の関門で、守れなければ6万2000ドル割れから一段安の展開に注意が必要です。週後半の米雇用統計で利下げ観測が強まれば200週線の奪回が視野に入り、逆に後退すれば一段安の圧力が増します、この綱引きが今週の方向を決めます。
世界1億2,000万人が利用 Bitget
人気のグローバル暗号資産取引所
- ✓ 手数料は業界最安水準
- ✓ 最大200倍レバレッジの先物取引
- ✓ 先物手数料永久30%OFF