暗号資産(仮想通貨)市場は7月13日から14日午前にかけて続落しました。今晩に6月の米消費者物価指数(CPI)発表を控えるなか、中東情勢の緊迫と半導体を中心としたハイテク株安が重なり、リスク回避の売りが広がったためです。
ビットコインは6万3000ドルを割り込み、7月14日朝には6万1849ドルまで下落しました。CPIの結果を見極めたいとの警戒感が戻りを鈍くしています。
ビットコイン、6万2000ドル台へ下落|イラン空爆再開とAI半導体株暴落のダブルリスクオフ
ビットコイン、6万2000ドル台へ続落

BTC/USDT 1時間足チャート
ビットコインは7月13日朝の6万4197ドルを高値に、これを受けてじりじりと値を下げました。7月14日朝には安値となる6万1849ドルをつけ、現在は6万2425ドルと24時間で約1.6%安です。
中東情勢の緊迫と原油高、半導体株安がリスク回避の売りを促し、6万4000ドル台から6万2000ドル台まで水準を切り下げています。
値幅は限定的で下げ渋る場面も見られますが、今晩のCPIを前に戻りは鈍い状態です。6万2000ドルの維持が目先の焦点です。
イーサリアム、1800ドルを下回る

ETH/USDT 1時間足チャート
イーサリアムも続落しました。7月14日朝には1756ドルまで下げ、現在は1782ドルと24時間で約1.4%安です。上回っていた1800ドルの節目を、リスクオフの流れを受けて割り込みました。ビットコイン主導の下げに連動したもので、イーサリアム固有の材料は見当たりません。
1800ドルは戻り局面で上値抵抗として意識されやすく、この回復が目先の上値の目安です。
リップル、1.10ドルを下回り一段安

XRP/USDT 1時間足チャート
リップル(XRP)も下げがきつくなりました。7月14日朝に1.0568ドルまで下げ、現在は1.0646ドルと24時間で約1.4%安です。1.10ドルの節目を割り込み、他の2銘柄と同様にリスク回避の流れに押されました。もともと戻りが鈍く出遅れていたところに、市場全体の売りが重なりました。
まずは1.05〜1.06ドルのサポートを維持できるかが焦点で、割れると下値を試す展開になりかねません。
中東緊迫とハイテク株安が重なったリスクオフ
今回の続落は、二つの逆風が重なったものです。第一に、トランプ大統領がイランへの空爆を再開するなど中東情勢が一段と緊迫しました。ホルムズ海峡をめぐる原油高が続き、先行きのインフレ再燃と追加利上げへの懸念を高めています。
第二に、AI関連の半導体株が急落しました。韓国のKOSPIは約9%下落してサーキットブレーカーが発動し、SK Hynixは過去最大となる約15%安を記録するなど、ハイテク株安が全体の重しとなりました。今晩のCPIを前にした持ち高調整も売りを促しました。
6月CPIと3銘柄の注目ライン
最大の焦点は、7月14日21:30に発表される6月の米CPIです。警戒されるのは利下げでなく追加利上げで、コアが高止まりすれば利上げ観測が強まりかねません。約90分後にはウォーシュFRB議長の議会証言も控えます。ホルムズ情勢が長引けば、原油高を通じたインフレ圧力も残ります。
注目ラインは、ビットコインが6万2000ドルの維持、イーサリアムが1800ドルの回復、リップルが1.05ドルの維持です。
