暗号資産(仮想通貨)市場は7月20日から21日午前にかけて、3銘柄そろって反発しました。20日夕方に下押ししたあと、21日未明から早朝にかけて水準を切り上げ、このところ意識されてきた節目を3銘柄とも回復しています。
原動力は、前週に売られ過ぎた米半導体株が月曜に持ち直したことです。16日から17日に暗号資産を押し下げた株安の、ちょうど裏返しの動きとなりました。
ビットコイン、200週移動平均線を防衛し6万5000ドル台へ反発|今週はPMI・FOMCが焦点
ビットコイン、6万5000ドルを取り戻す

ビットコインは20日夕方の6万3743ドルを安値に、21日早朝には6万5697ドルまで買われました。現在は6万5201ドルと24時間で1.00%高で、6万5000ドルを取り戻しています。上昇したタイミングは月曜の米国市場の取引時間と重なります。
前週に半導体株指数が2025年4月以来最悪となる10%安を記録した反動で、マイクロンが4.8%高、サンディスクが6%高と急伸しました。
イーサリアム、1900ドルを上抜け最大の伸び

イーサリアムは1845ドルを安値に1913ドルまで買われ、現在は1906ドルと24時間で2.10%高です。3銘柄で最も大きく値を伸ばし、1900ドルを取り戻しました。16日から17日に最も深く下げた反動に加え、固有の下支えがあります。
ETH現物ETFは7月13日から17日の週に約1.05億ドルが流入し、同じ週のビットコインを上回りました。8週間続いた流出を2週連続で反転させ、ブラックロックが牽引しています。
リップル、1.10ドルを奪回

リップルは1.084ドルを安値に1.120ドルまで買われ、現在は1.113ドルと24時間で1.62%高です。心理的節目の1.10ドルを取り戻しました。ただしこの間、固有の買い材料は乏しく、市場全体の持ち直しに連れた動きです。
イーサリアムのような資金の裏付けはなく、1.10ドル台を保てるかが目先の目安です。
米半導体株の売られ過ぎの巻き戻し
起点は月曜の米国株です。前週にAI・半導体株が売られ、指数は6月の高値から2割安の弱気相場に沈んでいました。その売られ過ぎが巻き戻され、暗号資産も連動して切り返しました。
一方、一部で言われる「利下げ期待の再燃」は今回の材料ではありません。20日に新規のインフレ指標やハト派の発言はなく、市場が織り込む次の一手は利下げでなく利上げ寄りのままです。むしろイランを巡る地政学リスクと原油高が、上値を抑える逆風です。
今週の決算とFOMCが焦点
焦点は今週の大型決算です。アルファベットとテスラが22日、AMDの製品発表が22日から23日に控え、この戻りが本物かはここで試されます。7月28日から29日のFOMCは据え置きが優勢で、市場の関心は利下げでなく追加利上げの可能性に傾いています。地合いはタカ派で地政学の逆風も残り、戻りが続くかは株式次第です。
注目ラインは、ビットコインが6万5000ドル、イーサリアムが1900ドル、リップルが1.10ドルの維持です。
